http://sochi.sports.yahoo.co.jp/live/2116/text
ソチ五輪:フィギュアスケート 団体男子SP
2月7日(金) 0時30分 スタート
羽生が会心の演技で日本首位スタート、ロシア、カナダが続く
順位 選手名 国名 得点
1位 日本 jpn 10
2位 ロシア rus 9
3位 カナダ can 8
4位 中国 chn 7
5位 フランス fra 6
順位 選手名 国名 得点
1位 羽生 結弦 jpn日本 97.98
2位 エフゲニー・プルシェンコ rusロシア 91.39
3位 パトリック・チャン canカナダ 89.71
4位 閻涵 chn中国 85.52
5位 フローラン・アモディオ fraフランス 79.93
6位 ペテル・リーバース gerドイツ 79.61
7位 ジェレミー・アボット usa米国 65.65
8位 ヤコブ・ゴドロジャ ukrウクライナ 60.51
9位 マシュー・パー gbr英国 57.40
10位 ポール・ボニファシオ・パーキンソン itaイタリア 53.94
詳細
総括
ソチ冬季五輪のフィギュアスケート団体戦が日本時間7日に開幕。最初の種目となる男子ショートプログラムでは、羽生結弦(日本)が4回転ジャンプをはじめ3つのジャンプ要素をすべて成功させると、ステップでも感情たっぷりにスケーティング。97.98点(技術点52.55点、演技構成点45.43点)をマークする会心の演技で、まずは日本が10ポイントを獲得し首位に立った。
一方、ソルトレイク銀、トリノ金、バンクーバー銀の“皇帝”エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)は、これが今シーズン初の国際舞台にも関わらず、底力を見せ付ける演技で自己ベストの91.39点(技術点48.18、演技構成点43.21)。地元ロシアは2位につけた。
世界選手権3連覇中のパトリック・チャン(カナダ)は細かいミスがあり、89.71点(技術点44.03点、演技構成点45.68点)でカナダが3位。フリー進出圏内には中国が4位、フランスが5位と続いている。
【Getty Images】
10:羽生結弦(日本)
おなじみ「パリの散歩道」で演技スタート。最初の4回転トゥループをきれいに決めると、キャメルスピン、足替えシットスピンへとつなげ、トリプルアクセルも成功。最後のジャンプ要素、トリプルルッツからのトリプルトゥループのコンビネーションもきれいに着氷を決める。そしてステップシークエンスで表現たっぷりに演じきると、最後はコンビネーションスピンでガッツポーズ。各国の代表選手もスタンディングオベーションで称える会心の演技を見せた。
羽生結弦のSP得点は97.98点(技術点52.55点、演技構成点45.43点)。
■会場の雰囲気に緊張も「やるべきことは変わらない」
「すごい気持ち良かったです。ただまだ終わったわけではないですし、基本的にガッツポーズしないタイプなんですけど、日本のためにと思ったときはすごくうれしかったです。僕だけのスケートじゃないので、本当に緊張しましたし、日本の国旗におじぎしたんですけど、日本のために全力を尽くせて良かったです。(自信を持ってジャンプを跳んでいるように見えたが)自信というと不安になったときに何もできなくなってしまうので、とにかく自信どうのこうじゃなく、いつも全力を出すことを心掛けています。(プルシェンコの演技については)僕は順番が後だったので、彼の演技を見られなかったんですけど、点数を見ると素晴らしい演技だったんだろうなと。僕は全力を出し切れましたけど、彼の存在自体が、僕にとって足が震えるような存在なので、この大舞台で一緒に滑れたことが光栄でした。
(今日の得点について)素直にうれしかったですね。全日本で感覚が崩れていますけど、実際95点以上取れたということで、日本の大会以外で95点以上取れたのはうれしかったし、世界の大舞台で評価していただけたので、良かったです。
(今日の演技について)感覚は良かったですね。ただ最後のルッツがちょっと斜めになった感じはあるし、全力は出しましたけど、まだまだ自分のマックスではないので、個人戦に向けて反省をしながら、やっていきたいと思います。自分が五輪に出ることを想像してきたんですけど、僕にとっては夢の舞台なので、そこで足も震えることなく、最後まで全力で滑り切れたというのは、本当に自分自身を褒めてあげていいんじゃないかと思います。(会場の雰囲気は)緊張しました。拍手の数だとか、全日本とはまた違った緊張感がありました。(五輪の魔物は見えた?)いや、見えていたんじゃないでしょうか(笑)。見えていたとは思いますが、それにとらわれず、自分がやるべきことはできたんじゃないかと思います。
