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ソチ五輪:フィギュアスケート 団体男子FS
2月10日(月) 0時0分 スタート
町田3位で8ポイント獲得、日本は4位に
順位 選手名 国名 得点
1位 ロシア rus 57
2位 カナダ can 50
3位 米国 usa 41
4位 日本 jpn 38
5位 イタリア ita 37
順位 選手名 国名 得点
1位 エフゲニー・プルシェンコ rusロシア 168.20
2位 ケビン・レイノルズ canカナダ 167.92
3位 町田樹 jpn日本 165.85
4位 ジェイソン・ブラウン usa米国 153.67
5位 ポール・ボニファシオ・パーキンソン itaイタリア 121.23
詳細
■団体戦男子FS採点表(外部・pdf)
5:町田樹(日本)
曲目はストラヴィンスキー「火の鳥」。冒頭の4回転トゥループを成功させると、続けて4回転を予定していたが3回転トゥループに。トリプルアクセル+2回転トゥループのコンビネーションジャンプからフライングシットスピン、ステップシークエンスでは体をいっぱいにつかった演技を披露。ゆったりとした曲調に移り、中盤へ。トリプルアクセルを高く決めると、足替えのキャメルスピン、3回転ループ、3回転ルッツと安定して着氷する。そして3回転フリップ+2回転トゥループ+1回転ループのコンビネーション、3回転サルコウときっちり降りる。クライマックスへと移り、最後はスピードが落ちることなく足替えのコンビネーションスピンをきれいに回転し、火の鳥を十分に表現してみせた。
町田樹のFS得点は165.85点(技術点83.13点、演技構成点82.72点)。
■「次は聖火とともに宇宙まで飛んでいけたら」
「20年間憧れた五輪という舞台に来て、せっかく来たのに今シーズン一番弱い自分が心の底から現れてきました。そんな弱い自分との勝負だったんですけど、そういう弱い自分を封じ込めて、舞台には立てたと思います。今日のパフォーマンスは決してベストじゃなかったし、課題もいっぱいあるんですけど、初五輪ということを考えれば合格点を与えられるパフォーマンスだったと思います。ただ日本チームのメダルということを鑑みたとき、僕が絶対に1位を取っておかなくちゃいけなかった。それを達成できずに、悔しいですし、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
(弱い自分はいつ現れた?)今朝の練習からですね。大丈夫かなというのがあって、会場も異様な雰囲気でした。プルシェンコ選手の後だったので、本当に足がすくんだというか、このままだとまずいと直前まで思ったんですけど、なんとかコールされてからの1分間で気持ちを落ち着かせてスタートポジションに立ちました。そしてこの青い舞台でストラヴィンスキーの崇高な『火の鳥』がかかった瞬間に、なんか僕の精神が落ち着いて、火の鳥と僕が融合できたような精神状態になったので、4分半気持ち良く余計なこと考えずにできました。
(2つ目の4回転について)4回転については絶対的な自信が1本目も2本目もあったんですけど、やっぱり緊張でしょうね。軸が少し太くて、空中分解してしまいました。そこで動揺があったんですけど、その後も落ち着いてパフォーマンスすることができました。ただあのミスによってトリプルのコンビネーションが1本無駄になったので、それでちょっと点がシーズンベストより低くなってしまったんですけど、この借りは個人戦で返します。
(12年12月のGPファイナルの火の鳥とはどれくらい違った?)今回はもちろん1位を狙っていたんですけど、余計なことを考えずにプログラムを楽しむことができたかなと思っています。あんまり疲れなかったです。本当に気持ち良く滑れました。プレッシャーはありますけど、全日本とかGPとかそういうプレッシャーとは違くて、とてもよい経験でした。楽しかったです。
(衣装は変えた?)せっかく2回、火の鳥を踊る機会があるので。僕は題名をつけているんですよ。1回目は『火の鳥 再臨編』、そして個人戦が『火の鳥 大飛翔編』です。ソチであったGPファイナルの大敗があったので、もう1度ここに僕の火の鳥を再臨させるという意味でこの1回目の火の鳥を演じたつもりです。そして次は聖火とともに宇宙まで飛んでいけたらいいと思います。
