2013 GPF Ladies Victory Ceremony
フィギュア=GPファイナル、浅田が2年連続優勝
2013年 12月 8日 09:09 JST
[7日 ロイター] -フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは7日、マリンメッセ福岡で最終日の競技を行い、女子は浅田真央が合計204.02点で2年連続、4回目の優勝を果たした。
ショートプログラム(SP)首位の浅田はフリーでも1位となった。
ユリア・リプニツカヤ(ロシア)が合計192.07点で2位、アシュリー・ワグナー(米国)が3位だった。
12月7日、フィギュアスケートのGPファイナル、女子は浅田真央(中央)が合計204.02点で2年連続、4回目の優勝を果たした。福岡で撮影(2013年 ロイター/Issei Kato)
フィギュア女子 浅田真央が優勝
12月7日 20時43分 NHK
フィギュアスケートでソチオリンピックの代表選考につながる国際大会、グランプリファイナルは女子シングルの後半のフリーが行われ、浅田真央選手が2年連続4回目の優勝を果たしました。
グランプリファイナルは今シーズンのグランプリシリーズで上位の選手だけが出場できる大会で、日本選手で表彰台に上った最上位の選手は、ソチオリンピック代表の有力候補になります。
5日行われた前半のショートプログラムで72.36の得点をマークし首位に立った浅田選手は、7日のフリーで3回転半ジャンプのトリプルアクセルを2回跳ぶプログラムに挑戦しました。
浅田選手は1回目のトリプルアクセルで転倒し、2回目のトリプルアクセルは回転不足と判定されました。
それでも3つのスピンのすべてとステップが最高難度のレベルフォーと判定されるなど、演技をまとめ、合計で204.02の得点で2年連続4回目の優勝を果たしました。
グランプリファイナルの女子シングルの優勝4回はロシアのイリーナ・スルツカヤ選手と並んで最多となりました。
2位は192.07でロシアのユリア・リプニツカヤ選手、3位はアメリカのアシュリー・ワグナー選手でした。
浅田選手「もう少し練習が必要」
グランプリファイナルで2年連続4回目の優勝を果たした浅田真央選手はフリーで3回転半ジャンプ、トリプルアクセルを2回跳ぶプログラムに挑戦したことについて、「1回目を転んだとき2回目も挑戦しようと思ったが、大きな転倒をしてしまうと次が難しく、もう少し練習が必要だと思った」と、成功しなかった要因を振り返りました。
そして全日本選手権に向けては「自分の目指していることが一歩ずつできていることは確かなので、フリーでトリプルアクセルを2回跳ぶ目標を達成できるようがんばりたい」と抱負を話しました。
真央V、ソチ五輪代表に前進/フィギュア
<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇最終日◇7日◇マリンメッセ福岡
女子はショートプログラム(SP)首位の浅田真央(中京大)がフリーも1位となり、合計204・02点で2年連続4度目の優勝を果たし、ソチ冬季五輪代表入りに大きく前進した。
15歳のユリア・リプニツカヤ(ロシア)が192・07点で2位、アシュリー・ワグナー(米国)が187・61点で3位だった。
アイスダンスはメリル・デービス、チャーリー・ホワイト組(米国)が合計191・35点で5連覇。ペアはアリョーナ・サブチェンコ、ロビン・ゾルコビー組(ドイツ)が227・03点で制した。
[2013年12月7日21時20分]日刊スポーツ
金メダルをかけ表彰台で声援に応える浅田(中央)(撮影・浅見桂子)
フィギュア:浅田真央 GPファイナル最多タイ4度目V
毎日新聞 2013年12月07日 22時43分(最終更新 12月07日 22時50分)
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは7日、福岡市のマリンメッセ福岡で女子のフリーが行われ、浅田真央(中京大)が2年連続で、女子の大会最多に並ぶ4回目の優勝を果たした。日本勢は男子でも羽生結弦(ゆづる)(ANA)が優勝しており、昨年の浅田と高橋大輔(関大大学院)に続く男女制覇となった。
5日のショートプログラム(SP)で1位だった浅田は、フリーで4季ぶりに3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)を2回試みたものの、いずれも失敗。だがその後は立て直し、フリーも131.66点でトップ。合計では204.02点で2位以下に大差をつけた。【石井朗生】
日本のエースがまた一つ勝利を重ねた。浅田真央の2連覇。自己最高得点にフリーは4.67点、合計は3.57点及ばなかったが、今季3大会連続で合計で200点を超えた。