(なぜ普段通りの演技ができた?)リンクは違いますし、環境も全然違うんですけど、やるべきことは変わらないし、プログラムも変わってないので、ただ淡々とプログラムを楽しめたと思います。(これが五輪だと思った瞬間は)最初の公式練習のとき、全く体が動かなくて、『これが五輪なんだな』と思いました。ただ日に日に滑っているうちに、『普通の試合だな』と思いましたし、実際に全力で最後まで滑ることができたので、非常に良い感覚で個人戦まで行けるなと思います。
(現在のコンディションはどれくらい?)いまできることをやったと思うので、いまのコンディションが自分ができるMAXかMAXじゃないか分からないですし、できることは最大限できたと思います。(ホッとした?)1位になってホッとしたというより、自分がしっかり滑ることができたことにホッとした感じです。ただ、チームのために、日本のために(団体戦ポイントを)10点取れたのは良かったですね。自分ができることはすべてやったので、あとは応援を頑張りたいです。(声援は聞こえた?)聞こえました。特に(高橋)成美ちゃんの声が(笑)。6分間練習のときに聞こえて、本当に心強かったですし、テレビの前で応援している人の声も聞こえたような感じがしました。
(ショートを先に滑ってみてプラスになった?)プラスですね。ほかの選手との比較というより、個人戦まで1週間あるので、そういう感じではなく、いまの自分がどうかというのは自分で分かったことがプラスかなと。(個人戦まで間が空くことは)僕にとってはプラスですね。良いオフになるかなと思いますし、別の試合として考えられると思っています」
【写真:AP/アフロ】
9:パトリック・チャン(カナダ)
まずゆったりと演技に入ると、冒頭の4回転トゥループで高く跳ぶも着氷でこらえた分、予定していた3回転が跳べずダブルトゥループのコンビネーションジャンプになる。これで勢いを削がれたか、続くトリプルアクセルでステップアウト。足替えスピン後のトリプルルッツもややこらえた印象。だが、続くステップシークエンスで情感たっぷりに演技すると、最後のコンビネーションスピンもきれいに決めた。
パトリック・チャンのSP得点は89.71点(技術点44.03点、演技構成点45.68点)。
【Getty Images】
8:フローラン・アモディオ(フランス)
冒頭は4回転サルコウを予定していたが3回転で着氷。続くトリプルアクセルはきれいに成功させ、トリプルルッツ→トリプルトゥループのコンビネーションも着氷。これでジャンプの要素がすべて終わり、体をいっぱいに使ったステップで会場からの手拍子を誘う。最後はコンビネーションスピン、足替えシットスピンときれいにつなげた。
フローラン・アモディオのSP得点は79.93点(技術点40.86点、演技構成点39.07点)。
7:閻涵(中国)
最初のジャンプとなるトリプルアクセルを勢いよく決めると、続く4回転トゥループも着氷。キャメルスピンから足替えシットスピンでは会場からは手拍子。中盤のコンビネーションジャンプはトリプルルッツをきれいに降りるも続けて跳んだトリプルトゥループでややバランスを崩す。ステップシークエンスへと移り、最後はコンビネーションスピンを決めた。
閻涵のSP得点は85.52点(技術点46.59、演技構成点38.93)。
6:ペテル・リーバース(ドイツ)
冒頭の4回転トゥループからダブルトゥループのコンビネーションジャンプを着氷。続くトリプルアクセルも決めて、足替えシットスピンへ。最後のジャンプとなるトリプルルッツもきれいに着氷。後半はピアノの激しさに合わせてステップ、コンビネーションスピンを感情豊かに表現すると、右手がガッツポーズを作った
ペテル・リーバースのSP得点は自己ベスト79.61点(技術点43.50点、演技構成点36.11点)。
5:ジェレミー・アボット(米国)
最初の4回転トゥループで転倒。続くトリプルルッツを成功させると、2回転ジャンプをいれコンビネーションジャンプに。だが、トリプルアクセルは抜けてシングルになってしまう。コンビネーションスピン、ステップシークエンスではジャンプのミスを挽回するように体を大きく見せる表現力を見せた。
