【フィギュアスケート】羽生結弦 NHK杯への意気込みを語る
羽生結弦(はにゅうゆづる)の再生に向けてのインタビューです
↓こちらでも動画ニュースが見られます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141127/k10013547201000.html
羽生「NHK杯 今できる最高の演技を」
11月27日 22時01分NHK
28日、開幕するNHK杯を前に出場する日本選手が記者会見し、けがの影響が心配されながら出場を決めた羽生結弦選手は、「万全な状態ではないが、今できる最高の演技をしたい」と抱負を述べました。
NHK杯に出場する日本の選手たちは、27日午後7時半から大阪市内で記者会見しました。
羽生選手は、今月8日に行われたグランプリシリーズ中国大会で、本番直前の練習中にほかの選手と衝突して両足や顔などにけがをしましたが、そのまま演技して2位になり、今回のNHK杯にも出場することを決めました。
会見で羽生選手は、出場を決めた理由について、「中国大会では、グランプリファイナルに進みたい気持ちから演技させてもらったので、その演技をむだにしたくないという気持ちが強い。また、氷の上での練習を再開し、痛みを感じて『やめる』という考えも一時、起きたが、少しずつ体の感覚が戻ってきたので出場を決めた」と明かしました。
そのうえで、「万全な状態ではないので、演技構成のレベルを少し下げて臨む。しかし、今、自分ができる最高の演技をしたい」と意気込みを述べました。
このほか、女子シングルでNHK杯初優勝を目指す村上佳菜子選手は「たくさん練習してきたので、力をすべて出しきりたい。結果はあとからついてくる」と話していました。
また、16歳の宮原知子選手は「演技にスピードを出し思い切り滑りたい」と話し、NHK杯初出場の加藤利緒菜選手は「やってきたことに自信を持ち、楽しんで演技したい」と抱負を述べました。
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フィギュアNHK杯 けがの羽生ら最終調整
11月27日 19時05分NHK
フィギュアスケートのNHK杯が28日開幕するのを前に、けがの影響が心配されながら出場を決めた羽生結弦選手など日本選手が最終調整に臨みました。
練習は本番のリンクで午前と午後の2回ずつ行われ、羽生選手は午後のみ参加し、観客席の一角で音楽を聴きながら振り付けを確認したあと、40分間リンクで滑りました。
羽生選手はフリーの曲をかけて練習しましたが、大技の4回転ジャンプは2回とも失敗し、曲が終わったあと何度も跳んで感覚を養っていました。
このほか、男子シングルでは、グランプリシリーズカナダ大会で優勝した無良崇人選手と、NHK杯に2年ぶりに出場する村上大介選手もジャンプを中心に練習しました。
女子シングルでは、NHK杯で初優勝を目指す20歳の村上佳菜子選手が、得意とする3回転2つの連続ジャンプを入念に確認し、カナダ大会で3位に入った16歳の宮原知子選手は本番の衣装を着て調整し、曲をかけた練習でジャンプをほぼ完ぺきに成功させ調子のよさをうかがわせました。
また、NHK杯に初出場する16歳の加藤利緒菜選手は3回転2つの連続ジャンプなど、難しいジャンプにも果敢に挑んでいました。NHK杯は28日から30日まで、大阪・門真市のなみはやドームで開かれます。
羽生、NHK杯「頑張って滑る」ファンに「心配かけた」と謝罪も
フィギュアNHK杯
28日に開幕するフィギュアスケートのGPシリーズ第6戦・NHK杯(大阪なみはやドーム)に出場する日本選手が27日、大阪市内で会見した。
ソチ五輪金メダリストで、第3戦の中国杯で頭部、左大腿など5カ所負傷した羽生結弦(19=ANA)は「抱負の前にまず、中国杯のケガでご心配をおかけしたことを深くお詫びします」と話し「万全の調子ではないため、少しレベルを落とす構成にしているが、頑張って滑りたい」と気合を入れた。
ケガから復帰の過程では「痛くて眠れない時もあったし、歩くのも大変だった時期もある」と明かした。この日午後に会場で行われた公式練習では4回転ジャンプの失敗が目立つなど、まだ完調にはほど遠い五輪王者だが、今大会3位以内でファイナル(12月、バルセロナ)の切符をつかみとる。
