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GPファイナル・ペア結果
2013 GPF Pairs Victory Ceremony
http://live.sportsnavi.yahoo.co.jp/live/sports/figureskate_all/1938
フィギュアスケート:GPファイナル・ペアFS
2013年12月7日(土) 16時15分 スタート
サブチェンコ/ゾルコビー組、自己ベスト更新で2年ぶり4度目V
順位 選手名 国名 得点
1位 アリョーナ・サブチェンコ、ロビン・ゾルコビー組 ドイツ 227.03
2位 タチアナ・ボロソジャー、マキシム・トランコフ組 ロシア 223.83
3位 ホウ清、トウ健組 中国 213.98
4位 彭程、張昊組 中国 197.37
5位 メーガン・デュアメル、エリック・ラドフォード組 カナダ 193.38
6位 カーステン・ムーア=タワーズ、ディラン・モスコビッチ組 カナダ 189.11
詳細
総括
フィギュアスケートのグランプリファイナル第3日が7日、福岡マリンメッセで行われ、ペアのフリースケーティングは前日SP2位スタートのアリョーナ・サブチェンコ/ロビン・ゾルコビー組(ドイツ)が、自己ベスト147.57点(技術点74.36点、演技構成点73.21点)、SPとの合計点も自己ベストを更新する227.03点をマークし、逆転で2年ぶり4度目のGPファイナル優勝を達成した。
SP1位スタートだった昨季の世界チャンピオンカップル、タチアナ・ボロソジャー/マキシム・トランコフ組(ロシア)はジャンプでのミスが響き、FS得点は141.18点(技術点67.96点、演技構成点74.22点、減点1.00点)。SP、FSの合計は223.83点にとどまり連覇ならず2位に終わった。
また、3位にはFS得点138.58点(技術点69.70点、演技構成点68.88点)、SPとの合計で自己ベスト213.98点を出したホウ清/トウ健組(中国)が入った。
【撮影:坂本清】
6:タチアナ・ボロソジャー/マキシム・トランコフ組(ロシア)
タチアナ・ボロソジャー/マキシム・トランコフ組(ロシア)の演技がスタート。
ボロソジャー/トランコフ組のFS得点は141.18点(技術点67.96点、演技構成点74.22点、減点1.00点)。
SP、FSの合計223.83点。
【撮影:坂本清】
5:アリョーナ・サブチェンコ/ロビン・ゾルコビー組(ドイツ)
アリョーナ・サブチェンコ/ロビン・ゾルコビー組(ドイツ)の演技がスタート。
サブチェンコ/ゾルコビー組のFS得点は147.57点(技術点74.36点、演技構成点73.21点)。
SP、FSの合計はシーズンベストの227.03点。
【撮影:坂本清】
4:ホウ清/トウ健組(中国)
拡大写真を見る
【撮影:坂本清】
ホウ清/トウ健組(中国)の演技がスタート。
ホウ清/トウ健組(中国)のFS得点は138.58点(技術点69.70点、演技構成点68.88点)。
SP、FSの合計はシーズンベストの213.98点。
【撮影:坂本清】
3:メーガン・デュアメル/エリック・ラドフォード組(カナダ)
メーガン・デュアメル/エリック・ラドフォード組(カナダ)の演技がスタート。
デュアメル/ラドフォード組のFS得点は120.31点(技術点60.78点、演技構成点61.53点、減点2.00点)。
SP、FSの合計193.38点。
【撮影:坂本清】
2:彭程/張昊組(中国)
彭程/張昊組(中国)の演技がスタート。
彭程/張昊組(中国)のFS得点は128.50点(技術点67.62点、演技構成点61.88点、減点1.00点)。
SP、FSの合計はシーズンベストの197.37点。
【撮影:坂本清】
1:カーステン・ムーア=タワーズ/ディラン・モスコビッチ組(カナダ)
カーステン・ムーア=タワーズ/ディラン・モスコビッチ組(カナダ)の演技がスタート
タワーズ/モスコビッチ組のFS得点は120.34点(技術点57.90点、演技構成点62.44点)。
SP、FSの合計189.11点。
【撮影:坂本清】
滑走順
1:カーステン・ムーア=タワーズ/ディラン・モスコビッチ組(カナダ)
2:彭程/張昊組(中国)
3:メーガン・デュアメル/エリック・ラドフォード組(カナダ)
4:ホウ清/トウ健組(中国)
5:アリョーナ・サブチェンコ/ロビン・ゾルコビー組(ドイツ)
6:タチアナ・ボロソジャー/マキシム・トランコフ組(ロシア)
↓リザルト
http://www.isuresults.com/results/gpf1314/
↓SPプロトコル
http://www.isuresults.com/results/gpf1314/gpf1314_Pairs_SP_Scores.pdf
↓FSプロトコル
http://www.isuresults.com/results/gpf1314/gpf1314_Pairs_FS_Scores.pdf
↓別ブログに、ペアSPとFS動画を紹介しております。
http://ameblo.jp/shuppansport/entry-11728265519.html
GPファイナル2013 ペアSP 動画
http://ameblo.jp/shuppansport/entry-11728265613.html
GPファイナル2013 ペアFS 動画
サフチェンコ/ショルコウィー組が逆転でペア制す、GPファイナル
2013年12月08日 09:15 発信地:福岡
【12月8日 AFP】13-14フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは7日、ペア・フリースケーティング(FS)が行われ、ドイツのアリオナ・サフチェンコ(Aliona Savchenko)/ロビン・ショルコウィー(Robin Szolkowy)組が合計227.03点で優勝した。
元世界チャンピオンのサフチェンコ/ショルコフィー組は、昨季の世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2013)と欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2013)を制したロシアのタチアナ・ボロソジャー(Tatiana Volosozhar)/マキシム・トランコフ(Maxim Trankov)組を逆転し、タイトルを獲得した。
ボロソジャー/トランコフ組は合計223.83点で2位、中国のホウ清(Qing Pang、クィン・パン)/トウ健(Jian Tong、ジャン・トン)組が合計213.98点で3位だった。
4位には合計197.35点で中国の彭程(Cheng Peng、チェン・ ペン)/張昊(Zhang Hao、ツァン・ハオ)組が、5位には合計193.38点でカナダのメーガン・デュアメル(Meagan Duhamel)/エリック・ラドフォード(Eric Radford)組が入り、6位には合計189.11点でカナダのカーステン・ムーア・タワーズ(Kirsten Moore-Towers)/ディラン・モスコビッチ(Dylan Moscovitch)組が続いた。(c)AFP
13-14フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル、ペア・フリースケーティング(FS)。表彰式に臨む(左から)タチアナ・ボロソジャー(Tatiana Volosozhar)/マキシム・トランコフ(Maxim Trankov)組、アリオナ・サフチェンコ(Aliona Savchenko)/ロビン・ショルコウィー(Robin Szolkowy)組、ホウ清(Qing Pang、クィン・パン)/トウ健(Jian Tong、ジャン・トン)組(2013年12月7日撮影)。(c)AFP/Toru YAMANAKA
13-14フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル、ペア・フリースケーティング(FS)。表彰式で観客の声援に応えるアリオナ・サフチェンコ(Aliona Savchenko)/ロビン・ショルコウィー(Robin Szolkowy)組(2013年12月7日撮影)。(c)AFP/Toru YAMANAKA
13-14フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル、ペア・フリースケーティング(FS)。演技を終えて抱き合うタチアナ・ボロソジャー(Tatiana Volosozhar)/マキシム・トランコフ(Maxim Trankov)組(2013年12月7日撮影)。(c)AFP/Toru YAMANAKA
13-14フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル、ペア・フリースケーティング(FS)。演技に臨むホウ清(Qing Pang、クィン・パン)/トウ健(Jian Tong、ジャン・トン)組(2013年12月7日撮影)。(c)AFP/Toru YAMANAKA
アリョーナ・サブチェンコ、ロビン・ゾルコビー組、優勝おめでとうございます。
タチアナ・ボロソジャー、マキシム・トランコフ組、銀メダルおめでとうございます。
ホウ清、トウ健組、銅メダルおめでとうございます。
タチアナ・ボロソジャー、マキシム・トランコフ組のタチアナさんが、ジャンプを二つもミスしてしまいました。
それがなかったら優勝だったかもしれませんね。。
アリョーナ・サブチェンコ、ロビン・ゾルコビー組のフリー良かったですね。
今まで、このペアの演技で余り感動した事がなかったのですが、今回のフリーは良かったと思います。
↓ファイナルお疲れ様でした。(*^▽^*)

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鈴木明子 全日本へ
全日本番宣 20131212(鈴木明子)
http://news.ameba.jp/20131203-531/
萩原智子『魂のファイトめし』 第3回 鈴木明子さん
2013年12月03日 21時30分 日刊アメーバニュース
提供:Web本の雑誌
6歳からフィギュアスケートをはじめ、1997年の第1回全日本ノービス選手権Aクラスで3位。2000-2001シーズンでは全日本Jr.選手権で2位、全日本選手権で4位。2012年世界選手権3位の好成績。そして、来年2月にロシアで開催されるソチ五輪でのメダル獲得に期待! そんな鈴木選手にわたくし萩原智子が、鈴木選手のご飯にまつわるお話を伺ってまいりました。
――オリンピックも控え、アスリートの体調管理には重要な役割を担う食事ですが、気を付けられている点はありますか?