ジェレミー・アボットのSP得点は65.65点(技術点27.22、演技構成点39.43、減点1.00点)。
【Getty Images】
4:エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
リンクに登場すると、早くも会場からは大歓声。
冒頭の4回転トゥールプ+トリプルトゥループをきれいに着氷すると、続くトリプルアクセル、トリプルルッツも降り、会場からはさらに大きな歓声。ジャンプの要素をすべて成功させた勢いで、ステップでもタンゴにあわせた情熱的な演技で観衆を魅了。最後は足替えシットスピン、コンビネーションスピンで手拍子を呼び、完ぺきな演技にプルシェンコもガッツポーズ! 会場は総立ちのスタンディングオベーションとなった。
プルシェンコのSP得点は自己ベスト91.39点(技術点48.18、演技構成点43.21)。
【写真:ロイター/アフロ】
3:ヤコブ・ゴドロジャ(ウクライナ)
最初のトリプルアクセルを着氷。勢いの乗りたいところだったが、続くトリプルルッツでバランスを崩してしまい、予定していたコンビネーションへとつなげられない。しかし、最後のジャンプのトリプルループを降りると、ダブルトゥーループのコンビネーション。足替えシットスピン、最後はコンビネーションスピンをきれいに決めた。
ヤコブ・ゴドロジャのSP得点は60.51点(技術点32.26点、演技構成点28.25)。
2:ポール・ボニファシオ・パーキンソン(イタリア)
冒頭の4回転サルコウは転倒。続くトリプルアクセルも転倒してしまう。後半のトリプルルッツもバランスを崩しかけるが、なんとかこらえて2回転のコンビネーションへとつなげる。アップテンポの音楽へと転調すると、軽快なステップでアピールして会場からは手拍子。最後はコンビネーションスピンを決めた。
ポール・ボニファシオ・パーキンソンのSP得点は53.94点(技術点28.08、演技構成点27.86、減点2.00点)。
1:マシュー・パー(英国)
英国の国内チャンピオン。足替えスピンから入り、トリプルルッツからダブルトゥループのコンビネーションを着氷。続けてトリプルフィリップもきれいに降りる。タンゴ調の音楽に合わせてキャメルスピンもきれいに回転すると、最後のダブルアクセルに着氷した。演技後は笑顔。
マシュー・パーのSP得点は自己ベストの57.40点(技術点29.71点、27.69点)。
滑走順・演技構成予定
1:マシュー・パー(英国)
CSSp/3Lz/3F+3T/CCoSp/FCSp/2A/StSq
2:ポール・ボニファシオ・パーキンソン(イタリア)
4S+3T/3A/FCSp/3Lz/CSSp/StSq/CCoSp
3:ヤコブ・ゴドロジャ(ウクライナ)
3A/3Lz+3T/FCSp/3Lo/StSq/CCSp/CCoSp
4:エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
4T+3T/3A/3Lz/FCSp/StSq/CSSp/CCoSp
5:ジェレミー・アボット(米国)
4T+3T/3Lz/FUSp/3A/CSSp/CCoSp/StSq
6:ペテル・リーバース(ドイツ)
4T+3T/3A/CSSp/3Lz/FCSp/StSq/CCoSp
7:閻涵(中国)
3A/4T/FCSp/CSSp/3Lz+3T/StSq/CCoSp
8:フローラン・アモディオ(フランス)
4S/3A/3Lz+3T/FCSp/StSq/CCoSp/CSSp
9:パトリック・チャン(カナダ)
4T+3T/3A/CCSp/3Lz/FSSp/StSq/CCoSp
10:羽生結弦(日本)
4T/FCSp/CSSp/3A/3Lz+3T/StSq/CCoSp
見どころ
ソチ五輪から新しく採用されたフィギュアスケートの団体戦。男子シングルSP・FS、女子シングルSP・FS、ペアSP・FS、アイスダンスSD・FDの順位ごとにポイントが割り振られており、合計ポイント数で争う。
ただしフリー演技に進めるのはショートの上位5カ国のみ。それだけによりショートの順位がメダルの行方を大きく左右しそうだ。
団体戦のトップを飾る男子SPには羽生結弦(日本)、パトリック・チャン(カナダ)そしてエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)と、各国のエースがスタンバイ。初日から白熱の演技が繰り広げられそうだ。