[ 2014年11月27日 19:48 ]スポニチ
羽生が復調「ファイナル出たい」 NHK杯28日開幕
2014/11/27 21:12 日本経済新聞
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦、NHK杯は28日、大阪なみはやドームで開幕する。日本勢が27日、公式練習後に記者会見し、男子では第3戦の中国杯で中国選手と激突して負傷した羽生結弦(ANA)が「ファイナル(12月・バルセロナ)に出たいという思いが強い。万全な調子でなく体力も落ちているが、今できる最高の演技をしたい」と意気込んだ。
羽生は午前の練習を休み、午後の練習では4回転トーループや3回転半ジャンプを成功させ、頭部や左太もものけがからの回復を印象付けた。「(一時は)痛くて寝られず、歩くのも大変だった。(出場を)やめる考えもあった」という。「今ここにいることが奇跡に近い」とし「(2位だった中国杯は)ファイナルに行きたいという意思を尊重して滑らせてもらった。それを無駄にしたくなかった」と出場の理由を語った。
ファイナルを狙う第2戦のスケートカナダ優勝の無良崇人(HIROTA)や女子の村上佳菜子(中京大)宮原知子(大阪・関大高)も調整した。男女とも28日にショートプログラム(SP)、29日にフリーが行われる。〔共同〕
NHKフィギュアの公式練習で笑顔を見せる羽生結弦(27日、大阪なみはやドーム)=共同
NHK杯きょう開幕 羽生「体力落ちた。でもファイナル出たい」
2014年11月28日 朝刊 東京新聞
グランプリ(GP)シリーズ最終戦のNHK杯は、28日に大阪・なみはやドームで開幕する。27日は公式練習と日本勢の記者会見が行われ、今月上旬の中国杯でフリーの直前練習中に中国選手と衝突して負傷した男子のソチ五輪金メダリスト、羽生結弦(ゆづる=ANA)が中国杯後、初めて公の場で語った。
羽生は「万全の調子ではないし、体力も落ちてしまっている」としながらも、「GPファイナル(12月、バルセロナ)に行きたいという気持ちはすごく強いので、今の自分ができる最高の演技をしたい」と誓った。
男子は羽生のほか、無良崇人(むら・たかひと=HIROTA)と村上大介(陽進堂)が出場。女子は村上佳菜子(中京大)、宮原知子(さとこ=大阪・関大高)、加藤利緒菜(大阪・長尾谷高)が出場する。
男女とも28日にショートプログラム(SP)、29日にフリーが行われる。
◆後半の4回転回避
激突してから初めて口を開いた羽生は、約3週間前のその瞬間を振り返った。「1秒に満たない時間の差があったとしたら、確実に僕はここにいない。当たり所がよくて、振り向いた瞬間に顔をそらすことができたし、僕は腕を出すことができた」
衝撃をいくらか和らげられたという考えを明かした一方で、「ここにいること自体、奇跡に近い」とも。体にはまだ、小さくない影響が残っている。この日の公式練習では全体的に滑りのスピードは抑えめ。4回転はサルコーとトーループを合わせて12回試み、きれいに着氷したのはトーループの2回だけだった。
激突後、安静に過ごした1週間ほどは「痛くて寝られないときもあった」というほどのダメージだった。相手選手の膝が入って打撲したという左太ももに最も痛みが残り、氷に打ち付けた腹部や、中国杯前から痛めていた右足首にも不安が残るという。
練習できない間に脚の筋肉もかなり落ちているとみられ、スタミナ面も課題となる。NHK杯ではSP、フリーともに、今季は後半に組み込んでいる4回転ジャンプを回避する構成で臨むことも明かした。
中国杯の強行出場に疑問の声も上がっている点には、「アメリカのドクターがすぐに診断してくれ、脳振とうの危険はないと判断してもらった」と説明。けがを負いながら滑りきった中国杯が、NHK杯に出るという決断にもつながっているという。
「(中国杯で)普通なら棄権するようなけがでも、ファイナルに出たいという自分の意思を尊重してもらった。(NHK杯でも)その思いを無駄にしたくないというのがまずあった」。連覇が懸かるファイナルへどうしても進みたいという強い思いで、羽生はけがの影響を吹き飛ばそうとしている。 (海老名徳馬)
羽生、後半の4回転封印 フィギュアスケート・NHK杯、きょう開幕
