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フィギュアスケート:NHK杯・男子FS
2014年11月29日(土) 18時51分 スタート
【結果】SP3位の村上が初優勝 無良が3位、羽生は4位
順位選手名国名得点
1位 村上大介jpn日本246.07
2位 セルゲイ・ボロノフrusロシア236.65
3位 無良崇人jpn日本234.44
4位羽生結弦jpn日本229.80
5位ジェレミー・アボットusa米国229.65
6位エラッジ・バルデcanカナダ212.50
7位ロス・マイナーusa米国205.36
8位ジェレミー・テンcanカナダ203.27
9位キム・ジンソkor韓国197.20
10位イヴァン・リギーニitaイタリア196.22
11位ジョシュア・ファリスusa米国169.88
詳細
総括
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦、NHK杯は29日、大阪・なみはやドームで男子フリースケーティングが行われ、前日のショートプログラム(SP)3位の村上大介(陽進堂)が自己ベストを40点以上更新する合計246.07点で初優勝した。2位はセルゲイ・ボロノフ(ロシア)で合計236.65点。SPトップの無良崇人(HIROTA)は合計234.44点で3位、羽生結弦(ANA)は合計229.80点で4位だった。
この結果、日本勢では無良、羽生、すでに出場を決めていた町田樹(関西大)の3人が、12月のGPファイナル(スペイン・バルセロナ)に進出する。
出場選手のコメント
■村上大介「ノープレッシャーだった」
「(GPシリーズ優勝について)『やっちゃった』という感じです(笑)。この試合は全日本に向けて、とにかく4回転を2回跳ぶことが一番の目標でした。それをクリアできて良かったです。(羽生や無良に)ちょっとずつ追いついてきたのかなと。(スケート人生を振り返って、今日くらいの演技はあったか?)絶対、今日が一番ですね。
(今回は何が違う?)フランク(・キャロル)先生が今回来てくれて、本当にメンタル的に手伝ってもらいました。とにかくすべての話がポジティブで、あまり不安な考えとかはなかったです。みんながファイナルを争っていましたが、僕はそういう存在じゃないので、何も考えてなかったし、ノープレッシャーでした(笑)。今日は本当に練習みたいに滑れました」
■無良崇人「そんなに甘いものじゃない」
「硬かったですね。最終滑走で滑る人はそれなりに自信を持っている人たちだと思うので、やっぱり経験が足りないと思ったし、しっかりやり切ることができる選手を目指していかないといけないなと思いました。4回転の一発目は力が入りすぎてうまくいかなかったですし、前半のシングルアクセルになってしまったのもそうですけど、全体的に良くなかった。加点もつきませんでしたし、レベルの取りこぼしもあったので、そういうところを次の試合までに直していかなきゃいけないと思いました。
(初めてのファイナルだが)ショートが終わった時点では表彰台のトップに立った状態で行きたいと思っていましたけど、そんなに甘いものじゃないなと感じました。ファイナルは限られた人しか出られない特別な舞台なので表彰台を目指して頑張っていきたいと思います」
■羽生結弦「こんなものなのかと」
「皆さんがまず思っているのはけがの影響だったり、練習できなかったとかそういうふうに思われると思うんですけど、そうじゃなくてこれが自分の実力だなと感じています。
(中国杯でけがをしたあと、4分半の演技を通しでやった?)通しではできていないですね。けがのあとスピンとステップを入れて今日、初めてやったという形になるんですけど、僕がやってきた練習はけがをする前から練習してきたわけです。10何年間もずっと練習してきているので、正直『こんなものなのか』と。(ミスの原因は技術的なもの、精神的なもの?)精神的な部分が強いんじゃないかと思っています。ショート、フリーともに6分間練習では良かった。ショートも失敗から自分で反省して、今回はわりと練習に左右されずに本番は本番と切り替えていこうと思ったんですけど、ちょっと気持ちが焦っちゃいましたね。