■団体戦の順位ポイント
1位/10点、2位/9点、3位/8点、4位/7点、5位/6点、6位/5点、7位/4点、8位/3点、9位/2点、10位/1点
■日程
2/7 00:30 団体男子SP
2/10 00:00 団体男子FS
※時間は日本時間
↓リザルト
http://www.isuresults.com/results/owg2014/
↓プロトコル
http://www.isuresults.com/results/owg2014/owg14_TeamMen_SP_M_Scores.pdf
↓別ブログに、羽生選手関連の動画を紹介しております。
http://ameblo.jp/shuppansport/entry-11766644186.html
羽生結弦 ソチ五輪 動画
↓こちらでニュース動画を見られます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140207/k10015083421000.html
フィギュア団体 羽生が男子シングルで1位
2月7日 2時04分NHK
ソチオリンピックの新種目、フィギュアスケートの団体は6日、予選が行われ、日本は、男子シングルのショートプログラムで羽生結弦選手が97.98の高得点をマークしトップに立ちました。
フィギュアスケートの団体は、ソチ大会から採用された新種目で、日本を含む10チームが参加して男女のシングルとペア、アイスダンスの4種目の総合成績で競います。
予選は種目ごとに1位に10ポイント、2位に9ポイントなどと、順位に応じてポイントが与えられ、その合計で総合順位が決まり、上位5チームが決勝に進みます。
6日の予選は、最初に男子シングルのショートプログラムが行われ、日本の羽生選手は冒頭で4回転ジャンプを鮮やかに成功させて勢いに乗りました。
演技の後半には3回転、3回転の連続ジャンプで僅かにバランスを崩したほかは、大きなミスなく滑りきり、世界最高得点の自己ベストに迫る97.98の高得点でトップに立ちました。
前回大会銀メダルのエフゲニー・プルシェンコ選手が出場したロシアは2位、世界選手権3連覇中のパトリック・チャン選手が出場したカナダは3位でした。
プルシェンコ選手は地元の大きな声援のなか、冒頭に4回転と3回転の連続ジャンプを成功させるなど自己ベストとなる91.39をマークしました。
チャン選手はジャンプでバランスを崩したものの表現力などを示す演技構成点が高く評価され、89.71でした。
「精一杯の演技できた」
羽生結弦選手は「緊張したが、今できることをしっかり出せた。なるべくチームに貢献できるようにと思って滑り、自分の精一杯の演技ができた。このリンクにも慣れてきたので、個人戦に向けて気持ちを切り替えられるよう、きょうは喜びたい」と笑顔で話しました。
羽生結弦が首位「自分自身を褒めたい」
[ 2014年2月7日2時40分 ]日刊スポーツ
<ソチ五輪:フィギュア>◇6日◇団体男子ショートプログラム
初採用の団体の男子ショートプログラム(SP)で、全日本王者の羽生結弦(19=ANA)が97・98点の1位に立ち、10ポイントを獲得した。
冒頭の4回転トーループを完璧に決めると、あとは危なげなく滑りきった。「僕だけのスケートじゃないのですごく緊張しました。チームのために一生懸命頑張ろうと思いました」と団体戦独特のプレッシャーを乗り越えた。
初の五輪の舞台になったが「夢の舞台だが足も震えなかった。最後まで全力でできた。自分自身を褒めたい」と納得の表情を浮かべた。
2位は06年トリノ五輪金メダルのプルシェンコが滑ったロシア、3位には世界選手権3連覇中のチャンが滑ったカナダがつけた。
羽生结弦、いきなり1位フィギュア団体で日本が4位発进
Huffington Postの | 投稿日:2014年02月07日02时00分JST |更新:2014年02月07日04时43分JST
2月6日のソチオリンピックは、開幕式より一足早く、フィギュアスケートの新種目「団体」が始まった。日本からは、男子シングル枠の最終滑走で19歳の羽生結弦選手が出場。97.98点で1位となった。2位となったロシアのエフゲニー・プルシェンコ選手に6点以上の大差をつけた。