2014年11月28日05時00分 朝日新聞デジタル
グランプリ(GP)シリーズ最終第6戦が、28日から大阪・なみはやドームで開幕する。8日の中国杯の練習中に選手と衝突して負傷した羽生結弦(ANA)は、27日の公式練習では精彩を欠いた。練習後の会見では、中国杯の衝突について初めて発言した。
羽生は2回の公式練習のうち午前の1回目を欠席。夕方の練習で約40分滑り、12度試みた4回転ジャンプで成功は2度だった。会見で「体力も落ちている」と話し、ショートプログラム(SP)、フリーとも後半の4回転を跳ばない演技構成にすると明かした。
中国杯の衝突は打ちどころが悪ければ、大けがになったかもしれないアクシデントだった。「(衝突するタイミングの)1秒前後の時間差で、自分はいなくなっていたかもしれない」と振り返った。
頭から流血したが、本人によると「腕を出して衝撃を和らげることができた」という。米国人医師による脳に異常なしという診断で出場し、2位に。棄権するべきではなかったかという声もあったが、羽生は「連盟やコーチに感謝している。いまここにいる自分の体に感謝したい」と語った。
帰国後の精密検査でも脳に異常はなく、左太ももなど5カ所に全治2~3週間のけがと診断された。「痛くて寝られず、歩くのもつらい時期もあった」。欠場も頭をよぎったが、約1週間前に氷上での練習を再開し、「徐々に感覚が戻ってきた」と出場を決意した。
シリーズ上位6人が出場するGPファイナル(12月、スペイン・バルセロナ)の出場枠は残り3。ファイナル連覇がかかる羽生は、NHK杯3位以上なら無条件で進出できる。「今の自分ができる最高の演技をしたい」と意気込んだ。(前田大輔)
■無良と宮原、仕上がり順調
男子では、第2戦のスケートカナダを制した無良崇人(HIROTA)が4位以上で自身初のファイナル進出となる。公式練習では順調な仕上がりを見せ「表彰台を狙いたい」。
女子はソチ五輪金メダルのソトニコワ(ロシア)が欠場し混戦だ。中国杯3位の村上佳菜子(中京大)、スケートカナダ3位の宮原知子(大阪・関大高)は、ともに優勝ならファイナル進出が決まる。公式練習では宮原が好調。SP、フリーともに試合衣装で練習し、ほぼノーミスで「本番ではスピードに乗った演技で自分のベストを出したい」。村上は「納得できる演技がしたい」と語る。
▼羽生は最終滑走 28日のSPの滑走順が決まった。日本勢は男子の羽生が最終11番目、無良は10番目、村上大介(陽進堂)は2番目。女子は宮原が12人中11番目、村上が10番目、加藤利緒菜(大阪・長尾谷高)が3番目。
前日練習をする羽生結弦=いずれも林敏行撮影
宮原知子
羽生はなぜNHK杯出場にこだわったか。
2014.11.28 01:09 THE PAGE
11月28日に大阪で開幕するフィギュアスケートGPシリーズ第6戦・NHK杯に向け、27日、日本勢が公式会見を行い、GPシリーズ第3戦・中国杯で頭部や左大腿など5カ所を負傷したソチ五輪金メダリストの羽生結弦(ANA)が、NHK杯強行出場を決意するに至った経緯について語った。
中国杯でのアクシデント以降、初めて公の場で口を開いた羽生は、会見の冒頭でまず深々と頭を下げ、「中国杯でのけがについて、みなさんに心配をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます」と第一声を発した。
そしてNHK杯に向けては、「今回は万全な調子ではないために、ショートプログラムもフリーもレベルを少し落とす構成にしている」と、今シーズンに備えて予定していたプログラムよりも難度を落として臨むことを説明した。
NHK杯は公式戦であるとはいえ、五輪や世界選手権と比べれば規模も権威もそこまで大きくはない。ISUランキングを決めるためのポイント付与も少ない。しかも羽生は、五輪でも世界選手権でもすでに金メダルを獲得している王者であり、会見では、「構成を下げてまで出るのかと言われたら、皆さんに本当に申し訳ないと思っている」と複雑な思いも口にした。完璧とは言えない姿をさらけ出すことを覚悟してまでなぜNHK杯出場にこだわるのか。
理由は、連覇の懸かったGPファイナルへの出場を強く欲しているからだった。羽生はNHK杯に出場するに至った心境の流れについてこう説明した。