(この大会に出場して感じたことは)自分の弱さですね。けがとかそういうのは関係ないんですよ。だって僕、前回の大会(=中国杯)で本当に痛かったですけど、全部回れているんですよ。ということはできるはずなんです。でも、できないということは何かが足りない。それは自分の甘さだし、これからまた練習するにあたり、試合に臨んでいくにあたり、越えないといけない壁だと思っています」
11:無良崇人(日本)
無良崇人(日本)の演技がスタート。SPの得点は86.28点。
コンビネーションを予定していた冒頭の4回転トウループはステップアウト。続く単体の4回転トウループはダブルトウループをつけてコンビネーションに。得意のトリプルアクセルはパンクし1回転になる痛恨のミス。さらに、トリプルフリップが途中で開いてしまうなどジャンプに精彩を欠いた。演技後は首を横に振って悔しさをあらわにした。
FS得点は148.16点(技術点67.88点、演技構成点80.28点)。SP、FSの合計234.44点。この結果、村上が初優勝、無良が3位、羽生は4位となった。
10:ジェレミー・アボット(米国)
ジェレミー・アボット(米国)の演技がスタート。SPの得点は81.51点。
冒頭の4回転トウループは3回転になるが、その後は高さのあるトリプルアクセルなど安定感のあるジャンプを次々と着氷させる。音楽を的確に捉えたスケーティングで、観客を引き込んだ。
FS得点は148.14点(技術点64.28点、演技構成点83.86点)。SP、FSの合計229.65点。
9:村上大介(日本)
村上大介(日本)の演技がスタート。SPの得点は79.68点。
序盤の4回転サルコウ、続く4回転サルコウ-ダブルトウループのコンビネーションを綺麗に降りる。後半の全身を使ったステップ、単体のトリプルフリップ、トリプルサルコウとすべてのジャンプを着氷させた。SPに続いての会心の出来に、演技後は万感の表情。会場は総立ちとなった。
FS得点は166.39点(技術点86.53点、演技構成点79.86点)。SP、FSの合計246.07点。自己ベストを40点以上更新して暫定トップに立った。
8:セルゲイ・ボロノフ(ロシア)
セルゲイ・ボロノフ(ロシア)の演技がスタート。SPの得点は78.93点。
冒頭の4回転トウループ-トリプルトウループを含めた3つのジャンプをすべて余裕を持って着氷し、流れに乗る。高さのあるトリプルアクセル、トリプルサルコウなど次々に決め、後半はアップテンポなナンバーに乗せて軽やかに滑り切った。
FS得点は157.72点(技術点80.34点、演技構成点77.38点)。SP、FSの合計236.65点。羽生を抜いて暫定トップに立った。
7:羽生結弦(日本)
羽生結弦(日本)の演技がスタート。SPの得点は78.01点。
冒頭の4回転サルコウがダブルに、続く4回転トウループでは転倒と不安定な立ち上がり。その後のジャンプは着氷させ復調の兆しを見せたが、後半に入ると疲れが見え始め、3連続ジャンプの1つ目だったトリプルアクセルがダブルになるなど、最後まで調子が上がらず。演技後は悔しそうに肩を落とした。
FS得点は151.79点(技術点70.31点、演技構成点82.48点、減点1.00点)。SP、FSの合計229.80点。暫定トップに立った。
6:イヴァン・リギーニ(イタリア)
イヴァン・リギーニ(イタリア)の演技がスタート。SPの得点は70.27点。
冒頭の4回転トウループで転倒、続くトリプルアクセルがダブルになるなど、序盤のジャンプでミスが続く。後半の3連続ジャンプでも両手をつくミス、続くトリプルループで転倒と不本意なスケーティングとなってしまったが、曲に合わせて表情を変えて表現力豊かに演じた。
FS得点は125.95点(技術点59.73点、演技構成点69.22点、減点3.00点)。SP、FSの合計196.22点。
5:エラッジ・バルデ(カナダ)
エラッジ・バルデ(カナダ)の演技がスタート。SPの得点は67.50点。