わたしは他の選手とはちょっと違うかもしれません。というのも、よく「節制しているか?」と聞かれるのですが、特にしていないんです。過去に摂食障害を経験していることもあって、神経質になりすぎちゃうところがありまして...。患った当初、かなり栄養指導も受けて、自分でも勉強をしました。その時に得た知識が頭に入っていることもあってか、食事に関しては特別な制限はしないようにしています。今日はお肉を食べたから、明日は魚を食べようとか、かなり緩いです。ただ、出てきた料理を見れば、どんな栄養素が含まれているかは大体わかるので、それをうまく利用している感じですかね。
――摂食障害になったのは、大学進学と同時に生まれ育った名古屋から出られたことが関係しているのでしょうか?
そうですね。スケートって観られるスポーツでもあるので、太りたくないというのがあって...。女の子にとって、思春期は太りやすい時期でもあるじゃないですか。でもわたしの場合、そんなに体重が上下することってなかったんですよ。でも逆にそれが、「自分は変わっちゃいけないんだ」っていうプレッシャーになっちゃって。高校2、3年のころは母が食事管理をしてくれていたからよかったんですけど、大学に進学してひとりになった途端、「管理ができなくなった」と周りから思われるのが嫌で、徹底しすぎてしまったんですね。お米も量らないと食べらなくなってしまって、食べること自体に恐怖心を持つようになってしまったんです。
――そんな厳しい状況を、どのように克服されたのか教えていただいてもいいですか?
母が付き添ってくれました。拒食症は完治に2、3年かかるのがあたり前と言われていているんですね。とても辛くて何もできない時期だったけど、それじゃスケートがいつまでもできないと思って、入院を拒んだんですよ。わたしの気持ちを母が理解してくれて、食べられるものから食べることを始めたんです。こんな自分でも受け入れてもらえるんだって思ったのが、克服のキッカケなんじゃないかなって思います。自分でもあたり前のことができないことにすごくショックを受けていたので、母がいてくれて本当によかったです。
□■□ プロフィール □■□
◆萩原智子
1980年、山梨県生まれ。元水泳競技日本代表、2000年、シドニー五輪に出場。200m背泳ぎ4位、200m個人メドレー8位入賞。03年、日本選手権で史上初の4冠達成。04年現役引退。5年後に復帰を果たす。10年、30歳にして日本代表に返り咲き。順調な仕上がりを見せていた矢先、五輪前年である2011年4月に、子宮内膜症、卵巣のう腫と診断され、手術。手術後は順調にリハビリに励み、レース復帰。12年、JAPAN OPENで50m自由形短水路日本記録を樹立。ロンドン五輪代表選考会ではレベルの上がってきた女子自由形で、堂々と決勝に残り、意地を見せた。2013年6月、日本水泳連盟理事に就任。現在はテレビ出演や水泳教室、講演活動など多岐に渡る活動を行っている。
◆鈴木明子
1985年、愛知県生まれ。フィギュアスケート日本代表。6歳からフィギュアスケートをはじめ、1997年の第1回全日本ノービス選手権Aクラスで3位。2000-2001シーズンでは全日本Jr.選手権で2位、全日本選手権で4位。2012年世界選手権3位の好成績を残し、世界国別対抗戦では1位に輝いている。来年2月にはロシアで開催されるソチ冬季五輪を控えている。
二度目の五輪への挑戦です。
もし五輪代表に決定したら、長久保コーチをもう一度、五輪に連れて行く事ができますね。
過去の病気の時に、長久保コーチに支えていただていたそうですので、バンクーバー五輪に続き、またまたコーチ孝行が出来ると思います。
全日本頑張ってください。
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安藤美姫 全日本へ
安藤美姫、全日本選手権前に確かな手応え 国際大会2位
2013年12月8日22時29分 朝日新聞デジタル
ザグレブで開かれたフィギュアスケートの国際大会ゴールデンスピンは7日の女子フリーで金妍児(キムヨナ、韓)が131・12点を出し、ショートプログラム(SP)との合計204・49点で優勝した。2位に入った安藤美姫(新横浜プリンスク)はSPに続き、フリーでも今季自己最高をマーク。ソチ五輪代表選考会を兼ねて21日に始まる全日本選手権前の最後の試合で確かな手応えをつかんだ。
「今季5戦目でやっといいフィーリングで氷の上に乗れた」。6日のSPで62・81点を出した後、安藤に笑みが広がった。3回転トーループの2連続ジャンプにも初めて挑んだ。「二つ目が回転不足だったけど、強い気持ちで挑戦出来て安心感や手応えを感じた」
7日のフリーには「3回転ルッツを2本」「2回転半―3回転トーループの連続ジャンプを入れる」と二つの目標を立てて臨んだ。こちらも一部で回転不足は取られたがきれいに着氷。114・01点をもらった。
出場者のレベルが高くなく、グランプリシリーズと単純比較は出来ない。ただ合計176・82点は、今季の日本勢では浅田真央(中京大)、鈴木明子(邦和スポーツランド)に次ぐ点数ではある。「前向きな気持ちになれました」
4月の出産から短時間で日本のトップが競う場で戦えるところまで戻してきた。スピードはまだない。スピンでの取りこぼしも多く、フリー後半ではスタミナ切れも目立つ。それは本人もわかっている。「細かい調整点はたくさんあるが、そこを強化すれば全日本で納得のいく演技が出来る。体力的にはすごく戻ってきている」と力を込めた。(ザグレブ=平井隆介)
安藤美姫のゴールデンスピンのフリーの演技=AP
ミキティ、最後の全日本選手権頑張ってくださいね。
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浅田真央 全日本へ
浅田真央 ソチ特集 最終選考会
守らず攻める浅田真央の強さ
GPファイナル女子FS解説
構成:スポーツナビ2013年12月8日 11:40
フィギュアスケートのグランプリファイナル第3日が7日、福岡マリンメッセで行われた。
女子フリースケーティング(FS)では、ショートプログラム首位の浅田真央(中京大)が、フリー131.66点、合計204.02点で2年連続4度目の優勝を飾った。2位はロシアの15歳、ユリア・リプニツカヤでフリー125.45点、合計192.07点。3位は昨季2位のアシュリー・ワグナー(米国)で、フリー119.47点、合計187.61点だった。
浅田は「フリーで2本」のトリプルアクセルに挑戦。演技の冒頭に入れた1本目で転倒すると、コンビネーション予定の2本目も両足着氷になった。しかしその後は転倒もなく、スピンではすべて最高評価のレベル4を獲得した。
スポーツナビでは、5つの3回転など力強いジャンプや氷上での明るい笑顔が持ち味で、2007年四大陸選手権、04年全日本選手権で4位に入るなどの成績を残した澤田亜紀さんに、女子FSを解説してもらった。「フリーで2本」に挑んだトリプルアクセルの状態、そして実はリスキーな技をこなしている場面とは。
「トリプルアクセル2本」への挑戦
最初のトリプルアクセルの転倒は、着氷はしましたが頭の位置が外にありましたね。きれいにジャンプを着氷したときのように、お腹を少しだけ折るような姿勢でなく、脇腹を折るような姿勢で下りていました。ジャンプの着氷は右足のアウトサイドに乗りながら円を描くように着氷をするのですが、足は右外側に体重が乗っているのに、頭は左側に寄ってしまうと、頭の方が重いのでバランスが傾いてしまいます。もしかしたらですが、ショートプログラムでのトリプルアクセルが回転不足になったことで、しっかり回転するために「ジャンプを最後まで締(し)め切ろう」という意識があったのかもしれません。ジャンプを長く締めよう(空中姿勢のように体を小さく閉じた状態を保とう)とすると、ジャンプのリズムもわずかながら変わりますし、意識をするだけでもタイミングがずれることもあります。同じような形で(体を締めたまま)着氷した場合、男子は筋肉があるのでそのままクルクルとオーバーターンしながらもこらえる選手もいます。でも女子の場合はそのまま転倒する選手が多い気がします。