「まず、中国杯では、普通だったら棄権するような大きなケガをしてしまったが、現地でしっかりと診断していただき、そのうえで僕自身の意志を尊重して滑らせていただけた。だから、(ブライアン・オーサー)コーチや(日本スケート)連盟には感謝しているし、中国杯でのあの演技を無駄にしたくないという思いがあった」
羽生によると、「側頭部のケガは ハンヤン(閻涵=えんかん)選手の肩か顎にぶつかったと思うが、この箇所に関してはそんなに出血が多くなかったし、衝撃(の度合い)も頭が揺れたという感覚があまりなかった」と、当時の状況を説明した。
合計5カ所のケガの中で重かったのは、腹部と左太腿の打撲。「痛くて眠れなかったりとか、歩くのも大変だった時期もあった」と言い、練習を再開した当初は「(出場を)辞めるという考えもあった」と吐露した。
けれども、NHK杯に出場したいとの意欲は日に日に増した。そもそも中国杯でケガをした時点でもNHK杯を欠場しようというつもりは本人にはなかった。
最終的には11月26日の非公開トレーニングを終えた時点で「感覚的にはほぼ普通の状態に近いという判断をして、(オーサー)コーチと、(日本スケート)連盟のドクターと話をして出場するということになった」という。
会見での羽生結弦(写真:伊藤真吾/アフロスポーツ )
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/2014/11/28/nhk_1/
NHK杯出場を決断した羽生結弦が優勝する確率は?
2014.11.28 sportiva.shueisha
折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao
11月特集 フィギュアスケート新時代 (7)
11月8日の中国大会フリーの6分間練習で、ハン・ヤンと激突してケガをした羽生結弦が、グランプリシリーズ日本大会のNHK杯に出場することが決定した。羽生は中国大会で試合に強行出場して2位となり、帰国後の精密検査で5カ所のケガで全治2~3週間と診断されていた。
※頭部挫創、下顎挫創、腹部挫傷、左大腿挫傷、右足関節捻挫
そして11月26日、練習後に医師の問診を受け、異常無しと判断されたことを受けて、本人やコーチも含めて話し合った後、日本スケート連盟の小林芳子強化部長が羽生の出場を発表した。
グランプリシリーズの男子シングルは第5戦のフランス大会を終えてグランプリファイナル進出を確定させているのは、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)とマキシム・コフトゥン(ロシア)、町田樹の3名。残りの3名が第6戦のNHK杯で決定する。
可能性を残しているのは、カナダ大会優勝の無良崇人と中国大会2位の羽生、ロシア大会2位のセルゲイ・ボロノフ(ロシア)とアメリカ大会5位のジェレミー・アボット(アメリカ)の4名。このうちアボットは優勝が絶対条件になるが、無良は4位以内、羽生とボロノフは3位以内で進出決定ということになる。
その後羽生は、休養してから約1週間前に氷上練習を再開したという。まだ両脚には少し痛みが残る状態で万全ではないが、ブライアン・オーサーコーチはショートプログラム(SP)では後半の4回転トーループを前半に持ってくると明かし、勝利へ向けて戦略を練っている。
「昨年より進化した姿を見せるのが、五輪王者としての務め」と強く意識する羽生。NHK杯では「レベルを落とす構成にする」としているが、彼の今季プログラムは、昨シーズンよりはるかに高度なものになっている。
まずはSPでも「フリー後半の4回転ジャンプの練習になればいい」と、後半に4回転を入れることにした。そして、フリーで3回の4回転ジャンプを入れ、最初に4回転サルコウと4回転トーループを跳んだ後、基礎点が1・1倍になる後半にも4回転トーループを入れる構成にしている。
さらに、技と技のつなぎの部分も表現をより意識し、複雑な動きを組み合わせることでより難しい演技構成にしている。とくにフリーは、本人も「休む間がない」と言うほどのハードなものだ。
その羽生の試みが中国大会でも評価された。SPで、後半の4回転が3回転になり、3回転連続ジャンプが単発になるミスをしたものの、演技構成点は、上がスケーティングスキルとコンポジションの8・96点、下はトランディションの8・75点とほぼすべての項目で高得点を獲得していた。