冒頭の4回転トウループは高さのあるジャンプを見せる。ランディングがやや乱れたり、トリプルフリップがダブルになるなどの細かいミスは出るも、ジャンプはすべて着氷。フラメンコの音楽に乗せて情熱的に演じた。
FS得点は145.00点(技術点74.72点、演技構成点70.28点)。SP、FSの合計212.50点。
4:ジェレミー・テン(カナダ)
ジェレミー・テン(カナダ)の演技がスタート。SPの得点は65.81点。
4回転トウループはバランスを崩しかけるも何とかこらえる。トリプルアクセルを着氷した後の連続ジャンプは2つ目のトリプルトウループで転倒。終始ランディングが安定せず、精彩を欠いた演技となったが、最後は笑顔を見せた。
FS得点は137.46点(技術点70.68点、演技構成点68.78点、減点2.00点)。SP、FSの合計203.27点。
3:キム・ジンソ(韓国)
キム・ジンソ(韓国)の演技がスタート。SPの得点は65.69点。
高さに余裕のあるトリプルアクセルからのコンビネーションジャンプを綺麗に降りると、トリプルルッツ、トリプルトウループの連続ジャンプと次々に迫力あるジャンプを見せる。後半は3連続ジャンプが2つになるなど細かなミスが出るが、大きなミスなく滑り切った。
FS得点は131.51点(技術点67.01点、演技構成点64.50点)。SP、FSの合計197.20点。
2:ロス・マイナー(米国)
ロス・マイナー(米国)の演技がスタート。SPの得点は63.36点。
冒頭の4回転サルコウは途中で体が開いてしまう。しかし徐々に調子を上げ、トリプルルッツ-トリプルトウループ、トリプルルッツからの3連続ジャンプなどを次々に着氷させる。最後は足換えのコンビネーションスピンを綺麗に回りフィニッシュ。
FS得点は142.00点(技術点71.78点、演技構成点70.22点)。SP、FSの合計205.36点。
1:ジョシュア・ファリス(米国)
ジョシュア・ファリス(米国)の演技がスタート。SPの得点は58.35点。
冒頭のトリプルアクセルは着氷でややバランスを崩す。続く4回転トウループも体の軸が傾いてしまい転倒。さらに連続ジャンプのトリプルループもシングルになるなどジャンプの調子が上がらず、最後まで立て直すことができなかった。演技後、ショックを隠せない様子で肩を落としたファリスに対し、観客から大きな拍手が送られた。
FS得点は111.53点(技術点45.25点、演技構成点68.28点、減点2.00点)。SP、FSの合計169.88点。
滑走順・演技構成予定
<第1グループ>
1:ジョシュア・ファリス(米国)
3A/4T/3Lo+3T/CSSp/StSq/3A+2T+2Lo/3F/3Lz+2T/CCoSp/3Lz/3S/ChSq/FCSp
2:ロス・マイナー(米国)
4S/3A+2T/3Lz+3T/StSq/FSSp/3A/3Lo/3Lz+1Lo+3S/3F/2A/CCoSp/ChSq/FCCoSp
3:キム・ジンソ(韓国)
3A+2T/3Lz/3T+3T/FCSp/StSq/3A/3Lo/3F/3S+2T+2Lo/2A/CSSp/ChSq/CCoSp
4:ジェレミー・テン(カナダ)
4T/3A/3Lz+3T/3Lo/FCSp/3Lz/3F+2T+2Lo/CSSp/2A/3S+2T/StSq/ChSq/CCoSp
5:エラッジ・バルデ(カナダ)
4T/3Lz+3T/3A/StSq/FSSp/3A+2T/3F+2T/3Lo/3Lz/CCoSp/3S/ChSq/CCSp
<第2グループ>
6:イヴァン・リギーニ(イタリア)
4T/3A/3A+2T/FCSp/CSSp/StSq/3Lz/3Lz+1Lo+3S/3Lo/2A+3T/ChSq/3F/CCoSp
7:羽生結弦(日本)
4S/4T/3F/FCCoSp/StSq/3Lz+2T/3A+3T/3A+1Lo+3S/3Lo/3Lz/ChSq/FCSSp/CCoSp
8:セルゲイ・ボロノフ(ロシア)
4T+3T/3A+2T/4T/3Lz/FCSp/StSq/3A/3S/3Lo+2T+2Lo/2A/ChSq/CCoSp/CSSp
9:村上大介(日本)
4S/4S+2T/CSSp/3A+3T/CCoSp/3A/3Lz+2T/3Lo/StSq/3F/3S/ChSq/FCSp