2本目のトリプルアクセルは、1本目で失敗したこともあって慎重だったかなという気がしました。転んだ事で体力を使ってしまった事も影響したかもしれません。ジャンプで転ぶと体力が本当に奪われるんです。今回は他の女子選手も転倒後に調子を崩す選手が多かったですね。転倒の影響ですが、転んで流れが止まってしまうと、集中力も一度途切れてしまいますし、もう一度転ぶ前のスピードにもっていくのに体力を使うんです。多くの選手は前半に2~3本ジャンプを入れますが、最初に転ぶとどうしてもその後に影響してしまいますね。それでも、ミスした後にスピンなど他の要素が入ると頭を切り替えられたり出来ることもあります。
トリプルアクセルを2本にした事でのプログラムの変更ですが、NHK杯までは3回転ルッツだった3つ目のジャンプを、今回は3回転フリップにしました。浅田選手はどちらかというとフリップの方が得意という印象があるので良かったと思います。それにトリプルアクセルは助走が長く必要なので、それを2本跳ぶという事はその分、プログラムで時間もとられます。限られたフリーの演技時間の中で、確実性も取りつつ、プログラム全体の構成を考えてのフリップだったのではないでしょうか。
後半の3回転フリップ-2回転ループ-2回転ループの3連続ですが、回転不足になった後ろの2本は転ばず耐えたのが良かったです。2回転なので基礎点もそんなに高くないですし、回転不足でもそれほど大きな影響はないですから。
実は難しい 浅田のフライングキャメルスピン
それからすべて最高評価の「レベル4」を獲得したスピンですが、ポジションがきれいで、それでいてスピードも速くてまさに「レベル4」のスピンでした。例えば軸足を途中で替えるチェンジフットスピンですが、足を替えても同じ位置で回れるのが良いです。これまでも、浅田選手がスピンで大きく崩れる印象はありません。
それから浅田選手がやっているフライングキャメルスピンは、すごく難しい入り方をしているんです。何人かの選手はやっていますが、普通は足を替えた瞬間にガタっとバランスを崩してしまう事もあるような入り方で、実はリスキーな動きなんです。それにキャメルスピン(上半身と片脚を、氷と水平にして回転するスピン)でスピードが落ちない、上げられる事もすごいです。シットスピン(座った姿勢でのスピン)やドーナツスピン(上から見て円のように見える形のスピン)は、体を小さく“キュッ”と締めたり、膝をしっかり曲げて、遠心力を内側に集中させてスピードを上げる事ができます。でも浅田選手のように、腕を大きく広げたキャメルスピンは遠心力が外側に分散してしまい、スピードが落ちやすいんです。
キャメルスピンの状態から、シーソーのように体を何度か上下に傾ける「ウィンドミルスピン」も入れていますが、上体を上下にするとバランスを崩すものなんですが、浅田選手はバランスを崩さず同じところで回転しています。足の裏の感覚と、体幹の強さがあってこそ、きれいにできる技なんです。
フリーでトリプルアクセル2本に挑んだ浅田【写真は共同】
転倒あるも疲れ見せず 全日本でも攻めるか
フリーのプログラム曲は「ピアノ協奏曲第2番」ですが、後半にどんどん盛り上がるプログラムで、それに合わせるようにスピードも上がって、総集編のように最後に一番盛り上がって終わります。まるで浅田選手のスケート人生、長い時間をもの語っているようで、この最後の場面が私は好きです。冒頭に転倒がありましたが、浅田選手だけは疲れが見えませんでした。ミスをした後の、日々の練習もしているんだなと思いました。
浅田選手は“守って”いる試合を見た事がない気がします。いつも攻めているイメージです。守りに入るとかえって焦ってしまう事もありますが、浅田選手の場合は攻めているからこそ思い切りできるのではないかと思います。
今回の試合で課題が見つかったと言っていましたし、全日本選手権(12月21日開幕、五輪代表選考大会)でも「フリーで2本のトリプルアクセル」を入れるのではないでしょうか。いつも1本で構成しているジャンプを2本にすると、息が上がるところが違ったりするのですが、それが上手くいくと筋肉の感じも違うんです。感覚的な話になってしまいますが、もうポンポンと跳べてしまうような。練習ではなく、いい緊張の中でやってみて感じたこともあると思います。それを全日本で挑戦するかもしれませんね。
強み発揮したリプニツカヤ “怖い存在”ワグナー
2位に入ったリプニツカヤ選手は、彼女だけ大きなミスがありませんでした。ロシアの女子五輪代表は2枠ですが、このままいけば行けるかもしれませんね。ロシア杯のフリーのようにミスが出れば分かりませんが、彼女の場合はジャンプを後半に5回入れています。後半にジャンプが5回なんてすごく体力がいることなんですが、それでも手の動き、表情もしっかり演技を続けて、ジャンプが上手くいっても喜んだり表情も変わらず曲に入り込んでいるところが強みですね。
3位のワグナー選手は前半はすごく良かっただけに、後半が残念でした。今回ジャンプのミスはありましたが、音楽をしっかり踊れていて、間の取り方もすごく良かった。ジャンプの失敗でスピードが下がっただけなので、そこをしっかりすれば怖い存在になるかもしれません。
<了>
澤田亜紀/Aki Sawada
1988年10月7日、大阪府大阪市生まれ。5歳でスケートを始め、ジュニアGP大会では優勝1回を含め、6度表彰台に立った。シニアでは2004年全日本選手権で、安藤美姫、浅田真央、村主章枝に次ぐ4位に入り、07年四大陸選手権でも4位の成績を残した。5つの3回転ジャンプを跳ぶなど力強いジャンプが持ち味。トレードマークとも言える、氷上での明るい笑顔も人気を呼んだ。11年に現役の第一線を退き、現在は関大を拠点にコーチとして活動している。
2位リプニツカヤ(左)と3位のワグナー(右)。各国の五輪代表争いも、佳境に入る【坂本清】
真央ちゃんは全日本でも、3Aに計3回、挑むでしよう。
五輪までに、良いイメージになると思いますので、全部成功すると良いですよね。
真央ちゃん、全日本選手権頑張ってください。
↓3A、3回成功、なむなむ~。(。-人-。)

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全日本選手権代表争い 特集
131215スポルト
いよいよ全日本ですね。
代表が決まります。
皆さま、悔いなく終わって欲しいと思います。
↓いつも、ありがとうございます。≧(´▽`)≦
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高橋大輔 ドリームオファー動画
大ちゃん、最初は戸惑っていましたが、最後はきっちりと決めましたね。
流石です。
しかし、こんな関係のない事をして、膝に負担がかかったなんて事がなかった事を祈りますが……。
↓大ちゃん、流石一流のアスリートです。
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ソチ五輪 浅田真央 敵はキム・ヨナだけではない。
http://news.livedoor.com/article/detail/8332408/
ソチで血眼…浅田真央に放たれたプーチン大統領の「刺客」
日刊ゲンダイ 日刊ゲンダイ 2013年12月10日10時26分
敵はキム・ヨナだけではない。
女子フィギュアの浅田真央(23)は7日のグランプリ(GP)・ファイナルのフリーでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2度失敗しながらも4度目の優勝。今月末のソチ五輪最終選考会となる全日本選手権(21日~)を待たずに、代表をほぼ「内定」させた。