また、羽生はフリーのジャンプで5回転倒し、終盤には体力も尽きて滑りきるのがやっとだったが、中盤まではステップやつなぎでエッジを効かせた丁寧な滑りを続けた。その点が評価され、演技構成点ではパフォーマンスの8・04点以外は8点台中盤を獲得。優勝したコフトゥンを上回る84・02点を獲得していた。
中国大会での羽生は「後半の4回転はまだ練習法が確立できていなくて確率は低いですけど、体力がある一発目の4回転なら確実に跳べる体調」と話していたが、その言葉通り、アクシデント後のフリーで、サルコウとトーループのふたつの4回転は転倒こそしたものの完全に回りきっていた。
羽生は、26日の練習で2種類の4回転ジャンプを跳んでいた。それを考えれば、試合で力を発揮する羽生が、NHK杯のSPで冒頭の4回転トーループを成功させる確率は高いといえる。さらに後半に入れる予定の得意のトリプルアクセルと3回転ルッツ+3回転トーループを確実に跳べば90点台は十分可能で、もし4回転で転倒したとしても80点台後半には届く計算になる。
また、フリー後半の4回転トーループからの連続ジャンプを、確実性を増すために3回転ルッツ+3回転トーループに変更しても、ステップやスピンを中国杯と同じレベル以上にできれば、基礎点だけで86・39点になる。そうなれば最初の4回転をふたつとも転倒して、他のジャンプをこなしてGOE(技のできばえ点)の加点がほとんどなくても170点前後にはなり、SPとの合計は最低でも約260点になる。
一方、今回NHK杯に出場する無良の自己ベストはスケートカナダで出した255・81点で、ボロノフとアボットは252・55点と246・35点。数字上では、よほどのことがない限り、羽生が優勝する確率が高い。
中国大会のアクシデント後の精密検査で、幸いにも脳に異常はなかった羽生だが、ケガから回復している途中であることは間違いない。彼の将来を考えて、NHK杯は出場を回避するという判断もあっただろう。それでも、出場を決断した彼の心の中には、ファイナル連覇という目標とともに、自分が決意した進化の歩みを止めたくないという思いも強いのではないだろうか。
また、グランプリファイナルにソチ五輪メダリストがひとりも出ない状況にしたくないという、五輪王者としての責任感もあるだろう。
※銀メダルのパトリック・チャンは今季休養。銅メダルのデニス・テンはファイナル出場を逃している。
2012年世界選手権(ニース)では、羽生はSPでひどい捻挫をしながらも、フリーで挽回して3位に食い込んだ。そして13年世界選手権(カナダ)では、直前に膝を痛めた最悪の状態でSP9位発進も、日本代表として五輪出場枠3を確保するという強い思いでフリーに臨み、4位にジャンプアップする結果を残している。そうした逆境を乗り越えてきた経験が、今の羽生にはある。「自分の限界に挑んでいる」と語った羽生のNHK杯での演技に注目したい。
http://www.nhk.or.jp/figure/timetable/index.html#timetable
本日テレビ放送
BS1
11月28日(金) 午後2時40分-午後4時05分 生放送
2014NHK杯国際フィギュア
「ペア・ショートプログラム」
総合
11月28日(金) 午後4時05分-午後5時57分 生放送
2014NHK杯国際フィギュア
「女子シングル・ショートプログラム」
BS1
11月28日(金) 午後6時00分-午後6時45分 生放送
2014NHK杯国際フィギュア
「大会みどころ」
BS1
午後6時50分-午後7時30分
2014NHK杯国際フィギュア
「男子シングル・ショートプログラム」
総合
午後7時30分-午後8時43分
2014NHK杯国際フィギュア
「男子シングル・ショートプログラム」
BS1
午後11時00分-(午前0時50分)
2014NHK杯国際フィギュア
「女子シングル・ショートプログラム」
BS1
午前1時00分-(午前2時50分)
2014NHK杯国際フィギュア
「男子シングル・ショートプログラム」
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