優勝4回はイリーナ・スルツカヤ(ロシア)と並び女子最多。ファイナルを含むGP通算14勝はスルツカヤの17勝に次ぎ女子歴代で単独2位となった。
2位はSP4位から浮上したファイナル初出場のユリア・リプニツカヤ(ロシア)。3位のアシュリー・ワグナー(米国)は昨年の2位に続き表彰台に上がった。
アイスダンスでは昨季世界選手権覇者のメリル・デービス、チャーリー・ホワイト組(米国)が5連覇した。
最終日の8日はエキシビションが行われる。ソチ五輪の日本代表最終選考会となる全日本選手権は21日から、さいたまスーパーアリーナで開かれる。
【フィギュアスケートGPファイナル】女子シングルで優勝し、メダルを手にする浅田真央=マリンメッセ福岡で2013年12月7日、貝塚太一撮影
リプニツカヤ、ワグナーが真央絶賛
2013年12月7日 デイリースポーツ
「フィギュアスケートGPファイナル・最終日」(7日、マリンメッセ福岡)
女子フリーで2位になったリプニツカヤ(ロシア)と3位のワグナー(米国)が優勝した浅田真央を絶賛した。
表彰式後のメダリスト会見。今季ここまで全勝と真央に対して、15歳のリプニツカヤは「もちろん世界で一番強い選手だと思う。特に好きなのは、滑走がきれいで、なめらかに滑るところ。尊敬しているし、とても好きな選手です」と憧れのまなざしを向ければ、ワグナーも「今季の強さはもちろんだけど、女性スケーターとしてトリプルアクセルができるのは、それだけで尊敬できるものです」と語った。
今大会は、女子の出場選手中で最年長ということもあり、真央の背中を追いかけていた選手も多かったようだ。
真央、GPファイナル連覇…ソチへ大きく前進
フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル最終日(7日・マリンメッセ福岡)――女子はショートプログラム(SP)1位の浅田真央(中京大)が、フリーでも1位となり、合計204・02点で2年連続4度目の優勝を飾った。
優勝回数ではイリーナ・スルツカヤ(ロシア)の最多記録に並んだ。この大会は来年2月のソチ五輪日本代表選考対象大会で、浅田は銀メダルを獲得したバンクーバー五輪に続く2大会連続出場に向けて大きく前進した。15歳のユリア・リプニツカヤ(ロシア)が2位。
(2013年12月7日21時49分 読売新聞)
GPファイナルで優勝した浅田(7日、福岡市で)=松本剛撮影
GPファイナルを2連覇した浅田のフリーの演技(7日)=松本剛撮影
GPファイナルを2連覇した浅田のフリーの演技(7日)=松本剛撮影
腰痛耐えた 真央GPファイナル4度目Vでソチ当確
フィギュアスケート GPファイナル最終日 (12月7日 マリンメッセ福岡)
失敗しても、価値ある大技2発だ。女子フリーが行われ、浅田真央(23=中京大)が131・66点をマーク。合計を204・02点とし、連覇で史上最多タイのファイナル4勝目を挙げた。2度挑戦したトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は転倒と両足着氷だったが、腰痛に耐えて高難度プログラムにアタック。史上初の同一シーズン3度目の合計200点超えで、ソチ五輪代表入りを確実にした。
最高のスマイルからは程遠かった。演技を終えた浅田が、苦笑いを浮かべて首をかしげる。10年バンクーバー五輪シーズン以来、4季ぶりにフリーで2度のトリプルアクセルに挑戦。ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」が始まってから24秒後、冒頭の大技は激しく転倒。その26秒後、トリプルアクセル―2回転トーループは、大技が両足着氷で連続ジャンプにならなかった。
「アクセル2回に挑戦したけど失敗して、途中から体力が持つか心配だった。悔しい思いもあるけど、次につながる」
腰痛を発症して棄権寸前まで追い込まれた昨年のファイナルから、ちょうど1年。実は今大会も腰痛と闘っていた。11月のNHK杯後、大技2発の新構成に変更。ジャンプは何度も繰り返し跳んできたが、腰に負担のかかるスピンはほとんど練習できなかった。6日の公式練習は珍しく約10分も残して切り上げた。ショートプログラムとフリーの両日とも痛み止めを飲んで臨んでいた。コンディションに不安を抱える中、トリプルアクセルに2度挑んだことに価値がある。
宿命のライバルが戦線復帰したことは知っていた。右足甲を痛めて今季GPシリーズを欠場した10年バンクーバー五輪金メダリスト・キム・ヨナ(23=韓国)が6日、ゴールデンスピンの女子SPに登場。ミスがありながら、浅田の今季自己ベスト73・18点を上回る73・37点をマークした。インターネットの速報の見出しが目に飛び込んできたが、関係者との会話で特別に話題に上がることもなかった。浅田のベクトルが向かう先は、ライバルではなく自分自身。冷静に、フリーに向けて集中していた。