(今日の火の鳥の燃焼度は?)燃焼してないです。0パーセントです。まだまだ個人戦がありますから。全力は尽くしましたし、とても気持ちが良かったですし、あとは次の大飛翔編にすべてを懸けます。
(団体戦ということで何か違った?)羽生選手が良いパフォーマンスをして追い風を吹かせてくれたし、日本もメダルに手が届く位置にいたので、他の国のライバルよりも自国の選手に最大のプレッシャーをかけられるという変な気持ちを味わっていたんですけど、いざ氷に立ってみると、大西コーチの後ろに日本の席があって、みんな温かく見守ってくれたので、すごく心強かったです。団体で良い演技をしなきゃみんなに迷惑をかけるとか、失敗したら日本に帰れないとかいう変なプレッシャーはいっさいなかったです。本当にコーチはじめ日本の選手、日本国民に勇気をいただきました。
(プルシェンコへの声援がすごかったが?)それでも羽生選手は彼を抑えています。ロシアに絶対的に君臨する皇帝ですから、僕も彼を抑えたいという気持ちが強かったんですけど、それがかなわなくて悔しいです。
(個人戦の前に一度五輪の舞台を味わえたが?)今日の反省点は必ず個人戦に生きますし、一度舞台に立てたのは良いことだと思うんですけど、個人戦につながるつながらないよりも五輪というすごい舞台に1回でも多く立てることに喜びを感じています。
(大飛翔するために個人戦までどうする?)ノーミスにしたいとか、メダルを取りたいとかそういう気持ちはありますけど、いままでやってきた積み重ねを日々同じように淡々と準備をしていくに尽きると思います。特別に練習を頑張るとか、なんか秘策があるとかはなくて、いままでの積み重ねを残りの日々も続けていくだけだと思います」
4:エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
冒頭、高さのある4回転トゥループを成功。つづけて3回転ルッツ、トリプルアクセルも安定して決めると、キャメルスピンで会場からは大きな手拍子。しっとりとしたステップシークエンスでのステップから、トリプルアクセル+2回転ジャンプを2つ加えた3つのコンビネーションジャンプで大歓声。3回転ルッツ+3回転トゥループも着氷するが、つづく3回転サルコウは2回転になってしまう。さらに疲れが出たか次ぎのジャンプも2回転ループとなる。ダブルアクセルを経て、チェンジフットスピン、演技はクライマックスへと移り、最後のコンビネーションスピンをきれいに回転し終えると、会場はスタンディングオベーションによる大歓声に包まれた。
プルシェンコのFS得点は168.20点(技術点81.48点、演技構成点86.72点)。
3:ケビン・レイノルズ(カナダ)
冒頭の4回転サルコウを着氷し、続けて4回転トゥループ+3回転トゥループ+2回転ループの3連続コンビネーションジャンプを予定していたが、4回転+3回転で降りる。さらにトリプルアクセルを持ってきたが、着氷でバランスを崩し手をついてしまう。穏やかな曲調へと移り、キャメルスピンからステップシークエンスでは音楽に合わせた滑らかなスケーティング。演技は中盤に入り、4回転トゥループを着氷し、3度の4回転ジャンプをミスなく終える。3回転フリップ+2回転ループのコンビネーションジャンプも余裕をもって成功させる。一転して、打楽器の勇壮な音楽に移り、3回転ルッツ、3回転サルコウ+2回転トゥループを続けて着氷。最後は体をいっぱいに使った演技とコンビネーションスピンで締めくくった。
ケビン・レイノルズのFS得点は167.92点(技術点89.00点、演技構成点78.92点)。
2:ジェイソン・ブラウン(米国)
冒頭はダブルアクセルから入り、トリプルアクセル+トリプルトゥループのコンビネーションジャンプを成功。キャメルスピンからもう1回トリプルアクセルを着氷する。足替えのコンビネーションスピンを終えると、曲調が激しくなり、それに合わせたステップでは会場から手拍子が起こる。コンビネーションジャンプはトリプルルッツ+シングルループと決めるが3つ目のトリプルサルコウで転倒。続くコンビネーションジャンプはトリプルフリップ+ダブルトゥループと着氷し、片手を上げてのトリプルルッツも成功。最後は曲のテンポが上がるに合わせてのステップ、そして持ち前のきれいなスピンで観衆を沸かせた。
