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浅田真央 ラストシーズン

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「ラストシーズン」に臨む浅田真央選手の決意

2013.08.08 sportiva.shueisha

 今回のテーマは、日本女子フィギュアスケートの先頭を走り続け、来年のソチ五輪後に引退することを表明した浅田真央選手です。
 国際スケート連盟が定めるシーズンインは7月1日ということもあり、すでに世界各地でアイスショーやフィギュアスケートの大会が始まっています。トップ選手が出場する「グランプリシリーズ」は10月からですが、来年2月のソチ五輪を目指して、選手たちはすでに始動。6月のインタビュー取材時の真央ちゃんは、ちょうど今シーズンの曲が決まり、衣装をどうするか調整しているタイミングで、とても穏やかな表情でした。

 今季のショートプログラムの曲はショパンの『ノクターン』。そして、フリーはラフマニノフの『ピアノ協奏曲第2番』。とくに『ノクターン』は06-07シーズンにも採用し、多くの真央ちゃんファンが、「あのプログラムが一番好き」と言う曲です。彼女にはそんなファンの期待に応えたいという思いもあるようです。

 ここ数年の真央ちゃんは、自分のスケートに悩んで、迷っている時期もありましたが、昨シーズンからは佐藤信夫先生とともに、スケーティング技術を磨いたことで、どこか余裕があるようにも見えました。
 本人も「バンクーバー五輪後はジャンプで苦しんでいたけど、昨シーズンに比べたら今シーズンのほうがよくなっている。今もどんどんよくなってきているので、表情にも少し余裕が出てきたんじゃないかな」と笑顔でした。

 また、彼女自身が「思い入れは強い」と話し、ファンも期待しているトリプルアクセルを、昨シーズンは封印していました。そして、「ベテランにはベテランの戦い方がある。トリプルアクセルを跳ばなくても丁寧な演技をすれば勝てるということがわかった」と話す真央ちゃんにとって、手応えをつかんだシーズンだったといえます。今シーズン、トリプルアクセルの封印を解いて、そこに3回転+3回転のコンビネーションジャンプが加わってくれば、まさに鬼に金棒です。

 一緒にインタビューをした『NEWS23』の膳場貴子キャスターは「3年ほど前に真央ちゃんに取材をしたときは優等生的な印象で、『頑張ります!』という気持ちが前面に出ていた。でも、今は大人の女性としての余裕が見えてきた」と、彼女の成長と変化を感じたと言います。
 インタビューでは、「もうお酒を飲める年齢ですし、梅酒が好き」「(練習する)スケートリンクへは自分で車を運転して行きます。スケートで後ろ向きに滑る感覚に近いので、運転ではバックが得意です」と彼女が話してくれた内容にはちょっと驚きました。「妖精のような女の子」と思っていた真央ちゃんの、生身のひとりの女性としての素顔を見ることができたと思いました。

 また、「10代の頃はどんなに食べても太らなかったけど、20代になったら食べた分だけ太ってしまうから気をつけています。今はあまり好きではなかった野菜もしっかり食べるようにしています」と、見えないところで努力をしていることも明かしてくれた真央ちゃん。いつも引きしまった体型で、「食べても太らないのだろうな」というイメージを持っていた私にとっては、少し意外な答えでした。

 そんな彼女が、「スケートだけをやっていたら大人になれないと思うので、ひとりの時間を作って読書をしたり、ショッピングに行っています。ひとりの女性としていろんなことができたらいいなと思いますし、そういうことが演技力につながってくると思っています」と話す姿を見て、すっかり「大人のアスリート」になったのだなと感じました。

 五輪に対する考え方にも、アスリートとしての変化があります。「19歳でバンクーバー五輪を経験して、プレッシャーはあるけど、あれ以上の大会はないと思った。一度五輪を経験したので、ソチ五輪へ落ち着いて準備していける」と表情にも自信がうかがえました。
「バンクーバーの時は、小さい頃から夢だった五輪の舞台で、『トリプルアクセルをショートとフリーで3回決めて、金メダルを獲ること』が目標でした。だからまず金メダルが先にあってその次に演技。でも今は、演技が先で、金メダルはその後について来ればいいと思うようになりました」
 
