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ポスト浅田真央 本田真凛

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http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/skate/140719/20140719030.html

フィギュアスケート企画

勇往邁進 本田 真凛(上)


2014年7月19日大阪日日新聞

「3回転」武器の12歳

 今春、関西大学中等部に進学したノービスの本田真凜は、12歳にして5種類の3回転ジャンプを跳び、3回転-3回転のコンビネーションジャンプを演技の中に組み入れている実力の持ち主。今回は現在のシニア、ジュニアスケーターの有力選手の脅威となり得る存在の本田真凜にスポットを当て、3回で連載する。

(ライター・黒尾順子)
 2歳半からスケートを始めた本田は2012年の全日本ノービス選手権(ノービスB)で優勝。13年の同大会ではジャンプにミスが出たものの3位(ノービスA)の成績を収め、同年の全日本ジュニア選手権に推薦出場し、ジュニア勢と互角に戦って総合5位に入賞した。

 切れのあるジャンプが持ち味で、卓越した表現力が武器。スケーターとして抜きん出た天性と愛くるしい容姿から“ポスト浅田真央”“期待の新星”の呼び声も高い。また、兄(太一)、妹(望結、紗来)とも有望選手だということが、世間の注目を集めている。

 「兄のメンタルの強さ、妹の表現力は勉強になる。周りからは注目されるけれど、学べる人が近くにいるのはうれしい」と、一つ一つ言葉を選ぶ。12歳とは思えないその落ち着きぶりは、既に矜持(きょうじ)と覚悟をしっかりと持ったアスリートだ。

 ジャンプの種類の得手不得手を聞くと、「苦手なジャンプはありません」ときっぱりと返ってきた。しかし、一方で、課題を抱えていることも自覚していると続ける。「練習で出来ていることが本番の試合で出来ないことが続き、今まで何度も悔しい思いをしてきました」

 難度の高いコンビネーションジャンプ3回転ルッツ-3回転トーループを既に体得するなど、ノービスながら技術のあるジャンパーと注目を集めてきた。しかし、大舞台になるとセンシティブな性格が影響し、ジャンプにミスが出ることが多かった。フィギュアスケートをしていて楽しいことは「試合でジャンプを成功させたとき」、逆につらいことは「本番でジャンプを失敗したとき」と言い切る本田は、ジャンプの成否に強くこだわる。

 「先生たちに一番に指導されているのも試合で確実に跳べるジャンプを身に付けなさいということです」。濱田美栄、田村岳斗両コーチはどの生徒に対しても、この一貫した方針にブレがない。「練習で成功の精度を上げていくことが課題。本番では自信を持って跳べるようになりたい」と少しずつ、確実にジャンプへの不安を解消していく方針だ。

 【プロフィル】
 本田真凜(ほんだ・まりん)、2001年8月21日生まれ、京都府出身。身長145センチ


“ポスト浅田真央”として注目を集める本田真凜

http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/skate/140720/20140720051.html

フィギュアスケート企画

勇往邁進 本田 真凛(中)


2014年7月20日大阪日日新聞

表現力磨き平昌狙う

 フィギュアスケートで大成するために、個性ほど大切なものはない。振付師から与えられる振り付け以外の個の表現、その優劣でプログラムの深みが変わってくるからだ。「ジュニア、シニアに上がるほどに表現が大事になると思う。憧れの荒川静香さんのようにジャンプだけでなく、表現でも見せられるスケーターになりたい」と話す。

 彼女が“表現”のために努めていることは多岐にわたる。まず、ヨガと新体操で体の使い方を学ぶ。体の動きを良くすることでプログラムの振り付けが生きてくるほか、「ヨガはイメージトレーニングにもなっているんです」とその有効性も明かした。さらにバレエで美しい所作を身につける。バレエで培った体のラインや視線の使い方、表情の一つ一つはプログラムにストーリーを重ねるツールになる。「昨季は初めて表現力に課題をおいた。今季は遠くの観客にもちゃんと訴えられるような表現力を身に付けたい」