10:ジェレミー・アボット(米国)
4T/3F+3T/FUSp/3A/3Lo/CSSp/3F+1Lo+3S/3A+2T/StSq/2A/3Lz/ChSq/CCoSp
11:無良崇人(日本)
4T+3T/4T/3A/FSSp/StSq/3Lo/3A+2T/3F/CCSp/3S+1Lo+2S/ChSq/3Lz/CCoSp
↓リザルト
http://www.isuresults.com/results/gpjpn2014/index.htm
↓プロトコル
http://www.isuresults.com/results/gpjpn2014/gpjpn2014_Men_FS_Scores.pdf
↓別ブログに、男子FS動画を紹介しております。
http://ameblo.jp/shuppansport/entry-11958651099.html
NHK杯2014 男子FS 動画
↓ユーチューブにて、男子表彰台動画が見られます。
https://www.youtube.com/watch?v=kq8j0yhDNPY
2014 NHK Men Victory Ceremony
↓動画ニュースが見られます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141129/k10013593101000.html
NHK杯男子 村上が初優勝 羽生は4位
11月29日 22時35分 NHK
フィギュアスケートのグランプリシリーズ最終戦、NHK杯の男子シングルで、今月上旬の大会でけがをしながらも出場した羽生結弦選手は4位となり、23歳の村上大介選手が逆転でグランプリシリーズ初優勝を果たしました。
今月上旬の大会でけがをしながら今回、出場を決めた羽生選手は、前半のショートプログラム5位から巻き返しを狙ってフリーに臨みました。
羽生選手は、得意の4回転ジャンプを2回跳んでいずれも失敗し、表現力や滑らかなスケーティングでは高い評価を受けましたが、得点を伸ばせませんでした。
羽生選手はフリー3位、合計229.80で4位に終わりました。
アメリカを拠点に練習する23歳の村上選手は、前半3位でフリーに臨み、大技の4回転ジャンプを2回跳んでいずれも成功させ、その他のジャンプ、ステップ、それにスピンといずれも完璧な内容でした。
村上選手は、フリーで1位となり、ショートプログラムとの合計で246.07と自己ベストを40点以上更新し、逆転で優勝しました。
一方、前半トップだった無良崇人選手は、ジャンプで精彩を欠き、フリーは4位でしたが、合計234.44で3位に入りました。
この結果、羽生選手と無良選手が来月のグランプリファイナル進出を決めました。
村上選手「本当にびっくりしている」
自己ベストをマークしてグランプリシリーズ初優勝を果たした村上大介選手は「表彰台に上がれるとは全く思ってなかったので本当にびっくりしています。きょうは練習でもミスがなく、フリーはきのうのショートプログラムやきょうの練習のような感覚のまま滑ろうと思っていました。4回転ジャンプを2回跳ぶことが目標だったので、試合でそれが出来たことが一番うれしいです」と笑顔で話していました。
無良選手「プレッシャー大きかった」
前半トップに立ちながら3位となった無良崇人選手は「最終滑走というプレッシャーが大きくて硬くなってしまいました。
こうした緊張感のなかでしっかりした演技ができるかどうかが今後の課題だと思います」と振り返りました。
そのうえで、進出が決まったグランプリファイナルについては「限られた人しか出場できない大会なので、そこに向けてもっとしっかり練習して表彰台を目指したい」と意欲を見せていました。
羽生選手「これが今の実力」
男子シングルで4位となった羽生結弦選手は、ミスが相次いだ演技を振り返り「けがの影響と思われるかもしれないが自分ではこれが今の実力だと思っています。きょうのミスは精神的な部分が大きい。きのうのショートプログラムを反省して気持ちを切り替えようと思ったが少し焦ってしまいました。本当に悔しいです」と話していました。