浅田の最大のライバル、キム・ヨナ(23)も7日の国際大会(ゴールデンスピン)で優勝。9月に右足の故障で全GP大会を欠場したものの、今季初戦となった格下の大会で200点を超える貫禄の圧勝劇を見せた。
だが、最後の五輪で金メダルを狙う浅田は、連覇を目指すキム・ヨナだけをマークしていればいいというわけにはいかない。ソチ五輪開催国・ロシアが国家ぐるみで女子フィギュアの金メダル獲得に血眼になっているからだ。
発端は10年のバンクーバー五輪だった。ロシアは期待されたフィギュアスケートで「金ゼロ」に終わった。その屈辱にプーチン大統領(当時首相)が激怒。当時のスポーツ担当相を更迭させ、ソチでの金メダル取りの陣頭指揮に立った。
第1弾は国家予算の「大量投入」。ロシアは08年のリーマン・ショック以降、国内経済の低迷が続いていた。自国初の冬季五輪でメダルを量産し、国民を鼓舞したいプーチン大統領は選手強化費を一気に増額。11年から総額2700億円を投入し、選手育成や施設拡大に費やしてきた。その中でも女子フィギュアの強化費は莫大な金額に及ぶといわれている。
■本番でトリプルアクセル
ロシアは過去の五輪フィギュア競技で男子シングル、ペア、アイスダンスでは金メダルを獲得しているが、女子シングルだけは一度も金がない。そこで、プーチン大統領は数年前から有望な10代の女子フィギュア選手をモスクワの養成所に集め、ソチで金を取るための英才教育を施してきた。その連中が、今回のGPファイナルで浅田に次いで2位になったリプニツカヤ(15)と5位のソトニコワ(17)なのだ。
ある関係者は言う。
「特に有望なのはリプニツカヤ。世界屈指の柔軟な体で見せる驚異のキャンドルスピンだけでなく、ステップやジャンプもレベルが高い。GPはロシア杯とスケートカナダで連勝。カナダではトータル198・23の自己ベストをマークした。しかも、リプニツカヤは<五輪本番に向け浅田しか跳べないといわれているトリプルアクセルを封印している>という声もある。ファイナル5位のソトニコワも、ショートプログラムでは浅田に次いで2位だったのに、フリーで6位(総合5位)に終わった。彼女も大技隠しの疑惑が持たれています」
■莫大な強化費、金メダルに1250万円
フィギュアは人の目による採点競技。ロシアはその「対策」も着々と進めているとの見方もある。
02年の米ソルトレークシティー五輪ではロシアに、ペア競技で審判員を買収した疑惑が浮上。着氷ミスをしたロシアペアが、完璧な演技を見せたカナダペアを抑え、金メダルを獲得するというスキャンダルが公になった(最終的にはカナダペアにも金メダルを授与)。今回は自国開催で国の威信もかかる。すでに全審判の性格や採点の特徴をチェックしているというから、水面下でもゴソゴソやっているかもしれない。
ロシアは98年の財政悪化とルーブル暴落以降、政治情勢が不安定。総額数兆円もの国費をソチ五輪の準備に使いながら惨敗では、国民の不満は爆発する。ひいてはプーチン政権の崩壊にもつながりかねない。
ソチ五輪の金メダリストに一律400万ルー
ブル(約1250万円)を報奨金として支払うロシア。世界トップ3の金メダル数を目標に掲げる背景にはそんな事情がある。
浅田真央はトリプルアクセルを完璧に跳んでもロシア選手の前に屈するかもしれない。
分かりやすい採点方法を目指してほしい
2013年12月12日 デイリースポーツ
ソチ五輪で金メダルを首からかけた浅田真央ちゃんの姿を想像するのは、私だけではないだろう。今年の女子フィギュアスケートGPファイナルは、浅田の2年連続4回目の優勝で幕を閉じた。ショートプログラムで1回、フリーで挑戦した2回のトリプルアクセルは回転不足や転倒こそあったが、最大の武器であるトリプルアクセルを封印してグランプリファイナル優勝を果たした昨年とは仕上がり具合に、雲泥の差がある。浅田本人も手ごたえを感じており「(フリーで)アクセル2回は体力的に負担がかかるのは分かっていますが、きょうやった構成で臨んでいきたい」と話し、全日本選手権、来年2月にロシアで行われるソチ五輪のフィギュアスケートでも今大会同様のプログラム構成で臨むつもりになっている。
悲願の金メダル獲得を目指す浅田真央にとって、最大のライバルであるキム・ヨナの動向は気になるところだろう。ソチ五輪の金メダリストになって、現役を引退してほしいところだが、ライバルは一筋縄にはいかない。キム・ヨナはGPファイナルとほぼ同時期にクロアチア・ザグレブで行われた国際大会、ゴールデンスピンに出場。6日のショートプログラムは今季世界最高となる73・37点をマーク。7日のフリーではタンゴ「アディオス・ノニーノ」という曲をバックにすべり、ジャンプでは手をついたものの131・12点の高得点をたたき出し合計204・49点という高得点で優勝。「ソチ五輪ではキャリアの最後をいい形で締めくくりたい」と五輪連覇に自信を深めている。
GPファイナルとゴールデンスピンでは試合環境やプレッシャーのかかり具合がまるで違うので、GPファイナルの浅田の得点とゴールデンスピンのキム・ヨナの得点を単純には比較はできない。だが、得点は得点。足の故障で今季のGPシリーズに一度も出場しておらず、試合勘も戻っていないはずのキム・ヨナの得点の方が上であるとは、首をかしげざるを得ない。これまでも、浅田とキム・ヨナの得点をみて、釈然としない気持ちを抱いた人は多いだろう。バンクーバー五輪では、キム・ヨナがショート、フリーの合計で、フリーで2回のトリプルアクセルを飛んだ浅田真央の205.50点を大きく上回る228.56点で金メダルを獲得した。
また、その直後の世界選手権ではミスを連発したフリーの得点が、浅田のそれを上回った。かつてソルトレーク五輪で行われたフィギュアスケートの採点が疑惑を招き、採点方法が変わったことがあったほど、フィギュアの採点方法は奇奇怪怪である。現在、フィギュアスケートの採点は、国際スケート連盟が規定しているジャッジジシステム「Code of Points」が用いられている。これは、「International Judging System」とも呼ばれ、種目ごとに技術点、構成点、ディダクション(違反行為によるマイナス)を算出し、それを合計したものが総合得点になるが、一般の人間には、実に分かりづらい部分もある。ジャンプの難易度などが採点の要素になる技術点は割と理解できる。だが、構成点というのが曲者だ。よくキム・ヨナは構成点が高いといわれている。構成点とは演技審判が(1)スケート技術(2)動作(3)振り付け(4)曲の解釈(5)要素のつなぎ‐の5項目をそれぞれ10点満点、0.25点刻みで評価し、合計点で算出したものを指す。だが、浅田とキム・ヨナとの間に構成点でどれほどの開きがあるか、正直、分からない。
フィギュアスケートは採点競技であって、タイムを競うスピードスケートとは違うのはもちろん分かっている。だが、採点をする審判も人間である。思い込みの入る余地は十分にあるだろうし、かつてはジャッジの買収疑惑が渦巻いたこともある。確かに、フィギュアスケート界が、今まで以上に万人に分かりやすい採点方法を生み出すには時間がかかるだろう。だが、インターネットの投票などを使い、誰の目から見ても、納得できるいくつかの要素を採点に盛り込めないものだろうか。納得のいく演技で金メダルを獲得し、表彰台の真ん中に立つ真央ちゃんの笑顔がみられると信じている。(デイリースポーツ・今野良彦)
ソチ五輪でも浅田真央のこの笑顔が見られるか?
↓別ブログに、GPFのSPでの3Aが、回転不足だったかを検証した動画を紹介しております。
http://ameblo.jp/shuppansport/entry-11729616643.html
【分度器検証】浅田真央の3Aが回転不足?