スケートアメリカ、NHK杯、GPファイナルと今季3戦全勝。スコアも全て200点を超えており、次戦の全日本選手権(21日開幕、埼玉)を前に、ソチ五輪代表入りはもう当確と言っていい。来年2月7日の夢舞台開幕まで、あと2カ月。「フリーはまだまだエレメンツをクリアすることができなかった。一つ一つの試合で、自分に対してチャレンジしていきたい」。得点も順位も、今の浅田は意識していない。満足感に浸るのは、完璧な演技ができた時と決めている。
▽ソチ五輪への道 男女ともに日本の枠は3。最終選考会は21日開幕の全日本選手権(埼玉)で、優勝者は代表に決定。2人目はGPファイナル日本人最上位メダリストと全日本の2、3位選手の中から選考。2人目の選考から漏れた選手と、世界ランク日本人上位3人、国際大会のベストスコア日本人上位3人の中から3人目の代表を選考する。今季GPの成績、世界ランク、スコアから見ても、浅田の代表入りは当確だ。
[ 2013年12月8日 05:30 ]スポニチ
浅田真央がGPファイナル2連覇 フィギュア
2013/12/7 20:36日本経済新聞
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル最終日は7日、マリンメッセ福岡で行われ、女子はショートプログラム(SP)首位の浅田真央(中京大)がフリーも1位となり、合計204.02点で2年連続4度目の優勝を果たし、ソチ冬季五輪代表入りに大きく前進した。
15歳のユリア・リプニツカヤ(ロシア)が192.07点で2位、アシュリー・ワグナー(米国)が187.61点で3位だった。
アイスダンスはメリル・デービス、チャーリー・ホワイト組(米国)が合計191.35点で5連覇。ペアはアリョーナ・サブチェンコ、ロビン・ゾルコビー組(ドイツ)が227.03点で制した。〔共同〕
浅田真央がフィギュアGPファイナルで2年連続4度目の優勝。演技を終え、歓声にこたえる(7日、マリンメッセ福岡)
真央連覇!トリプルアクセル失敗も収穫
2013年12月8日デイリースポーツ
「フィギュアスケート・GPファイナル」(7日、マリンメッセ福岡)
女子はショートプログラム(SP)首位の浅田真央(23)=中京大=が、2本のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)こそ成功しなかったものの、フリーでもトップの131・66点をマーク。合計204・02点で2連覇を飾り、2014年ソチ五輪代表に大きく前進した。通算4度目の優勝は、女子のスルツカヤ、男子のプルシェンコ(ロシア)に並ぶ歴代最多タイ。2位にはリプニツカヤ(15)=ロシア、3位にはワグナー(22)=米国=が入った。
がっくりと首をかしげ、悔しさを噛みしめた。10年バンクーバー五輪シーズン以来、4季ぶりに挑戦したフリーでの2回のトリプルアクセルは、1本目が転倒。2本目は両足着氷。2連覇よりも、それが悔しかった。
2本目のアクセルは公式練習でジャンプの場所が他の選手の動きと重なることが多く、なかなか練習できなかった。結局、一度も成功のないまま本番へ。結果として2本とも失敗したが、真央は「ここで2回挑めたことは次につながる」と、うなずいた。
佐藤信夫コーチの下で、基礎からジャンプをやり直して3年。ソチ五輪まで約2カ月と迫る中で、一から磨き上げた“伝家の宝刀”を2回挑戦できるようになったことが、何より収穫だった。同コーチも「技術的にはほぼできてる。彼女の夢をかなえてあげたい」と、目を細めた。
この優勝で五輪切符はほぼ手中にした。シニア転向後初の3戦連続完全優勝。無敵の快進撃が続く。大会終了後の9日は、11年に亡くなった母匡子さんの三回忌。今も悲しみが癒えることはない。それでもファイナルの前に行われたロイター通信のインタビューではこう話したという。
「今も毎日(母の)存在を感じてます。だから以前と同じようにできるんです」。5歳でスケートを始めて18年が経った。競技人生の集大成となる2度目の五輪舞台。いまも続く“二人三脚”の歩みが辿り着く終着地には、きっとハッピーエンドが待っている。
浅田真央 ソチでも3回転半/フィギュア
<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇最終日◇7日◇マリンメッセ福岡