フィギュアスケート「団体」はソチから採用される新種目。出場10カ国が男女のシングルとペア、アイスダンスの4つの種目の総合成績で順位を競うという物。各種目優勝者に10点、2位に9点といった具合でポイントが与えられ、各ショートプログラム終了時に、上位5カ国がフリーに進む。フリーでも順位点が与えられ、ショートプログラムとフリーの合計点でメダルが決まる。
「団体」の男子シングルのショートプログラムには、カナダが世界選手権3連覇中のパトリック・チャン選手など各国ともエース級を投入したが、羽生が他国を圧倒したことで日本が1位に。
この後に行われた男女ペアのショートプログラムでは、高橋成美選手と木原龍一選手が出場。イギリスを上回る46.56点を得たが、8位に終わった。男子シングルと合わせて、この日は合計13ポイントを獲得。日本は4位となっている。
【羽生コメント】しっかり喜びたい
2014年2月7日デイリースポーツ
「ソチ五輪・フィギュアスケート団体男子・SP」(6日、アイスベルク・パレス)
五輪で初採用されたフィギュアスケート団体の男子ショートプログラム(SP)が行われ、日本は羽生結弦(ゆずる)=ANA=が97・98点の高得点をマークし、首位でスタートした。日本は順位点「10」を獲得した。
羽生結弦の話「たくさんの方々が応援してくださっているなぁという感覚もありました。会場の中でも、日本の国旗や声援なども聞こえた。チームに10ポイントという思いで演技をしていたわけではないですけど、ただなるべくチームに貢献できるように自分の精一杯の演技はできたかなと思います。(個人戦に向けて)だいぶ、このリンクに慣れてきた。個人戦に向けてきっちり切り替えられるように、きょうしっかり喜びたいと思います」
羽生、プルシェンコにもチャンにも勝った!新種目団体で日本好発進
雪と氷の祭典、ソチ五輪は7日(日本時間8日午前1時14分)に開会式が行われる。開会式に先立って6日に競技がスタートし、フィギュアスケートの新種目・団体の男子ショートプログラム(SP)で羽生結弦(19=ANA)がトップの97・98点をマーク。表彰台を狙う日本は順位点で10点を獲得し、好スタートを切った。 【競技結果】
右手を突き上げ、誇らしげな表情で演技を締めくくった。19歳の若武者・羽生が浅田ら仲間が応援する中、鮮烈な五輪デビューだ。冒頭の4回転トーループを完璧に着氷すると勢いは加速。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、3―3回転も着氷。99・84点の自己ベストに肉薄する97・98点で男子SPトップだ。
初めて立った夢舞台のリンクで、憧れのスケーターと初めて激突した。羽生が五輪を意識したのは、02年ソルトレークシティー大会。ロシアのヤグディンとプルシェンコの壮絶な金メダル争いが、原点だった。「すごく夢を持つきっかけになった」。銀メダルのプルシェンコに強烈な刺激を受けて大ファンに。髪形もプルシェンコと同じマッシュルームカットにしていたこともある。
前日(5日)、本番会場のアイスベルク・パレスで行われた公式練習。プルシェンコと同組で汗を流した。4―3回転のコンビネーションを軽々と決めるプルシェンコに対し、羽生も4回転サルコーや4回転トーループを完璧に成功。羽生がフリー「ロミオとジュリエット」をかけて演技している間、プルシェンコは真剣なまなざしで動きを追っていたが、19歳は冷静だった。「落ち着いて練習できた」。過剰な高ぶりはない。「ボクはボク。挑戦の気持ちを忘れないようにしたい」と静かに闘志を高めていた。
初対面はソルトレークシティーから7年後の09年だった。06年トリノ五輪で金メダルを獲得した“ロシアの皇帝”は、アイスショー出演のため来日していた。通訳を呼んでもらい、少しだけ話すことができた。その時、かけてもらった言葉は今でも鮮明に覚えている。「俺を倒したら、おまえの時代だよ」――。競技会での初対戦となったソチ五輪。プルシェンコの地元・ロシアで、プルシェンコの言葉が現実になりそうな潜在能力を見せつけた。
「日本代表で一番、若い選手として元気のいい滑りができたらいい。一生懸命やって、チームに貢献できたら」。フィギュア勢の先陣を任された19歳が、戦前の言葉通りの演技で日本は好スタート。バトンは確かに渡した。あとは、表彰台へ道がつながっていることを信じて、チームメートの演技に声援を送る。
▼羽生 凄い緊張しました。単純に喜びたいなと思います。本当にたくさんの方が応援してくださってるなという感覚があったし、自分も楽しんでできました。チームに貢献できるように、精いっぱい演技できたかなと。だいぶこのリンクに慣れてきたと思うので、個人戦に気持ちを切り替えられるようにしたい。