そのうえで、来月行われるグランプリファイナル進出が決まったことについては、「すごくびっくりしています。けがをした中国大会での試合がむだにならなかったなと思っています。出場は正しかった」と話していました。
GPシリーズ初Vの村上大介選手
村上大介選手は、神奈川県出身の23歳。
はつらつとしたエネルギッシュな演技が持ち味です。
9歳の時に両親と共にアメリカに移住し、以前はアメリカ代表として国際大会に出場していましたが、7シーズン前から日本に所属を移していました。
NHK杯は今回が3回目の出場で、2年前に出場した時は肩の脱きゅうのため演技の途中で棄権していました。
これまでグランプリシリーズで、表彰台に上がった経験はありませんでした。
羽生、町田、無良がGPファイナルへ
2014.11.29 21:00 産経ニュース
NHK杯でGPシリーズ全6戦が終了。上位6選手で争うGPファイナルには、日本選手ですでに出場を決めていた町田樹(関大)に加え、この日、表彰台を逃した羽生と3位の無良が出場権を獲得した。
このほかの出場者はNHK杯2位のボロノフとコフトゥン(ロシア)、フェルナンデス(スペイン)。
男子フリーで演技する羽生結弦=大阪なみはやドーム
フィギュア:NHK杯男子 村上大介が逆転優勝 無良3位
毎日新聞 2014年11月29日 21時21分(最終更新 11月29日 23時13分)
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦、NHK杯は第2日の29日、大阪・なみはやドームで男女のフリーなどを行った。男子はショートプログラム(SP)3位の村上大介(陽進堂)がフリー1位となる166.39点で合計246.07点。ともに自己ベストを更新し、逆転でGPシリーズ初優勝を飾った。
SP1位の無良崇人(HIROTA)はフリー148.16点で合計234.44点の3位。SP5位の羽生結弦(ANA)はフリー3位の151.79点で追い上げ、合計229.80点で4位だった。無良と羽生は既に進出を決めていた町田樹(関大)とともに、GPファイナル(12月11日開幕、スペイン・バルセロナ)に出場する。
女子はSP4位の宮原知子(大阪・関大高)がフリー2位の118.33点で合計179.02点で3位。SP3位の村上佳菜子(中京大)は108.71点で合計173.09点で4位となり、ともにファイナル進出を逃した。日本勢が一人もファイナルに進めないのは14季ぶり。優勝はSP首位のグレーシー・ゴールド(米国)だった。
◇無良崇人の話 (SP首位も3位に後退)硬かった。追われる立場はしんどいと分かった。(初のGPファイナルは)チャンスなので、表彰台を目指したい。
◇羽生結弦の話
(4位に終わり)悔しい。けがの影響ではなく、僕の今の実力。(グランプリファイナル進出については)非常にびっくりしている。中国での試合が無駄にならなかった。
◇23歳 驚き、泣いて、笑顔みせた
演技後に驚き、表彰台で泣き、記者会見で笑った。完璧な演技で頂点に立った男子の村上。「メダルを取れると思っていなかった」と、自身も驚く大どんでん返しだった。
いきなり大技を、しかも2本を完璧に成功させた。冒頭の4回転サルコウは技の出来栄え点で1.43点を加えた。4回転サルコウ、2回転トーループの連続ジャンプも決めた。2本の4回転を決めたのは「試合では初めて」。となれば、感情表現豊かな23歳のスケーターが乗らないはずがなかった。
2012年のNHK杯で肩を脱臼し、演技途中で棄権。引退も考えたが、「悔しい思いで辞めたくない」と続けてきた。フランク・キャロルコーチは「器用で4回転も簡単にやる。最後まで滑りきるのが課題だった」。それを克服し、潜在能力を開花させた。
日本男子を長年引っ張った高橋大輔が引退して約1カ月半。髪形がどことなく似ている「大介」が、この日彗星(すいせい)のごとく現れた。思わぬ伏兵の台頭は、日本男子の層の厚さを見せつける結果になった。【安田光高】
男子フリーの演技を終えファンにあいさつする村上大介=大阪・なみはやドームで2014年11月29日、宮武祐希撮影
村上大介が初優勝、羽生は4位に…NHK杯