浅田真央(23=中京大)が、ソチ五輪金メダルへの覚悟を固めた。3年ぶりに2度のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を組み込んだフリーは2本とも失敗に終わったが131・66点の1位とし、合計204・02点で2連覇を達成。超高難度プログラムを今後も貫く方針を示し、ぶれない決意をみせた。大会最多タイの通算4勝目で、ソチ五輪最終選考会の全日本選手権(21~23日、埼玉)を前に、代表争いでも大きくリードした。
その言葉は少しの迷いもなく、ためらいもなく、浅田の口から発せられた。
浅田 アクセル(3回転半)2回は体力的に負担が来るのは分かっていますが、今日やった構成で臨んでいきたい。
演技後の記者会見をそう締めくくった。「ぶれない」。2カ月後に迫ったソチ五輪への強い覚悟を言葉に乗せた。
体力的な負担を痛感するフリーだった。10年世界選手権以来の2度の3回転半挑戦。冒頭の1本目が大きく崩れた。着氷の衝撃に耐えられず、バランスを崩した。「もう1度落ち着いていこう」と向かった2本目も両足着氷で回転不足に。「その後は立て直せた」と一定の評価もしたが、難しさとリスクを肌で感じた。
それでも、逃げない。11月のNHK杯後、2本跳ぶことを佐藤コーチに直訴した。「当然出てくるな」と予期していた恩師は、それから何も言わなかった。「本人の夢。なんとか頑張ってかなえさせてあげたい」。今季は試合では1度も3回転半を成功させていなかったが、信じた。浅田はその気持ちをくんだ。そして覚悟を固めた。
後押しする出会いもあった。この日、会場で92年アルベールビル五輪銀メダルの伊藤みどりさんに再会した。同じ山田コーチに師事した先輩で、お下がりの衣装で滑ったこともある。「頑張ってね」。短い言葉に勇気をもらった。伊藤さんは五輪史上初めて3回転半を決めた先駆者。特にフリーでは1本目で失敗しながら、2本目で成功させた。「絶対跳ぶ」。そんな決意があったからこそ。ソチ五輪で頂点へ、浅田にも同じ決意がある。
2連覇で代表争いでも大きく前進したが、全日本選手権への視線は演技内容に注がれる。「失敗と成功の繰り返しだと思う。次は同じ失敗をしない」。2度跳ぶ。10年バンクーバー五輪金メダルの金妍児も6日にクロアチアで復帰した中、現役の女子フィギュア選手で誰も出来ない領域へ。ただまっすぐ前を見つめていく。【阿部健吾】
[2013年12月8日8時50分 紙面から]日刊スポーツ
フィギュア:浅田真央 女王の意地2回のトリプルアクセル
毎日新聞 2013年12月07日 22時46分(最終更新 12月07日 23時23分)
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは7日、福岡市のマリンメッセ福岡で女子のフリーが行われ、浅田真央(中京大)が131.66、合計204.02点で連覇した。
ソチ五輪に向けた新たな一歩となった。4季ぶりに2回のトリプルアクセルを入れた構成でフリーに臨んだ浅田だったが、成功はお預け。だが、2季連続の戴冠となったファイナル女王は「ここで挑戦できたことは次につながる。次は必ず成功させたい」と決意を新たにした。
公式練習では必ずしも2回成功の手応えは得られなかったが、佐藤信夫コーチは「やります」と明言した。しかし、一つ目は転倒。「2発あるのでもう一度、落ち着いていこう」と心に言い聞かせたが、体力的なダメージは大きく、二つ目は両足着氷となった。だが、スピンとステップはすべて最高レベルを確保。表現力を示すプログラム構成点はすべて8点台と突出した。
現役選手では浅田だけが跳ぶ3回転半は、得意にしているとはいえ高難度。2回となるとなおさらだ。浅田が「シーズン初戦から臨んでいれば、もう少し自信をもってできたかな」と話す通り、時間的余裕が少なかった。
「技術的にはほぼできているが、大きな大会はいろんな重圧が入る。それで微妙に狂い始めた。何とかするには練習しかない」と佐藤コーチ。名伯楽との二人三脚は、五輪の頂まで続く。【芳賀竜也】
【フィギュアスケートGPファイナル】女子フリーで、1回目のトリプルアクセルで転倒する浅田真央=マリンメッセ福岡で2013年12月7日、貝塚太一撮影
アクセルは転倒・両足着氷…真央「課題クリアし、五輪に」
2013.12.7 23:00MSN産経ニュース
「時間がない中で、練習不足だったかな」。
3戦連続の200点越えで達成した連覇よりも、ソチ五輪への大前進よりも、2本のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳べなかったことへの落胆が浅田の表情を覆っていた。
4季ぶりにフリーで2本入れた大技。名前をコールされた演技直前にも入念に助走の軌道を確認して挑んだ。「多少の緊張があった」という冒頭の1本目。ジャンプこそ認定されたが、着氷に失敗して派手に転倒した。