 そう語る真央ちゃんは、フィギュアスケートという競技でもっとも重要なことは、「自分が本当に納得できる演技をすることと考えるようになった」と言います。そして、「それが実現できたら、その後どういう気持ちになるかわからない。だから集大成なんだと思います」と決意を口にしたのです。

 シーズン前に「今季が集大成」と表明したのは、「今まで応援してくれてきたファンに伝えておいた方がいいなと思ったから」だそうです。「応援してくれる人たちに、最後になるかもしれないということを理解してもらったうえで、演技を観てもらいたい」。ファンの人たちも納得する終わり方を、22歳にしてしっかりと考えている競技者としての彼女のプロ意識に感銘を受けました。

 バンクーバー五輪後の彼女は、スケーティングを基礎から見直し、トリプルアクセルを封印するなど、それまでのスタイルを一度壊したといっても過言ではないと思います。世界のトップを争っていたプライドもあったでしょうし、身についていたスキルを全部剥がして、ゼロからスタートすることはとんでもなくたいへんな作業だったと思います。きっと血の滲むような努力や苛立ち、ジレンマもあったはず。そこから練習を重ね、徐々に結果が出てきたことで、今はワクワクする気持ちも増してきているのではないでしょうか。

 だからこそ、ソチ五輪で金メダルを獲って、最高の笑顔で終わってほしいと思います。 ショートプログラムは、可憐で無垢な真央ちゃんを見せてくれると思いますし、フリーのラフマニノフは非常に重厚な曲ですが、それを妖精のような真央ちゃんがどう演じるのか今から楽しみです。

 ジャンプを跳べない苦しいシーズンがあったことや、過去の数々の名シーンなど、見ている人たちそれぞれが、彼女の思いを受け取りながら見届けるラストシーズン。真央ちゃんの思いが伝わってくる演技を、一瞬たりとも見落とさないようにしたいと思います。

折山淑美/構成

$フィギュアスケート研究本


↓別ブログに、真央ちゃんの動画を紹介しております。

http://ameblo.jp/shuppansport/entry-11589249262.html
浅田真央 バンクーバーへの軌跡


 『シーズン前に「今季が集大成」と表明したのは、「今まで応援してくれてきたファンに伝えておいた方がいいなと思ったから」だそうです。「応援してくれる人たちに、最後になるかもしれないということを理解してもらったうえで、演技を観てもらいたい」。ファンの人たちも納得する終わり方を、22歳にしてしっかりと考えている競技者としての彼女のプロ意識に感銘を受けました。』


真央ちゃんが引退発言をしないまま、来季、いきなり引退したら、とても寂しい事となったでしょう。

最後のシーズンを名残惜しく、大切に、ファンも、本人と一緒に過ごせたらと思います。

多分、真央ちゃんに来るファンレターの量は莫大でしょうし、沢山の励ましと、採点不遇による理解が示されているに違いありません。

それを分かっているからこその、浅田選手の引退宣言だったと思われます。

それにしても、素晴らしい才能と努力を惜しまない大選手なのに、苦労しすぎたと思います。

22歳の若さで、引退を決意させてしまった、今の採点とマスコミの偏向報道の罪は重いと思います。

試合に出なくなってしまうのは残念ですが、アイスショーには出演してくれると思います。

滑る姿をずっと見せてくれるならば、それはそれで、プロとなった真央ちゃんを楽しみにしたいと思います。

最後のシーズンを、悔いなく過ごしていただきたいです。

もしかしたら、ソチ五輪後、休養してから復帰するかもしれませんしね……。

今後は、真央ちゃんが、納得する形をとってほしいですよね。



↓いつまでも、素敵な滑りを……ですね。(‐^▽^‐)


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