▽フィギュアスケート団体 今大会から採用の新種目。カナダ、ロシア、米国、日本、イタリア、フランス、中国、ドイツ、ウクライナ、英国の10カ国が出場。男子、女子、ペア、アイスダンスともに1位から順に10点から1点が与えられ、国別に得点合計を争う。SPの上位5カ国がフリーに進み、SPとフリーの合計得点(80点満点)で争う。2種目まではSPとフリーで異なる選手を起用できる。日本は女子SPで浅田、男子フリーで町田、女子フリーで鈴木の起用が確実視されている。 【羽生結弦】
[ 2014年2月7日 05:30 ]スポニチ
羽生、衝撃五輪デビュー!プルシェンコ&チャン圧倒/フィギュア
2014.2.7 05:03サンスポ
ソチ冬季五輪フィギュア団体男子SP(6日、アイスベルク・パレス)今大会で採用されたフィギュアスケート団体が男子ショートプログラム(SP)で始まり、日本の羽生結弦(19)=ANA=は世界選手権3連覇中のパトリック・チャン(23)=カナダ、トリノ五輪金メダルのエフゲニー・プルシェンコ(31)=ロシア=のライバルを上回る97・98点で1位。13日にSP、14日にフリーが実施される個人戦へ弾みをつけた。
夢の金メダルへ、第一歩を踏み出した。会場のアイスベルク・パレスは一昨年12月のグランプリ(GP)ファイナルで2位に入った地。羽生が表彰台の真ん中に立つ戦いを順調に滑り出した。
『パリの散歩道』は2季連続で使用する勝負曲だ。昨年12月のGPファイナルで99・84点の世界歴代最高得点をマーク。くしくも2月6日は、この楽曲を作り上げたギタリスト、故ゲイリー・ムーアの命日だった。
開催国ロシアのプルシェンコが91・39点、羽生の1人前で滑ったカナダの世界王者チャンは89・71点。最終滑走の羽生はライバル2人を上回る97・98点で圧倒的な力をみせた。
「緊張したけど、今できることをしっかりできました」
群雄割拠のなか、ソチ切符を最初に手にした自負がある。団体戦できっちり自分の仕事をこなした羽生は、13日(日本時間14日)のSPから始まる個人戦の金へ、大きな手応えを得た。
羽生結弦は完璧な演技。文句なしで1位となった (共同)
男子SPの演技終了後、ガッツポーズを見せる羽生結弦=ロシア・ソチ(撮影・大里直也)
フィギュア日本、2種目終え4位 羽生は団体SPで1位
2014年2月7日04時03分 朝日新聞
ソチ五輪フィギュアスケート団体は、最初の男子ショートプログラム(SP)が行われた。
特集:ソチオリンピック
日本は羽生結弦(ANA)が最終滑走で登場、最初の4回転ジャンプを決めて勢いに乗った。得点が1・1倍となる演技後半にただ一人二つのジャンプを組み込む「攻め」の演技構成を完璧に決め、97・98点を出し、1位となった。
ロシアは4大会連続出場となるエフゲニー・プルシェンコをSPに起用。冒頭に得意の4回転からの連続ジャンプを決めるなどミスのない演技を披露。自己ベストを更新する91・39点で2位につけた。
大会前のランキング1位のカナダは、3季連続で世界選手権を制しているパトリック・チャンが登場。トリプルアクセルでバランスを崩す場面もあり、89・71点で3位だった。
続いて行われたペアSPは、高橋成美、木原龍一組(木下ク)は46・56点で10組のうち8位だった。1位は83・79点のボロソジャル、トランコフ組(ロシア)、2位は73・10点のデュアメル、ラドフォード組(カナダ)、3位は71・01点の彭程、張昊組(中国)。
2種目を終えて、日本は合計13点で4位。1位は19点のロシア、2位は17点のカナダ、3位は15点の中国。
《団体男子SP1位の羽生の話》 すごい緊張したが、今できることをがんばれたと思う。今日は単純に喜びたい。たくさんの方々が応援してくれて、楽しんでできた。チーム戦に向けて、僕も一生懸命応援する。
■羽生、「攻め」の演技構成成功
①羽生結弦(ANA)
ほぼ完璧な演技だったと言っていい。冒頭の4回転、ただ一人得点が1.1倍になる後半に2度のジャンプを組み込む「攻め」の演技構成を見事に演じきった。技術点はただ一人の50点台をマーク。スピンとステップでのレベルの取りこぼしが惜しい。
②エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