直後にコンビネーションで予定した2本目は回転が足りずに両足着氷。バランスも乱れ、後ろの2回転ジャンプは跳び上がれなかった。
「もう一度、落ち着いて跳ぶためのシミュレーションができていなかった」。NHK杯後に2本跳ぶことを決めてから1カ月足らずの調整で、万全とはいかなかった。
その後に大崩れはしないのが、浅田の強さだ。
得点が1・1倍になる後半4つを含め、その後の5つのジャンプ要素で回転不足は3連続の後ろの2本だけ。スピンとステップもすべて最高難度のレベル4を獲得した。転倒が響いて体力が消耗した終盤も、力強いステップは健在だった。
「(トリプル)アクセルを2回挑戦できたことは、次につながる。新しく見つかった課題をクリアして五輪につなげたい」。次戦は2週間後の全日本選手権。スッキリとソチへ向かうためにも成果を見せたい。(田中充)
フィギュアスケート グランプリファイナル2013 浅田真央 =マリンメッセ福岡(撮影 安部光翁)
佐藤コーチ トリプル2度「夢かなえる」
2013年12月7日デイリースポーツ
「フィギュアスケートGPファイナル・最終日」(7日、マリンメッセ福岡)
女子で優勝した浅田真央が師事する佐藤信夫コーチは、今後も二人三脚でフリーでトリプルアクセルを2度入れるプログラム完成を目指す。
真央発案のプログラム変更を聞いた際には「予測はしていた」と二つ返事で了承。「トリプルアクセルは女性にとってはとんでもなく能力的に難しいと痛感させられたが、もう少し頑張って彼女の夢をかなえられればなと思います」と語った。
優勝し、ファンの声援に応える浅田真央=マリンメッセ福岡
真央3回転半失敗は「重圧」/フィギュア
<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇最終日◇7日◇マリンメッセ福岡
浅田真央を指導する佐藤コーチは「全体的には良かった」と評価した。
フリーで2度挑んだ3回転半ジャンプは成功しなかったが「本人に挑戦したい気持ちがある。挑戦できる方向に導こうと思う」と今後も構成を変えない意向を示した。
代名詞とも言える大技の完成度を聞かれ、「技術的にはほぼできている。ただ、重圧があると微妙に何かが狂い始める」と説明した。
2度跳ぶことによる体力面の不安にも触れたが、「可能性を追求したい」と今後の成長に期待を込めた。
[2013年12月7日22時47分]日刊スポーツ
最初のトリプルアクセルの着氷に失敗する浅田(撮影・浅見桂子)
真央失敗も「次につながる」/フィギュア
<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇最終日◇7日◇マリンメッセ福岡
今季限りの引退を表明している浅田真央(23=中京大)が、大会最多タイの通算4勝目を挙げた。
ショートプログラム(SP)1位から、フリーも1位の131・66点で合計204・02点として完全優勝した。3年ぶりに挑んだ2度のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は2本とも失敗に終わったが、「引きすらずにカバーできたことは次につながる」と収穫を口にした。ソチ五輪最終選考会の全日本選手権(21~23日、埼玉)を前にアドバンテージを手にし、「構成はいまの最高のレベルで挑戦したい」と抱負を述べた。
[2013年12月7日23時53分]日刊スポーツ
会見で笑顔を見せる浅田(撮影・浅見桂子)
浅田真央がGPファイナル制す
2013年12月08日 09:20 発信地:福岡
【12月8日 AFP】13-14フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは7日、女子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、浅田真央(Mao Asada)が131.66点を記録し、合計204.02点で優勝を飾った。
前日行われた男子FSでは羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が、世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)3連覇を誇るカナダのパトリック・チャン(Patrick Chan)をしのいでタイトルを獲得しており、日本は男子と女子の両方で金メダルに輝く結果となった。
5日に行われたショートプログラム(SP)で首位発進した浅田は、トリプルアクセルで転倒するなどミスを犯したもののトップを守り抜き、192.07点で2位に入ったロシアのユリア・リプニツカヤ(Julia Lipnitskaia)と、187.61点で3位に入った米国のアシュリー・ワグナー(Ashley Wagner)をしのいだ。
