ライバルに挑む(1)羽生結弦(フィギュアスケート男子)
2014.1.22 11:10 産経ニュース
□チャン撃破 再び 層厚い国内の激戦、糧に
シーズン前半に仕掛けた戦いで、フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)は世界王者に辛酸をなめた。世界選手権3連覇中のパトリック・チャン(カナダ)とグランプリ(GP)シリーズの第2戦と5戦で直接対決して連敗。4回転ジャンプが安定を欠いての結果に、関係者は「相手を意識しすぎての自滅。勝てると思っていた自信も粉々に砕かれた」と打ち明ける。
羽生がそこまで意識したのは、ソチ五輪本番を前に、圧倒的な強さを誇るチャンに並ぶ評価を印象付けたかったからだ。23歳のチャンは、初出場で5位だったバンクーバー五輪からの4年間で、めざましい成長を遂げた。
4回転ジャンプの成功率は高く、ショートプログラムで1本、フリーで2本の計3本を入れたプログラムを世界で勝つためのスタンダードにした。さらに、世界トップレベルのスケーティング技術も武器で、世界歴代最高得点を次々と塗り替えてきた。
米・デトロイトを拠点にタッグを組むのは、異色のパートナー。ニューヨークの名門ジュリアード学院でモダンダンスを学んだ女性コーチのもと、表現力にも磨きをかけている。
仙台市出身で19歳の羽生は東日本大震災で被災し、直後には全国のアイスショーを巡りながら練習をしたこともある。長い手足を駆使したダイナミックな演技が魅力で、チャンが1種類の4回転しか跳ばないのに対し、フリーで2種類の4回転を入れる。
チャンへの過剰な意識から“自滅”した前半戦の反省を生かし、今季3度目の対決となった昨年12月上旬のGPファイナルでは、4回転を完璧に跳んだSPで世界最高得点をチャンから奪回すると、フリーとの合計点でも自己ベストを30点近く更新して初優勝を果たした。
チャンが「日本と違って、僕がカナダ選手権を勝つのは楽勝」と余裕の7連覇で五輪切符をつかみ、勝負のソチに照準を合わせるのに対し、昨年末の全日本選手権でライバルたちを抑えての2連覇で初の代表入り。層の厚い国内の戦いをくぐり抜けた勢いを糧に、再びチャン撃破を狙う。
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ソチ五輪に向けた結団式を終え、いよいよ臨戦モードの日本選手団。メダルを目指す上で、避けては通れないライバルとの“立ち位置”を探る。
GPファイナルを制した羽生(右)と2位のチャン。今季4度目の戦いが行われるソチの結果は!? =昨年12月、福岡市(大里直也撮影)
23歳のチャンは、初出場で5位だったバンクーバー五輪からの4年間で、めざましい成長を遂げた。
『4回転ジャンプの成功率は高く、ショートプログラムで1本、フリーで2本の計3本を入れたプログラムを世界で勝つためのスタンダードにした。さらに、世界トップレベルのスケーティング技術も武器で、世界歴代最高得点を次々と塗り替えてきた。』
チャン選手の4回転ジャンプの成功率は高く、とありますが、嘘ですよね。
確率は悪いです。その失敗を演技構成点で補うかのような高得点で勝っているのです。
技術的な要素は、羽生選手の方が難しいもの(基礎点も上)を組み入れています。
ノーミスで滑れれば、中々完璧に滑れないチャン選手に勝つ事は可能だと思います。
↓羽生選手、怪我なく、五輪を迎えてください。

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