結果は言わずもがな、天野クオリティでした……。
敵はキム・ヨナだけではない。とはその通り。ジャッジもです。いえジャッジこそが敵でしょう。
『02年の米ソルトレークシティー五輪ではロシアに、ペア競技で審判員を買収した疑惑が浮上。着氷ミスをしたロシアペアが、完璧な演技を見せたカナダペアを抑え、金メダルを獲得するというスキャンダルが公になった(最終的にはカナダペアにも金メダルを授与)。今回は自国開催で国の威信もかかる。すでに全審判の性格や採点の特徴をチェックしているというから、水面下でもゴソゴソやっているかもしれない。』
ロシアが「全審判の性格や採点の特徴をチェック」しているのは本当でしょうか。
これ、ぜひ、やっていただきたいですよね。
お隣のジャッジが、もう五輪のジャッジとして決定したという話ではないですか。
そんな好き勝手を許してしまっている状態で、ロシアのチェックはあるのでしょうか……。
ロシアチェックが、浅田選手を始めとする、日本潰しに動いたら嫌ですが、正当に本当に強い物が勝つという採点に目を光らせてくれているのなら歓迎です。
また今回ゴールデンスピンの例の方の得点を浅田選手の近くにしたり、GPFで羽生選手にチャン選手に並ぶ高得点で、チャン選手を無理やり勝たせなかったのは、ソチ五輪を警戒しての事だったのかもしれませんね……。
ロシア杯でのリプニツカヤ選手のSP70点超えも、ISUがロシアに配慮したものかもしれませんね。
我々は良い物には高得点を付けてます言い訳の~だった可能性は高いですよね。
五輪前のロシアの厳しいチェックを逸らし、ソチ五輪で自分達のしたいようにして、さっと金メダルかっさらい逃げをしようとしているのかもしれません……。
誤魔化して、終わったもの勝ちをしようとしているとしたら……???
本当に真の敵はISUです。
それとも、カナダのドレ氏???
それらに絡んだジャッジと国と人達でしょう。
ロシアが、ISUのジャッジングに抵抗できる唯一だと思います。
開催国なのですから、舐められている場合ではないでしょう。
ロシアのプーチン氏、今後のフィギュア人気もあなたにかかっていると思います。
↓ロシアよ。頼んだぞ~。(→o←)ゞ

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鈴木明子 特集
あっこさん、全日本で全力を出してください。o(^-^)o
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高橋大輔 ドリームオファー動画2
DO2
↓前半動画はこちらを参照してください。
http://ameblo.jp/shuppansports/entry-11729711591.html
高橋大輔 ドリームオファー動画
大ちゃん、凄ーい。ヾ(@^(∞)^@)ノ
短時間で、しかも最初は、もう出来ないとまで思われたものを、きちんとクリアしてしまった所など、彼のいつもの地道な練習の努力がよく分かる動画でした。
こうやって、新しい物を練習し習得しているのでしょうね。
また中途半端が嫌い、最後まで出来るまで続ける根性も、本当に一流アスリートです。
大ちゃん、凄かった。
改めて尊敬します。(→o←)ゞ
↓大ちゃんの頑張りに感服~。(^_^)v

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羽生結弦 全日本へ
羽生結弦を高みに導いた2人のカナダ人
GPファイナル初制覇でソチ五輪へ前進
スポーツナビ
「ちょっと出過ぎ」293.25点での初Vも苦笑い
「僕自身のなかでは少し悔しさが残るフリースケーティング(FS)になってしまいましたが、本当にたくさんの点数もいただきましたし、ちょっと出過ぎかなという気もします。4回転サルコウを転倒してしまったあとも、きちんと演技をつなげられたのは大きな収穫だと思っています。すぐに全日本選手権がありますが、それに向けてしっかりと頑張っていかなきゃいけないなと思いました」
羽生結弦(ANA)は苦笑いをしながら、自身の演技をそう振り返った。12月6日にマリンメッセ福岡で行われたフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル。男子FSでは、自己ベストを更新する193.41点をマークした羽生が、合計293.25点で、追いすがるパトリック・チャン(カナダ)を振り切り、同大会初制覇を飾った。羽生は冒頭の4回転サルコウこそ転倒したものの、続く4回転トゥループをきれいに着氷。その後もコンビネーションジャンプを決めるなど、出場6選手中ただ1人技術点が100点を超える演技で観客を魅了した。
「本当に一生懸命やろうと思っていました。(4回転)サルコウの前は、どうやったら跳べるか、どういったことを注意するか、そういうことばかり考えていたんです。ただあまりにも多くのことを考え過ぎていた。だからこそ(4回転)トゥループは一生懸命頑張ろうと。それしか考えていなかったです」
これまで課題としていた演技構成点もすべて9点台と、11月のエリック・ボンパール杯(8点前後)のときから飛躍的に向上。「僕のなかでは良かった部分がないと感じています」と羽生は謙遜したが、これまで培ってきた練習の成果が、この大舞台で実を結んだのは間違いない。結果として総合得点でも自己ベストを28点更新するなど、一気にひと皮むけた感もあるが、果たして何があったのか。その裏には2人のカナダ人の存在があった。
自己ベストを28点更新する合計293.25点でGPファイナル初優勝を決めた羽生。その裏には2人のカナダ人の存在があった【坂本清】
選手の自主性を重んじるオーサー氏
1人目は羽生のコーチを務めているブライアン・オーサー氏だ。1984年と88年の五輪で銀メダリストに輝いている同コーチのもとで、羽生が指導を受けるようになったのは昨年5月。当時は意思疎通を図ることも難しく、お互いが探り探りで言葉を投げかけているような状況だった。しかし師弟関係を結んでから1年半が過ぎた現在では、羽生の英語力が上がったこともあり、2人はうまくコミュニケーションが取れている。自分の思っていることが相手にきちんと伝われば、双方の信頼関係が増すのは当然のこと。スムーズな会話が成長の促進につながったのは容易に想像がつく。
羽生は述懐する。
「(仙台からカナダに)拠点を移す、コーチを替えるというのは自分にとってものすごく大きな変化だったんです。自分にとって言葉の壁は大きかった。ただ今年は、コーチとのスタートラインが全然違っていたので、ものすごくナチュラルに成長していくことができた。それはスケーティングであったり、体力であったり、そういう自分の弱点だったところを、オーサー、(コーチの)トレーシー・ウィルソン、(振付担当の)デビッド・ウィルソンが本当に分かってくれていて、みんなでしっかり頑張れたんです」
オーサー氏も羽生の成長に目を細めている。
「(今大会の)演技には満足している。100パーセント完璧な演技ではなかったが、そのなかでもわれわれが改善しようと取り組んできた部分を明確にクリアできたことが収穫だった。数年前の彼のスケーティングと比べてみると、成長、成熟してきたと思う。このプロセスは実はすごくゆっくりしているもので、草が伸びてきているのをじっと見守るもようなものだ。その違いが明確になってきた。スケーティングスキル、スタミナ、演技とすべての面で成長してきたと手応えを感じている」
オーサー氏は指導をする際、選手の自主性を重んじる。羽生に対しては常々「君が責任を持ち、主導権を握ってやりなさい」と伝えている。もちろんそれは羽生を1人の成熟した選手として認めているからこそ。「コーチとしてできることは限られている。それは選手がどういう道を進むべきなのかを見つける手伝いをすることだ」。そう語るオーサー氏は、羽生を正しい方向に導こうとしており、羽生自身もその道に進みつつある。
羽生がオーサーコーチに師事してから1年半が経ち、2人の信頼関係は確実に増している【Getty Images】
羽生の成長を促したチャンの存在
もう1人は現世界王者のチャンだ。羽生とチャンはGPファイナルで実に今季3度目の対戦。過去2戦は羽生の完敗に終わっていた。チャンは11月のエリック・ボンパール杯(フランス)で世界歴代最高得点を更新するなど圧倒的な強さを誇っており、GPファイナルでも優勝候補最有力だった。それだけに羽生はライバル心を全面に押し出すかと思われたが、前日会見から一貫してそうした意識を否定。「素晴らしい選手がそろっているなかで、どれだけ自分に集中できるかが課題ですし、それが自分にとっての挑戦でもある」と語り、あくまでマイペースを強調していた。