来年2月にソチ冬季五輪を控える中、2010年のバンクーバー五輪の銀メダリストである浅田は、難易度の高くリスクを伴うジャンプを披露し続けた。
しかし最初のトリプルアクセルでは転倒し、2度目は回転が足らなかった。続いて臨んだ5度の3回転ジャンプは見事に成功させたが、その後のコンビネーションジャンプでも回転不足となった。
それでもセルゲイ・ラフマニノフ(Sergei Rachmaninov)のピアノ協奏曲第2番ハ短調に乗せて合計4つのスピンやステップで最高評価のレベル4を獲得し、勝利を掴んだ。
浅田は、現在世界のトップレベルで活躍する女子スケーターの中では唯一、定期的にトリプルアクセルに挑戦している選手で、SPでも3回転半ジャンプをルーティンに取り込んだ。しかしその時も回転不足という判定に終わった。
「悔しい思いもある」とFS演技後、浅田は語った。
「ここでアクセルに2回挑戦できたことは、次につながる。この試合でも新しい課題が見つかった。次の試合までに問題を解決して、五輪につなげたいと思う」
(c)AFP/Shigemi SATO
13-14フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル、女子シングル・フリースケーティング(FS)。演技を終え、観客の声援に応じる浅田真央(Mao Asada、2013年12月7日撮影)。(c)AFP/Toru YAMANAKA
浅田真央 トリプルアクセル失敗の意義
2013.12.8 00:05 THE PAGE
浅田真央は、少し首をひねってから笑顔に戻った。
笑いと悔しさ。
同居した2つの表情は、グランプリファイナルの連覇(歴代最多タイの4度目)という歓喜、その裏にあったトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の失敗、そして課題の発見という複雑な感情から生み出されたものだ。
「アクセルに2回挑戦したんですけど、失敗してしまって……途中から体力が持つかなという心配がありましたが、どうにか滑りきることが出来ました」
2度、チャレンジしたトリプルアクセルの大技。一度目は着氷に失敗して転倒した。2度目は、両足着氷となってしまうミス……。WEBサイトのアスリートジャーナルで、コラムを執筆している元全日本選手権準優勝の中庭健介氏は、「一度目に失敗したのに演技構成を変えずに、そのまま2度目にチャレンジした勇気を評価したい」と言う。
「一度目のミスは、上体が少し後傾となり踵から着氷する形になりました。おそらく高さを意識して前後に軸がぶれたのだと思います。2度目は、その修正を心がけたのでしょう。今度は、少し思い切りに欠けて勢いが足りませんでした。練習では成功していましたが、この大舞台でチャレンジした勇気が素晴らしい。後半の演技に自信を持っているからこそできたものだと思うのですが、転倒すれば、音に遅れますから、再び合わせるためスピードを上げて対応する必要も出てきます。体力的にもメンタル面でも、様々な影響が出るにも関わらず後半にしっかりと立て直しました。今回、試したことは、間違いなくオリンピックの金メダルを意識してのものです。ソチで金メダルを獲得するには、2つのトリプルアクセルが必要だと考えているのでしょう。僕も、その考え方には賛成です。もう大会が少ないですから次の全日本でも同じプログラム構成で挑戦してくるのではないでしょうか」
トリプルアクセルはリスクを伴うジャンプでもある。ミスをすれば、転倒から起き上がる際に大きく体力をロスするし精神的ダメージも大きい。しかも、中庭氏が説明したように、本来、すべての演技の成功を想定してプログラムが作られているので、ミスをすれば音楽のテンポに遅れ、それを取り戻すためのチェンジオブペースが必要となり、大きなエネルギーを使う。
だが、浅田は、そのミスのダメージを後半に、それほど見せなかった。世界最高峰のレベルを維持しているスピンは、すべてレベル4と評価され、トリプルサルコウ、トリプルフリップ-ダブルループ-ダブルループの3連続ジャンプは成功させた。
会見で、浅田はトリプルアクセル失敗の理由を聞かれ「今はわからない」と答えたが、彼女は、きっと感覚的に、なぜミスをしたのかの原因をつかんでいるはずだ。失敗がなければ課題は見つからない。その意味でグランプリファイナルという最高の舞台で優勝と同時にソチで金を狙うための“テスト”を試みたことに大きな意義があった。浅田の飽くなき探究心を象徴するような金メダルだった。
(協力:アスリートジャーナル)
【フィギュア】真央、GPファイナル連覇!さあソチだ!!
