フィギュアスケート企画
新進気鋭 山隈恵里子、山隈太一朗(5)
2013年8月31日 大阪日日新聞
憧れの舞台で楽しむ
山隈太一朗の今シーズンのショートプログラム(SP)は「ラ・ストラーダ」。アコーディオン奏者のcoba氏による楽曲を宮本賢二氏が振り付けた。このプログラムが作られたのは昨年末。今年2月に開催されたスケートヒロシマ2013を皮切りに、演じられるのは今回のサマーカップで6回目になる。
哀愁があり情熱的なアコーディオンの音色に合わせ、軽快に踊る太一朗。演技後は「今日は失敗してもよいという気持ちで思い切ってやれたことが良かった」と満足そうに話し、「これから練習を積んで、観客が『すごいな』ってもっと驚いてくれるようなキレのある踊りを見せていきたい」と気を引き締めた。
一方、フリースケーティングはSPと同じ宮本賢二氏の振り付けによる「アラビアのロレンス」。映画をモチーフにしたアラビア調の白い衣装を身につけ、さっそうとリンクの中央に立った太一朗は映画音楽の始まりとともに動き出した。しかし、SPで2位につけて表彰台を狙えることを意識した太一朗は、ジャンプでミスが続き調子を崩してしまう。「今日は『表彰台を狙える』とはやる気持ちを抑えようとし過ぎたのか、逆にジャンプに力が入らなかった」と唇をかむ太一朗。「しかし、このプログラムはすごく感情が込めやすい。主人公のロレンスの気持ちの移り変わる感情をしっかり表現できるものになっていると思う。それを観客に十分に伝えられるよう、もっと頑張りたい」と続けた。振り付けの部分では特別なアドバイスがあったという。「思い切り暴れてもいいからって。実際に滑って教えてくれたときの賢二先生は格好良かった。自分もあんなふうに踊りこなしたい」と太一朗は言葉に力を込めた。
サマーカップを通し、技術面、メンタル面ともに課題を見つけた太一朗。9月11日からジュニアグランプリ・スロバキア大会でついにジュニアグランプリデビューを果たす。「優勝するとか表彰台に乗るとか、そういうのは考えずに、憧れのグランプリを楽しみながら思い切り滑りたい」と声を踊らせた。ジャンプを完璧にこなし、滑らかなタッチで華やかな太一朗のステップで一気に盛り上がる「アラビアのロレンス」の完成形が見られるのは近い。そう思わせる強い目をしていた。
(おわり)
今季にかける思いを話す山隈太一朗
↓前半記事は、こちらです。
http://ameblo.jp/shuppansports/entry-11602252933.html
共通の目標は「全日本」
http://ameblo.jp/shuppansports/entry-11603788685.html
新進気鋭 山隈恵里子、山隈太一朗
これからも、頑張ってください。(^∇^)

人気ブログランキングへ