冒頭の4回転―3回転ジャンプを鮮やかに決め、このジャンプだけで16.40点の高得点を引き出した。三つのジャンプ要素を完璧に決めたのが大きい。プログラム構成点は技と技のつなぎで7点台になったほかは8点台が中心となり、羽生とチャンを下回った。
③パトリック・チャン(カナダ)
ジャンプのミスが大きかった。冒頭に予定していた4回転―3回転の二つ目のジャンプが2回転となり、あまり得意ではないトリプルアクセルも着氷が乱れた。ただ、プログラム構成点はすべて9点台で、SPトップの羽生を上回る45.68点をマークした。
■団体男子SPの得点表
①羽生結弦(ANA)
▽技術点
基礎点 GOE 合計
4T 10.30 2.14 12.44
FCSp4 3.20 1.00 4.20
CSSp3 2.60 0.93 3.53
3A 9.35× 2.57 11.92
3Lz―3T 11.11× 0.70 11.81
StSq3 3.30 1.21 4.51
CCoSp4 3.50 0.64 4.14
技術点合計 52.55
▽プログラム構成点
スケーティング技術 9.18
技と技のつなぎ 8.96
表現力 9.11
振り付け 9.04
音楽の解釈 9.14
合計点 45.43
▽総合得点 97.98
■団体男子SPの得点表
②エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
▽技術点
基礎点 GOE 合計
4T―3T 14.40 2.00 16.40
3A 8.50 0.86 9.36
3Lz 6.00 1.40 7.40
FCSp3 2.80 0.71 3.51
StSq3 3.30 1.21 4.51
CSSp4 3.00 0.71 3.71
CCoSp2 2.50 0.79 3.29
技術点合計 48.18
▽プログラム構成点
スケーティング技術 8.75
技と技のつなぎ 7.93
表現力 8.96
振り付け 8.64
音楽の解釈 8.93
合計点 43.21
▽総合得点 91.39
■団体男子SPの得点表
③パトリック・チャン(カナダ)
▽技術点
基礎点 GOE 合計
4T―2T 11.60 0.57 12.17
3A 8.50 -2.00 6.50
CCSp3 2.80 0.86 3.66
3Lz 6.60× 0.80 7.40
FSSp4 3.00 1.00 4.00
StSq4 3.90 1.90 5.80
CCoSp4 3.50 1.00 4.50
技術点合計 44.03
▽プログラム構成点
スケーティング技術 9.21
技と技のつなぎ 9.11
表現力 9.00
振り付け 9.11
音楽の解釈 9.25
合計点 45.68
▽総合得点 89.71
◇
GOE(出来栄え評価)
T(トーループ)
A(アクセル)
Lz(ルッツ)
FCSp(フライングキャメルスピン)
FSSp(フライングシットスピン)
CSSp(足を変えてのシットスピン)
CCSp(足を変えてのキャメルスピン)
CCoSp(足を変えてのコンビネーションスピン)
StSq(ステップ)
ステップとスピンにつく数字はレベル
ジャンプのあとにつく×は演技後半のジャンプで得点は1.1倍。
◇
〈フィギュア団体の試合形式〉 今大会から採用された新種目。10チームが出場する。チーム構成は男女各1人、ペアとアイスダンス各1組。4種目それぞれがショートプログラム(SP、アイスダンスはショートダンス=SD)を演技。種目ごとに順位に応じて得点がつき、合計上位5チームがフリーに進出する。フリーはSPの得点は反映されず、順位点が与えられる。最終順位はSPとフリーの総合計で決まる。順位点は1位が10点、10位が1点。満点はSP40点、フリー40点で80点。
団体戦の男子SPで演技する羽生結弦=山本裕之撮影
団体の男子SPで演技するエフゲニー・プルシェンコ=川村直子撮影
団体戦の男子SPで演技するパトリック・チャン=川村直子撮影
羽生選手、SP1位、やりましたね。ヾ(@^(∞)^@)ノ
ノーミスの演技で、97点は、本当に素晴らしいです。
プル様を抜き1位でした。
しかし、プル様もノーミス、4-3を決めた素晴らしい演技でした。
また得点も90点超え、怪我と手術を乗り越え、30歳の年齢でも、ここまで出来ると証明しました。
それが素晴らしいですよね。
↓団体戦、SPお疲れ様です。(^∇^)

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