◆フィギュアスケート GPファイナル最終日(7日・マリンメッセ福岡) 女子ショートプログラム(SP)首位の浅田真央(23)=中京大=が最終6番滑走。フリーも1位となり合計204・02点をマークし、GPファイナルで2年連続4度目の優勝を果たした。
女子の日本勢でただ一人出場した浅田は、ソチ冬季五輪代表入りに大きく前進。五輪代表は21日にさいたまスーパーアリーナで開幕する全日本選手権後に決まる。
15歳のユリア・リプニツカヤ(ロシア)が192・07点で2位、アシュリー・ワグナー(米国)が187・61点で3位だった。
浅田真央「(3回転半ジャンプの)転倒で体力を奪われる中で立て直すことができた。(2度跳ぶには)もう少し練習が必要。挑戦できたのは次につながる。自分に対するチャレンジをしていきたい。」
ユリア・リプニツカヤ「フリーでは難しいところもあった。全てうまくいくことはないので、もっとうまくならなくてはいけない。できる限り演技を良くしていくことが目標。きょうが一番の演技ではない」
佐藤信夫コーチ「(浅田は)トリプルアクセルを2回入れていろいろな問題はあったが、それを除けば全体的に良かった。挑戦しないと分からないこともある。今後も挑戦できる方向に導こうと思う」
小林芳子・日本スケート連盟フィギュア強化部長「男子で羽生、女子で浅田が最上位になり(五輪代表へ)大きなアドバンテージを一つつかんだ。浅田はトリプルアクセルに失敗を恐れずに挑戦した。次に生かしてほしい」
◆浅田真央(あさだ・まお) 06年トリノ冬季五輪には年齢制限で出場できなかったが、10年バンクーバー五輪でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を計3度決めて銀メダル。世界選手権では08年と10年に優勝。今季は男女を通じて初めてファイナルを含むGP全7大会制覇を達成した。全日本選手権では6度優勝。中京大。163センチ、50キロ。23歳。愛知県出身。
◆フィギュアスケートの五輪代表選考 日本の出場枠は男女とも3で、全日本選手権(21~23日・さいたまスーパーアリーナ)優勝者が最優先で代表入りする。2人目を全日本の2位と3位、GPファイナルの日本人最上位メダリストから選考する。ここで漏れた選手と、全日本終了時の世界ランキング、国際スケート連盟(ISU)公認のシーズン最高得点でいずれも日本勢トップ3の候補から3人目を選ぶ。
(2013年12月7日22時51分 スポーツ報知)
フリーの演技を終えて優勝した浅田
真央、3回転半2度失敗も連覇「次は必ず跳ぶ」/フィギュア
2013.12.8 05:03サンスポ
グランプリ・ファイナル最終日(7日、マリンメッセ福岡)女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の浅田真央(23)=中京大=が131・66点で1位となり、合計204・02点で2年連続4度目の優勝を果たした。4シーズンぶりに2度のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を組み込む構成に挑んで失敗したが、今後も継続していく決意。銀メダルを獲得したバンクーバー五輪と同様、大技をSPとフリーで計3度投入するプログラムでソチ五輪金メダルを目指す。
浅田真央は表彰式で晴れやかな笑顔。ソチ五輪代表入りへ大きくアピールした (撮影・大里直也)
あえて“いばらの道”を選んだ。ラフマニノフ作曲の『ピアノ協奏曲第2番』が流れ出すと、真央は前向きに踏み切る体勢に入った。尻もちをつき、場内にため息が響いてもめげない。対角線上へ助走すると、再び大技に挑んだ。
「トリプルアクセルを2回挑戦して失敗した。転倒して、体力がもつか心配だったけど、滑りきることができた」
自己ベストの207・59点をマークした第4戦NHK杯後、フリーで2回跳ぶことを急に思いついたという。バンクーバー五輪イヤー以来、4年ぶりの挑戦。佐藤信夫コーチ(71)も覚悟を決めていた。真央の申し出に「じゃあ、やろう」と即決した。
悔やまれるのは、練習の鬼が珍しく「そこまで練習を積めてなかった」と漏らしたこと。言い訳を嫌う本人は明かさなかったが、コーチやトレーナーによると第4戦NHK杯(11月8-10日)後に持病の腰痛が再発して検査を受けた。負担がかかるスピンだけでなく、ジャンプも練習量を抑えざるをえなかった。SPとフリー両日に痛み止めの薬も飲んだという。