10月のスケートカナダやエリック・ボンパール杯ではチャンのことばかりを考えていた。どれだけ力の差があるのか、どれくらい頑張ればその差を縮められるのか。「そうしたことを無意識のうちに脳で分析しちゃったりしていたんです」と、羽生は苦笑する。相手のことを考え過ぎるあまり、自身の演技に対する集中力がそがれ、思うような結果が出ない。焦れば焦るほど悪循環だった。しかし、オーサー氏の助言もあり、“自分の道”を見つけた羽生は、GPファイナルまでにメンタル面で成長を遂げる。「ただ一生懸命スケートを楽しもう」。それが今大会のテーマだった。
チャンに勝とうとしたわけではない。しかし自身の演技に集中した結果、チャンに勝利してしまった。裏を返せば、チャンの存在こそが羽生をここまでの高みに導いた最大の要因と言えるのかもしれない。大きな壁にぶつかり苦しみ抜いたからこそ、こうした境地にたどり着くことができたのだ。
オーサー氏もそれに同調する。
「どんな大会でも優秀な選手と戦えるということでそれだけ学べる機会が多くなる。そうした経験を多く積めたという意味でも、今季パトリックと何度も当たってきたのは良かったと思う」
2位に終わったチャンは「GPシリーズは長い。フレッシュな気持ちで臨めたかというとそうでもないし、足が軽かったということもない。自分としては今回は優勝でも2位でもいいと思っていた」と、この敗戦を意に介していなかった。しかし、自身が記録した世界歴代最高得点まであと一歩に迫られたのだから、その心中は穏やかではないだろう。この先も両者によるハイレベルな争いは続いていきそうだ。
今季3戦中すべてで対戦した“絶対王者”チャン(左)が、羽生の成長に多大な影響を与えていることは間違いない【坂本清】
ソチ五輪へ大きな一歩
GPファイナルで優勝したことにより、羽生がソチ五輪の出場権獲得に大きく前進したのは疑いようがない。羽生自身も「(今大会の結果は)本当に大きな一歩。条件も満たしているかなと思っています」と語っており、よほどのことがない限り、ソチへの切符を手にすることだろう。世界歴代2位の得点を記録したことから見ても、メダル獲得の有力候補と言えそうだ。
そのうえで、オーサー氏は羽生に注文をつけている。「まずは切符を勝ち取ることが重要だが、ユヅルは十分な闘争心を持っているし、自分のベストを尽くしたいという思いも持っているから心配はしていない。私が心配しているのはその先をしっかり考えて、残しておくべきものは残しておいてほしいということだ」。一見何を言っているのか分かりづらいが、要するに“運”を使い果たすなということだろう。五輪で勝つためには、時として神懸かり的な力が必要となってくる。いくら優勝する力を持っていても、そうした運を引き寄せられなければ頂点に立つことはできない。現役時代、五輪に2度出場しながらも銀メダルに終わっているオーサー氏はそのことが痛いほどよく分かっている。
「全日本選手権の位置づけがとても大切なのは分かっているが、私はすでにソチに目を向けておかなければいけないと思っている。そういった意味でいわゆるマジカルな出来事が起きていないのは良いことだ。今回のSPではそれに近いところにいったと思うが、FSに関してはまだマジカルなことは起きていない。それはむしろこれから起こるんだろうなという期待を持たせてくれている」
もちろんそうした奇跡的なことを成し遂げるには、確固たる実力が必要だ。決してコントロールできるものではないが、それを発揮するための努力はできる。「もっともっと良い演技がしたい」。いま以上の高みを目指す羽生にとって、頂を探す旅はまだ終わりそうにない。
<了>
(文・大橋護良/スポーツナビ)
ソチ五輪の出場権獲得に大きく前進した羽生【坂本清】
動画の理数系+情熱スケーター、まさにその通りですね。
羽生君は勉強もできますし、本当に秀才タイプなのだと思います。
オーサーコーチは、自分の弟子を本当に大切にしてくれているのは分かります。
例の方だって、可愛さの余り、採点に抗議してくれたくらいですからね。
しかし、羽生選手は、例の方とは才能が違います。
本当にオーサーさんは、才能豊かな選手が、棚から牡丹餅状態で良かったですよね~。
得点が高すぎると感じたのは、チャン選手の得点でインフレ気味になっている事は否めないと思います。
羽生選手の技術点は、チャン選手を超すように構成されています。
今回勝てた要因は正にそれでしょう。
もし今回の羽生選手の勝ちが、ISUのロシアに対する誤魔化し、またオーサーさん効果だったとしても、チャン選手に対する精神的ダメージにはなったと思います。
今まで、得点が高すぎると発言したのは、日本人選手だけですよね。(こづ君、高橋選手等)
チャン選手など、ミスし得点が高すぎても、ジャッジは僕に期待していると、へらへらしていました。
それが彼のイメージを悪くした要因でもあると思います。
羽生君には、冷静にこのまま良い形で全日本、そして五輪まで進んで欲しいと思います。
↓羽生君、怪我がないようにです……。(。-人-。)

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高橋大輔選手へ折り鶴を
高橋大輔選手への折り鶴募る 倉敷の団体、けが回復願い
けがに負けず、代表の座を―。右すね負傷でフィギュアスケートのグランプリファイナル(5~7日)を欠場した高橋大輔選手=倉敷市出身=を応援しようと、市民団体「くらしき街角コンシェルジュ」が折り鶴を募っている。ソチ冬季五輪代表の最終選考会となる全日本選手権(21~23日)での活躍を願い、本人へ贈呈する。
折り鶴は14日、ビオス憩いの広場(同市阿知)で集める。午前10時から午後5時まで受け付ける。使う折り紙は7・5センチ四方で黒色以外。同広場に用意した折り紙で作ることもできる。集まった全てをつなぎ合わせ、同選手権までに東京の所属事務所に郵送する。高橋選手への手紙も受け付け、折り鶴と一緒に届ける。
同コンシェルジュの牧野陽子代表(58)=同市=は「今季限りでの引退を表明しており、有終の美を飾ってもらいたい。多くの市民の思いを届けられれば」と話す。
最終シーズンの活躍を祈るため、14日以降も折り鶴を受け付ける予定。
(2013/12/13 9:48)山陽新聞
くらしき街角コンシェルジュのメンバーらから寄せられた折り鶴
大ちゃんへの優しい心使いが嬉しいですね。
流石、大ちゃんの地元の倉敷です。
倉敷の人たちに、今までも沢山応援していただけた大ちゃんですね。
お近くの方、折り鶴に参加してみてください。
↓「くらしき街角コンシェルジュ」様、ありがとうございます。(^∇^)

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高橋大輔 全日本へ
20131216 Daisuke Takahashi すぱN
全日本フィギュア開幕まで5日 高橋大輔選手が今の思い語る
全日本フィギュア開幕まで、いよいよあと5日。高橋大輔選手(27)に、今の思いを聞いた。
高橋選手は11月、ソチオリンピック最終選考会の全日本フィギュアに向け、練習に励んでいた。
練習中、何度倒れても立ち向かっていくその姿に、鬼気迫るものを感じた。
高橋選手は「現役としては、残りわずかだと思っているので。あと出る試合は、大事にしていきたい。大事にしていきたいというか、思いっきりやっていきたいと思います」と話した。
今シーズンを、スケート人生の集大成と決めた高橋選手。
19歳で初めて出場した、2006年のトリノオリンピックは、悔しさだけが残る8位に終わった。
それでも、日本フィギュア界の期待を一身に背負う若者の未来は、輝いていた。
しかし、2008年、突然悪夢が襲った。
練習中に、右ひざ前十字靭帯(じんたい)断裂という、選手生命に関わる大けがに遭いながらも、つらいリハビリを乗り越え、高橋選手は、再び銀盤の上に戻ってきた。
2010年のバンクーバーオリンピックでは、日本男子として初の銅メダルを獲得した。
栄光と苦悩をくぐり抜け、日本男子フィギュア界の絶対的エースとなった。
そして、3大会連続のオリンピック出場がかかる全日本フィギュアまで、あと5日。