ジェイソン・ブラウンのFS得点は153.67点(技術点75.45点、演技構成点79.22点、減点1.00点)。
1:ポール・ボニファシオ・パーキンソン(イタリア)
冒頭の4回転サルコウで転倒。続くトリプルアクセル+ダブルトゥループは成功し、再びトリプルアクセルだが、着氷した後にバランスを崩して転倒してしまう。チェンジフットスピン、フライングキャメルスピンから曲調が変わりステップシークエンスへ。トリプルルッツ+ダブルトゥループのコンビネーションジャンプを降りると、ダブルアクセルからシングルループ、そしてトリプルサルコウの3連続コンビネーションジャンプも着氷。その後、トリプルフリップ、トリプルループ、演技はクライマックスへと入り、最後のジャンプは3回転の予定がダブルルッツとなってしまった。
ポール・ボニファシオ・パーキンソンのFS得点は自己ベスト121.23点(技術点66.97点、演技構成点56.26点、減点2.00点)。
滑走順・演技構成予定
1:ポール・ボニファシオ・パーキンソン(イタリア)
4S/3A+2T/3A/CCoSp/FCSp/StSq/3Lz+3T/2A+1Lo+3S/3F/3Lo/ChSq/3Lz/CSSp
2:ジェイソン・ブラウン(米国)
2A/3A+2T/CCSp/3A/CCoSp/StSq/3Lz+1Lo+3S/3F+2T/2A/3Lz/ChSq/3Lo/FCCoSp
3:ケビン・レイノルズ(カナダ)
4S/4T+3T+2Lo/3A+3T/CCSp/StSq/4T/2A/3F+3Lo/CCoSp/3Lz/3S/ChSq/FCCoSp
4:エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
4T+3T/4T/3A/3Lo/FCSp/StSq/3A+2T/3Lz/3S/2A+2A+SEQ/CSSp/ChSq/CCoSp
5:町田樹(日本)
4T+2T/4T/3A+3T/FSSp/StSq/3A/CCSp/3Lo/3Lz/3A+2T+2Lo/3S/ChSq/CCoSp
※報道発表資料を転載。実際の演技とは異なる場合がありますのでご了承ください。
■団体戦の順位ポイント
1位/10点、2位/9点、3位/8点、4位/7点、5位/6点
■日程
2/7 00:30 団体男子SP(羽生結弦が出場)
2/10 00:00 団体男子FS
※時間は日本時間
↓リザルト
http://www.isuresults.com/results/owg2014/
↓プロトコル
http://www.isuresults.com/results/owg2014/owg14_TeamMen_FS_M_Scores.pdf
町田は男子FS3位!日本4位に浮上
2014年2月10日デイリースポーツ
「ソチ五輪・フィギュアスケート団体・男子FS」(9日、アイスベルク・パレス)
6種目目となる男子FSが行われ、日本の町田樹(関大)は165・85で5人中3位だった。8ポイントを加えた日本は、この種目を終えた時点でイタリアを上回り4位に浮上。残り2種目でメダル獲得を目指す。
ストラビンスキー作曲の「火の鳥」で堂々と滑った町田は「とにかく緊張して足が震えました。本気で1位を狙っていたので悔しい。個人戦で奪い返します」と話した。
今大会で初めて行われるフィギュア団体戦は4種目(男子、女子、ペア、アイスダンス)別にショートおよびフリープログラム行い、合算点で順位を決める。先に行う4種目のショートプログラムで下位5チームが落ち、残った5チームがフリープログラムで順位を決める。合計8つの点数を加えて最終順位が決まる。
【男子FS順位】
1エフゲニー・プルシェンコ(ロシア) 得点168・20
2ケビン・レイノルズ(カナダ) 得点167・92
3町田樹(日本) 得点165・85