2014年11月29日 21時22分 読売新聞
フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ最終第6戦NHK杯第2日(29日・大阪なみはやドーム)――ショートプログラム(SP)3位の村上大介(陽進堂)が、フリーで1位になり、合計246・07点で初優勝を逆転で飾った。
SP首位の無良崇人(HIROTA)は、フリーで4位と精彩を欠き3位。羽生結弦(ANA)は4位。町田樹(関大)に加え、無良と羽生が、12月に行われるGPファイナル進出を決めた。女子は、SP4位の宮原知子さとこ(大阪・関大高)が、フリーで2位になり合計179・02点で3位。SP3位の村上佳菜子(中京大)は、フリーで7位と失速して4位に終わり、宮原とともにファイナル進出を逃した。グレーシー・ゴールド(米)がGPシリーズ初優勝。
表彰台で金メダルを手に笑顔の村上大介(29日、なみはやドームで)=若杉和希撮影
村上大介が逆転V、羽生4位 フィギュアNHK杯男子
女子は宮原、村上佳菜子がファイナル進めず
2014/11/29 21:02
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦、NHK杯第2日は29日、大阪なみはやドームで行われ、女子は宮原知子(大阪・関大高)が合計179.02点の3位、村上佳菜子(中京大)が173.09点の4位で、ともにシリーズ上位6選手で争われるファイナル(12月・バルセロナ)に進めなかった。
加藤利緒菜(大阪・長尾谷高)は168.38点で5位。グレーシー・ゴールド(米国)が191.16点でGP初優勝を果たし、アリョーナ・レオノワ(ロシア)が186.40点で2位だった。
男子は23歳の村上大介(陽進堂)が合計246.07点で逆転優勝した。234.44点で3位の無良崇人(HIROTA)、229.80点で4位の羽生結弦(ANA)はファイナル進出が決まった。
ペアの高橋成美、木原龍一組(木下ク)は131.26点で7位。アイスダンスのショートダンスではキャシー・リード、クリス・リード組(木下ク)が50.55点で7位、平井絵己、マリオン・デラアスンシオン組(大阪ク)が44.38点で8位。〔共同〕
フィギュアNHK杯の男子で優勝した村上大介(中央)。右は3位の無良崇人(29日、大阪なみはやドーム)=AP
村上大介選手、優勝おめでとうございます。

セルゲイ・ボロノフ選手、銀メダルおめでとうございます。

無良崇人選手、銅メダルおめでとうございます。
村上選手のノーミスの演技、素晴らしかったですね。
彼は4回転はサルコウを二回も跳んでいます。
4Tよりも得点が高いので、それも得点につながったのでしょう。
無良選手は演技を見ていて、緊張しているのが良く分かりました。
最終滑走が緊張を生んでしまったようです。
しかし初ファイナル進出です。頑張って頂きたいです。
羽生選手は表彰台は逃しましたが、希望していたファイナルに出られます。
ファイナルまで時間がないので、怪我の後遺症を抱えたまま無理な練習で、頑張り過ぎない事を望みます。
本日のテレビ放送
http://www.nhk.or.jp/figure/timetable/index.html#timetable
BS1
午前8時00分-午前9時50分
2014NHK杯国際フィギュア
「女子シングル・フリー」
午前10時00分-午前11時50分
2014NHK杯国際フィギュア
「男子シングル・フリー」
午前11時55分-午後1時50分
2014NHK杯国際フィギュア
「アイスダンス・フリー」
地上波
午後1時50分-午後2時55分
2014NHK杯国際フィギュア
「ペア・フリー」「アイスダンス・フリー」
午後3時00分-午後5時30分
2014NHK杯国際フィギュア
「エキシビション」
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↓男子の皆さま、お疲れ様でした。(≡^∇^≡)

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