 今季はこれまでのプログラムを一転、ショートプログラムは『ビリオン・ダラー・ベイビー』から「チャールストン」を演じる。「2拍子のテンポでリズミカルに踊るので、観客には楽しんでほしい」。フリーはプッチーニのオペラ『蝶々夫人』より「ある晴れた日に」。どちらも5月初旬にトム・ディスクン氏が振り付けた。「フリーは大人っぽい曲なので難しいけれど、ストーリーを意識して滑りたい」と本田の抱くマダム・バタフライの心境をプログラムに込めて滑る。

 「とにかく練習をたくさんして、少しでも良いものを見せたい」。本田の目標となっているのが、同じ濱田チームの宮原知子(関大高)だ。「練習熱心なところと同じ練習を続けられること、コンスタントにジャンプを跳べるところを見習いたい」と、身近な先輩の背中を見て多くのことを学んでいるようだ。

 宮原を慕う本田の夢は「知子ちゃんと一緒に五輪に行きたい」。4年後の平昌五輪(韓国)の時は本田は16歳。出場資格を得る本田には「夢で終わらせない」という壮大な計画があった。


4年後の五輪出場を狙う本田真凜(左)と宮原知子

http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/skate/140721/20140721035.html

フィギュアスケート企画

勇往邁進 本田 真凛(下)


2014年7月21日 大阪日日新聞

五輪見据え4回転練習

 「平昌五輪は4年先でまだまだ時間がある。出場できるものなら出場したいです。頑張ればきっとたどり着ける」と本田は願う。将来を見据えて武器になると考えているのがトリプルアクセルと4回転で、既に練習も始めている。「どちらもまだ回転が足らないけれど、努力して少しでも早くプログラムに入れるようにしたい」。最終的にはルッツ-トーループ、フリップ-トーループなどの高難度のコンビネーションにトリプルアクセルや4回転を入れるジャンプ構成を計画していると教えてくれた。

 さらに「4回転はサルコーを練習しています。一番、感触が良いから」と、その手応えをさらりと話す。練習で徐々に成功の確率を上げ、曲に合わせて跳べるようになったらプログラムに入れていく。そして最終的には確実に「試合で成功させる」。そこまでが彼女の考える計画だ。遠くない将来、しかも女子でこれほどの高難度のプログラムが見られる日が来るのか。実際にその計画が存在する事実は衝撃でもある。

 しかし、懸念が全く無いわけではない。スピンやステップでぎっしり要素が詰まった現在の採点システムで、3回転-3回転のコンビネーションジャンプやトリプルアクセル、4回転といった大技は体力的にかなりの負担となる。また、これからの体形変化への調整も必要だ。

 本田は2013年から14年の1年で身長が7センチ伸びた。「ジャンプの感覚は変わっていません」と、まだ体が軽い本田はジャンプを軽々と跳ぶが、ジュニア、シニアと成長し体形が変化していくなかで、このジャンプ能力を保てるかどうかが、重要な鍵になる。

 本田が並みの選手でないのは、体形変化に対しての準備を既に始めていることだ。「体形については今から気を付けています」と、スポーツ栄養学にもとずいた食事を心掛ける。「普段は野菜とタンパク質を多めに、試合前は量にも気をつける」と徹底して管理。また、本田は料理をするのが一番の趣味で、時間を見つけては台所に立ち、母親と一緒に炊事を楽しんでいるという。「肉類が大好き」と食が偏りがちな兄・太一にも「もっと体に良いものを」と自ら調理し勧めることも。得意料理は卵焼きと野菜炒め。卵焼きは甘い味付けで家族全員の好物なのだと笑う。あどけないその表情はごく普通の少女のものだった。


スケートを離れると表情に12歳のあどけなさが残る本田真凜


本田家の4兄妹の真凛ちゃんが、ポスト浅田真央、または安藤美姫になれる日が来るでしょうか。

才能はばっちりです。また3Aと4Sの習得に着手している事からも、将来が本当に楽しみな選手の一人だと思います。

食事管理も自ら進んでやり、料理好きなのが何よりも良いかもしれませんね。

兄をたしなめてしまう所も、おませさんですが、志しの高さは大切でしょう。

そういう所は、浅田選手に似ているかもしれませんね。

女優と二足のわらじを目指している望結ちゃんといい、本田家、恐るべしです。

子供4人全員にフィギュアスケートを習わすのは、本当に大変だと思います。

望結ちゃんが子役で稼いでくれているのも、助けになっているかもしれませんね。



↓4兄妹頑張れ―。(^∇^)


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