4ジェイソン・ブラウン(米国) 得点153・67
5ポール・ボニファシオ・パーキンソン(イタリア) 得点121・23
【順位とポイント】
1 57P ロシア
2 50P カナダ
3 41P 米国
4 38P 日本
5 37P イタリア
町田団体フリー3位「愛を伝える」一問一答
[ 2014年2月10日5時28分 ]
<ソチ五輪:フィギュアスケート>◇9日◇団体男女フリー、アイスダンスフリー
日本はフリーで登場した町田樹(関大)が165・85点の3位とし、6種目を終えた時点で合計38点、3位米国と3点差の4位に浮上した。
町田のインタビューは以下の通り。
-演技を終えて
町田 本当に緊張したし、足も震えた。今シーズン1番弱い自分が心の奥から現れてきました。そんな彼(弱い自分)との勝負はつらかったけど、20年間憧れていた舞台で皆さんに火の鳥を見せることができて幸せです。
-フリーで3位
町田 1位を狙っていったので悔しい。個人戦でばん回します。
-地元ロシアのプルシェンコの大声援の後だった
町田 貴重な経験をさせてもらった。初めて味わう感覚だった。でも1番をとらなきゃいけないと思っていたので、とれなくて本当に申し訳ない。
-個人戦に向けて
町田 個人戦はメダルを取りにきているし、その意識は強い。「エデンの東」「火の鳥」への愛を蒼穹(そうきゅう)の舞台で表現します。ほかがどうではなく、自分のプログラムに対する愛をみなさんに伝えたい。
フィギュア団体戦・男子FSで首位のプルシェンコ、ソチ五輪
【AFP=時事】ソチ冬季五輪は9日、フィギュアスケート団体戦が行われ、男子シングル・フリースケーティング(FS)でエフゲニー・プルシェンコ(Yevgeny Plushenko、ロシア)は168.20点を記録した。
【翻訳編集】AFPBB News
ソチ冬季五輪、フィギュアスケート団体戦、男子シングル・フリースケーティング(FS)。演技に臨むエフゲニー・プルシェンコ(Yevgeny Plushenko、2014年2月9日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News
ソチ冬季五輪、フィギュアスケート団体戦、男子シングル・フリースケーティング(FS)。演技に臨むエフゲニー・プルシェンコ(Yevgeny Plushenko、2014年2月9日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News
記事「フィギュア団体戦・男子FSで首位のプルシェンコ、ソチ五輪」より
フィギュア団体戦・男子FSで2位のレイノルズ、ソチ五輪
ソチ冬季五輪、フィギュアスケート団体戦、男子シングル・フリースケーティング(FS)。演技に臨むケヴィン・レイノルズ(Kevin Reynolds、2014年2月9日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News
記事「フィギュア団体戦・男子FSで2位のレイノルズ、ソチ五輪」より
町田選手、やはり初めての五輪で緊張したみたいですね。
4回転が2本入らなかったのは残念でした。
本当は男子FSで1位を狙っていたのでしょう。またノーミスだったならば可能だったかもしれません。
ちょっと残念でしたが、団体戦の経験は、個人戦で役に立つと思います。
プル様のプログラムと滑りが素晴らしかったです。( ̄▽+ ̄*)
プル様の集大成と言わんばかりに、今まで演じてきた音楽も含め、プログラムの一部をいろいろな個所に組み込んでいました。(ニジンスキーに捧ぐポーズとか……。)
また滑りが、凄く色っぽかったです。惚れ直しましたよ~。
SPの時も感じたのですが、プル様の滑る前の気合と強い気迫を感じました。
流石帝王です。
感動しました。ソチ五輪代表にプル様を選んで良かった、ロシアはそう思ったと思います。
レイノルズ選手は、三度の4回転、成功と認定おめでとうございます。
次期カナダ選手のエースは、彼ではないでしょうか。
↓団体戦、お疲れ様でした。(^∇^)

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