高橋選手は、今の思いについて、「(ことしの全日本は、これまでと比べてどう?)こんなん言ったらあれですけど、(全日本フィギュアは)毎回、毎回、毎回、きつい、厳しいなと、毎年思っているんですけど。でも、自分の力を出せたら、最高に気持ちがいいなと思うので。不安と楽しみと、まあ両極端ですけど。その振り幅が一番大きい、全日本だと思います。ことしの全日本は、たぶん最後かもしれないですからね。でも、最後だと思って。最後だと思って、ちょっとやろうと思って」、「(オリンピックは、高橋選手にとってどんな舞台?)どんな舞台ですかね? どんな舞台なんですかね...? でもやっぱり、そこに出たいと思えるところが、特別なところなんじゃないかなと思いますけど。どう特別かは、わからないですけど。でも(オリンピックには)やっぱり出たいなって。僕だけじゃなくて、みんなの憧れなのかなと思いますね」と話した。
4年に1度の特別な舞台、オリンピック。
高橋選手は、思い描く未来について、「(何と書きましたか?)めっちゃシンプルに。シンプルに限りますね。(ソチオリンピックで金?)バンクーバーで銅とって、目指すは金じゃないですか。まあ、金が一番厳しいかもしれないですけど、一番、今までよりも思っているかもしれない。思ってます。かもじゃないです。もう練習中に、金メダル! って言いながら跳んでますから。そしたら、結構失敗しないんですよ。意外におりたりするんです。金メダル! って跳んでるんです」と話した。
高橋大輔選手の、スケート人生の全てをかけた戦いが始まる。
(12/16 17:59)FNN
高橋選手が怪我をする前に取材したもののようですね。
ファイナルに出場は出来ませんでしたが、練習も既に再開していますので、怪我自体はそんなに酷いものではなかったようですね。
全日本選手権、本当に頑張って欲しいですよね。
SPで素晴らしい演技ができる事を祈っております。(初生観戦しますしね……。)
今回、全日本は男子が激戦ですが、まさか大ちゃんが怪我の憂き目にあうなんて思ってもいませんでした。
なので大ちゃんの演技が一番どきどきしながら見る事になりそうです……。
↓大ちゃんノーミス祈願です。(。-人-。)

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織田信成 全日本へ
信成パパ、ラストシーズンで息子に勇姿を
「もう泣かせないでくださいよ~、まだ初戦やのに…」。涙がこぼれたことを恥ずかしそうに、照れまくる織田信成(26=関大大学院)がいた。9月のネーベルホルン杯(ドイツ)。今季限りでの引退を決めている五輪シーズン初の公式戦のことだった。聞かれたのは、ここまでの日々を振り返る質問…。
10年バンクーバー五輪7位。高橋大輔、小塚崇彦らと長く日本男子を支え、織田信長の子孫としても世間に知られた織田が、その中心から姿を消したのは11年秋。11月のグランプリ(GP)シリーズ中国杯は2位と踏ん張ったが、続くフランス杯ではGP自己最低の7位に沈んだ。原因は左膝蓋骨靱帯(じんたい)炎の悪化。ジャンプ練習の負担から、5月に腱(けん)が部分断裂しながら戦ってきたが、限界だった。12月の全日本選手権は欠場し、リハビリ生活が始まった。
長いリハビリ生活
酸素カプセル、赤外線治療など、月に数度も上京して専門医に通う日々。長く万全な練習を積めなかった影響は大きく、復帰した昨季も成績は上がらなかった。12年全日本選手権で5位に終わって世界選手権代表を逃した。
ただ、その直後に13年を明るく照らす吉報が待っていた。1月5日、次男の信之介くんが誕生。10年10月に生まれた長男信太朗(しんたろう)くんと、2人の父親になった。「年が新しくなってハッピーなニュースが舞い込んできた。良い年になるんじゃないかと思う」と予感していた。
迎えた五輪シーズン。いきなり合計得点で自己ベストの262・98点を出したのが、「泣かせないでください」と照れたネーベルホルン杯だった。続くGPスケートカナダは3位、NHK杯は2位と連続表彰台に立った。ファイナルにも補欠の繰り上がりで出場。故障を乗り越えてきた「パパさんスケーター」は、再び日本男子の中心に戻ろうとしている。
「子供に格好いい父親の姿を見せたい」。それはソチで滑る姿以外にない。全日本選手権、息子たちのためにも父は五輪切符を勝ち取る。【日刊スポーツ・阿部健吾】
◆織田信成(おだ・のぶなり)
1987年(昭62)3月25日、大阪・高槻市生まれ。阿武野―関大―関大大学院。05年NHK杯でGPデビュー2戦目にして初優勝。06年4大陸選手権優勝。08年NHK杯、全日本選手権優勝。10年バンクーバー五輪7位。今季はGPシリーズのスケートカナダ3位、NHK杯2位。高橋大輔のケガにより繰り上がりでGPファイナル出場。織田信長から数えて17代目の末裔(まつえい)。164センチ、52キロ。家族は夫人と2男。
2人の息子のために五輪出場を懸けて全日本フィギュアを滑る織田
「涙」のイメージがある織田だが、この笑顔も魅力のひとつだ
織田信成、笑顔が引き寄せた大きな幸運
雪辱の五輪へ 静かに燃やす闘志
スポーツナビ2013年12月9日 12:10
急きょ決まったファイナル出場
12月5日に開幕したフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルに、織田信成(関西大学大学院)の出場が決まったのは1週間前の11月28日だった。負傷した高橋大輔(関西大学大学院)が欠場することになり、GPシリーズのポイントで7位だった織田にお鉢が回ってきたためだ。「ISU(国際スケート連盟)の方から、『補欠の1番手だから12月1日までは準備をしておいてください』と言われていたので、きちんと練習はしていました。自分のなかでも問題ないと思っています。本来出られる大会ではなかったんですけど、出られることになったので精いっぱい頑張りたいです」。前日会見でそう語った織田だが、「全日本選手権(12月21日~23日)に向けて調整していた」とも明かしていたように、肉体面・精神面ともに不安視されるのは仕方なかった。
ソチ五輪の出場権争いにおいて、GPファイナルでの成績は重要な基準ともなるが、今回に限っては、全日本選手権での結果が最も重視される。もちろん日本人最上位となり、メダルを獲得すれば、出場権争いで優位に立てる。しかし、こうした大舞台でのミスはとかく印象に残るもの。また、のしかかるプレッシャーも大きいため、それだけ疲弊してしまう。ここでコンディションを崩してしまうと、間近に迫った大一番に影響が残ってしまう可能性も十分にあった。そういう意味ではリスクを伴う一戦とも言えなくなかった。
だが、織田はこの“賭け”に見事勝った。羽生結弦(ANA)、パトリック・チャン(カナダ)に次ぐ3位に入ったのだ。
初日のショートプログラム(SP)では冒頭の4回転トゥループで転倒するなど、80.94点と平凡な得点に終わった。織田も「緊張で足が震えました。1番滑走ということで力が入ってしまいましたね。あんまり演技としては良くなかったので、気持ちを切り替えたいです」と語るなど、不満が残る出来だった。それでもほかの選手が軒並み得点を稼げず、3位につけたのは幸運だった。
高橋のケガによって繰り上げ出場となったGPファイナルで見事3位表彰台に上った織田【坂本清】
今季のテーマは「笑顔」
迎えた2日目のフリースケーティング(FS)。『ウィリアム・テル序曲』の曲調に合わせて滑り出した織田は、冒頭の4回転トゥループこそ転倒したものの、続く4回転トゥループ+3回転トゥループは見事に決める。これで波に乗ると、その後もコンビネーションジャンプを成功させ、明るい曲調に転じた最後は場内の歓声や手拍子と一体になりながら笑顔で演技を終了した。FSの得点は175.02点と自己ベストに迫るハイスコア。この時点で表彰台入りを確定させた。
「最初は緊張があったんですけど、昨日と同じで失敗して目が覚めたというか。今度は転倒でスイッチを入れるんじゃなくて、最初から入れたいなと思います。(コーチである)母が『思い切り楽しんできなさい』と声をかけてくれたので、どれだけジャンプを失敗しようと楽しめたらいいかなという気持ちでいけたのが良かったと思います」
よほど自身の演技に納得がいったのだろう。前日とは打って変わり終始興奮した面持ちで取材に応じていた。
それにしても今季の織田は実に楽しそうにリンクの上を舞っている。とにかく笑みを絶やさないのだ。それもそのはずで、織田の今シーズンのテーマはまさに『笑顔』。「現役最後のシーズンなのでしんみり終わりたくないと思ったんです」。このテーマに決めた理由を織田はそう説明する。人を笑わすことが好きな織田にとっては、まさにぴったりのテーマと言えそうだ。