冒頭の1発目はGOE(出来映え点)で3点減点され、転倒でさらに1点減点。2発目は回転不足のうえに両足着氷となり、本来8・50点の基礎点が4・80点に下がり、GOEも2・71点を失った。今季はトリプルアクセルが本番で決まらない。心から喜ぶことのできない2連覇だった。
優勝した浅田真央(中央)。左は2位のユリア・リプニツカヤ、右は3位のアシュリー・ワグナー=マリンメッセ福岡(撮影・大里直也)
来年2月のソチ五輪出場枠3をめぐる争いでは優位に立ち、最終選考会の全日本選手権(21日開幕、埼玉)を調整試合にできる。SP、フリーで計3度のトリプルアクセルを成功させてギネス記録にもなったバンクーバー五輪の演技構成に磨きをかける必要がある。
「挑戦できたことは今後につながる。このプログラムが今できる最高のレベル。次は必ず跳ぶという気持ち」
世界歴代最高228・56点をマークした金妍児(キム・ヨナ、韓国)に23・06点の大差をつけられた初の大舞台からまもなく4年。現役女子選手で唯一無二の大技“トリプルアクセル計3発”でリベンジに向かう。(江坂勇始)
★ソチ五輪への道
日本は男女ともに出場枠「3」。
(1)全日本選手権(21日開幕)で優勝すれば決定
(2)全日本選手権2、3位と、GPファイナルでの日本選手最上位者を合わせて選考
これで決まらない場合は
(3)全日本選手権終了時の世界ランク日本選手上位、今季ISU主催大会での最高スコア上位3人の中から選考
となっている。最終選考会の全日本選手権への出場は必須条件。
(紙面から)
お客さんに手を振る浅田真央=マリンメッセ福岡(撮影・安部光翁)
フィギュア:浅田真央が連覇 GPファイナル女子
2013年12月07日毎日新聞
フィギュアスケート・グランプリファイナル福岡2013女子表彰式を終え、メダルを手にして並ぶ(左から)2位のリプニツカヤ、1位の浅田真央、3位のワグナー=マリンメッセ福岡で2013年12月7日、山本晋撮影
フィギュアスケート・グランプリファイナル福岡2013女子表彰式を終えて歓声に応える1位の浅田真央。奥は2位のリプニツカヤ=マリンメッセ福岡で2013年12月7日、山本晋撮影
【フィギュアスケートGPファイナル】女子シングルの表彰式で、橋本聖子・日本スケート連盟会長(手前)と抱き合う浅田真央=マリンメッセ福岡で2013年12月7日、貝塚太一撮影
フィギュアスケートGPファイナル】女子シングルの表彰式で、歓声に応える浅田真央=マリンメッセ福岡で2013年12月7日、貝塚太一撮影
フィギュアスケート・グランプリファイナル福岡2013の女子フリープログラムの演技を終えて笑顔で手を振る浅田真央=マリンメッセ福岡で2013年12月7日、山本晋撮影
フィギュアスケート・グランプリファイナル福岡2013の女子シングルで優勝した浅田真央のフリープログラムの演技=マリンメッセ福岡で2013年12月7日、山本晋撮影
改めて、浅田選手、ファイナル優勝おめでとうございます。
これでソチ五輪に大きく前進しまた。
もし全日本選手権で、優勝できなかった場合でも、ファイナル表彰台に立った事で、代表に選ばれるのは確実だと思われます。
リプニツカヤ選手とワグナー選手が、浅田選手を絶賛してくれました。
「特に好きなのは、滑走がきれいで、なめらかに滑るところ。」、「トリプルアクセルができるのは、それだけで尊敬できる」とは、その通りだと思います。
ワグナーさんは、礼儀を心得ていますよね。表彰台に立った時にも、真央ちゃんもですが、きちんと見栄えが良いように、足を少し交叉させて揃えて立っていましたし、ランニングランの後、写真撮影の時には、さっと浅田選手の左に移動して、真央ちゃんが真ん中になるように、そつがなく対応していました。
私にはライバルはいないと傲慢発言していた、表彰式での立ち位置を、優勝でもないのに、二度も、真ん中に居座った、お方とは大違いです。
リプニツカヤ選手とワグナー選手も、とっても素敵なスケーターですよね。
二人とも、真央ちゃんを褒めてくれてありがとうございます。
また二人とも、ソチ五輪に向けて頑張ってくださいね。
真央ちゃんの夢をかなえたいと言ってくれた佐藤コーチと共に、真央ちゃんも3A、計3回成功に向けて、更なる研磨を続けて欲しいと思います。
本日はEXの放送です。
テレビ朝日
12月8日(日) 18:56 ~ 21:00
↓真央ちゃん、全日本も頑張ってください。o(〃^▽^〃)o

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