余談だが、織田がミックスゾーンで取材を受けているときは、必ずと言っていいほど笑いが起きる。今大会でもSP後は流行語大賞に輝いた「いつやるの? 今でしょ!」というネタを使い笑いを取ると、FS後には「家に帰ったら何をしたいですか?」という質問に対し、「ハイチュウが食べたい」と話し、報道陣を爆笑(?)させた。「大阪人としてのプライドがありますから」。織田は日ごろから一緒にいる人を楽しませようと意識しているそうだ。
フリーの演技、織田は実に楽しそうに氷上を舞い、観客を、自身を『笑顔』にした【坂本清】
家族に支えられ、勇気ある男を演じる
トリノ五輪出場を懸けた全日本選手権での採点ミス、バンクーバー五輪での演技中に靴ひもが切れるというアクシデントなど、織田には不運なイメージがつきまとう。2011年にはひざの負傷で長期離脱を強いられるなど、引退の危機にも直面した。しかし、自身のスケート人生は「ラッキーの連続だった」と、織田は思っている。
「母がコーチをやっていたこともそうだし、スケートを続けられる環境にも恵まれていました。試合に関してもつねにラッキーだったと感じています。日ごろの練習はきつかったですけど、試合で良い演技ができたときは『スケートをしていて良かったな』と常に思います。歓声とかを浴びたときは『生きていて良かった』と感じるんです」
バンクーバー五輪後に結婚し、現在は2児の父親。GPファイナルも家族が応援に来てくれたそうで、「力をもらった」と顔をほころばせていた。今季、織田がFSで滑っている『ウィリアム・テル』は、オーストリアの圧政から国を変えようとしたスイスの英雄。息子の頭の上に置かれたりんごを矢で打ち抜くか、それとも死を選ぶかという話は有名だが、そんな父の葛藤を表わしつつ、勇気ある男を演じている。「だから、たとえミスがあっても最後まであきらめないことを意識しています」と、プログラムに込めた思いを織田はそう語る。
大会直前にはスケート靴が壊れるというハプニングがあった。本番までは「恐怖で眠れなかった」そうだが、それでも家族と一緒に過ごしながら、気持ちを切り替えることに集中したという。そのかいもあって、GPファイナルでは見事な滑りを披露し、繰り上がり出場から表彰台にたどり着いた。
幾多の引退危機を乗り越えてきた織田。その陰にはいつも家族の支えがあった(写真は母である憲子コーチと抱き合って喜ぶ織田)【写真:ロイター/アフロ】
幸運をつかむため、笑顔で滑りきる
ソチ五輪をめぐる争いはかつてないほど熾烈(しれつ)だ。全日本選手権の結果が最優先されるものの、GPファイナルを制した羽生は大きなアドバンテージを得たと言っても過言ではない。あとの2枠を織田を含めた有力候補の5選手(他には高橋大輔、町田樹=関西大=ら)で争う構図と見て間違いなさそうだ。4年前はGPファイナルで日本人最上位に入ったこともあり、織田はこの時点で内定をもらっていた。しかし、今回は大きなプレッシャーがかかる全日本選手権にすべての命運が委ねられる。
「みんな全力で臨んでくると思いますし、自分もそのなかで負けないようにしたいなと思っています。課題は今回の演技で言うと、エッジをうまく使えておらず、足に来てしまったので、そこを練習でももっとしっかりやっていきたいですね。ただ新品の靴で自分の本来の感覚と違うなか、それなりの結果を残せたのは自信になりました」
今季の織田は、スケートカナダで3位、NHK杯で2位、GPファイナルで3位とGPシリーズでは安定した成績を残した。爆発力にこそ欠けるが、継続性という意味では全日本選手権で表彰台に立てば、出場権を獲得できる可能性は高まる。とにもかくにもキーとなるのは織田がどこまで自身の演技を楽しめるかだろう。『笑う門には福来たる』ではないが、笑顔で滑りきることができれば、GPファイナルのときのように幸運は舞い降りてくる。
4年前のバンクーバー五輪は不運に泣いた。「ふがいない演技だったので、その選手がこんな演技をしているんだと日本だけでなく世界にアピールしたい」。雪辱の舞台へ、織田は静かに燃えている。
<了>
(文・大橋護良/スポーツナビ)
ソチ五輪への最終選考の舞台、全日本選手権で、織田は『笑顔』で滑りきる【写真は共同】
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/131123/oth13112318000008-n1.htm
子宮で覚えたバランス感覚、子を持ち知った親のありがたさ フィギュア・織田信成、母と挑む最後の五輪
2013.11.23 18:00 産経ニュース
現役最後のシーズンも“親子鷹”で戦っている。2大会連続となる来年2月のソチ五輪出場を狙うフィギュアスケート男子の織田信成(関大大学院)と母の憲子コーチ(66)。結婚して2児の父となった織田は言う。「親の大変さを実感できるようになった」。選手とコーチとして、親と子として、深まった絆で「五輪切符」をつかみ取る。(田中充)
7歳から本格的に始めた競技。以来、選手とコーチの経験は一度も途切れたことがない。
織田の武器は、母が高さを追求して指導して身についたジャンプだ。
定評があるのは、空中で軸がぶれても着氷時に修正できる器用さ。実は、これは教えて身についたものではない。憲子コーチも半信半疑だが、思い当たる節があると笑う。「妊娠中もリンクで滑っていたんです。氷の上での感覚が染みついているのかもしれない」
戦国時代の武将、織田信長の末裔と注目を集め、2010年バンクーバー五輪に初出場。だが、夢の舞台に大きな“忘れ物”をしてきた。
フリー演技中、スケート靴の紐が切れるアクシデントに見舞われた。中断を余儀なくされ、得点も伸びなかった。総合7位と不完全燃焼に終わった。織田は直後に4年後の“リベンジ”を誓い、再び母と二人三脚の歩みを始めた。
一昨季はけがに苦しんだ。4回転ジャンプの練習量で負担がかかった左膝の炎症が悪化。シーズンをほぼ棒に振った。復帰した昨季には若手が次々と台頭し、日本男子の代表争いは激しさを増していた。リハビリ中にダンスやバレエで表現力を磨いていた織田にも焦りの感情が募っていた。
そんな中、故障を再発しないようにバランス良く跳ぶジャンプを指導していた憲子コーチは「自分がやるべきことをやろう」と励ましてきた。
織田は「20歳前後くらいまでは、まだ自分が大人じゃない分だけ、大人である母という存在や母に助けられている自分が嫌だった」と振り返る。
変化があったのは、家族を持ってからだという。3年前の春に結婚し、現在は2児の父でもある。「親の大変さがわかったことで、以前とは接し方が変わってきた」
ソチ五輪シーズン限りで現役を退くことを決めている。現在は代表最終選考会となる12月下旬の全日本選手権に向けて練習を積み重ねる日々だ。憲子コーチは「親としてコーチとして、その背中を押していきたい」と力を込める。
NHK杯の男子フリーでの織田信成(左)と母親の織田憲子コーチ=11月9日、国立代々木競技場第一体育館(大里直也撮影)
NHK杯の男子フリーの演技を終え、抱き合う織田信成(手前)と母親の織田憲子コーチ=11月9日、国立代々木競技場第一体育館(大里直也撮影)
『12年全日本選手権で5位に終わって世界選手権代表を逃した。』
とありますが、去年の全日本選手権で、殿は4位だった筈ですが……。↓
http://www.jsfresults.com/National/2012-2013/fs_j/national/data0190.htm
殿のエネルギーの元は、やはり家族なのでしょうね。
母親がコーチであり、今や二人のパパです。
子供はエネルギーをくれますからね。
また、もしソチ五輪に出たら、子供達もテレビの前で大喜びだと思います。(それとも現地まで観戦に行くでしょうか。)
最後の現役生活です。
全日本選手権で全力を出して、悔いのない結果になるように願っております。
今回、現役最後の選手が多すぎますね。
現役最後の選手を優先して、五輪に行ってほしいと思ってしまいましすね。
最後のチャンスですので、しかしそこは下剋上、殿にも実力で天下統一を目指していただきたいと思います。
↓殿~ジュニアの為にも頑張ってくださいね。(≡^∇^≡)

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